１０月１６日（水）臨時国会が昨日からはじまった。安倍首相の所信表明演説を聞いていると、やたら「戦略」という言葉が耳に入ってきた。しかしその全体像がイメージとして浮かんでこない。今日の各紙が論評しているように、特定秘密保護法案について触れなかったのは、公明党との調整を配慮したものだろう。「取材の自由」「知る権利」という文言が入っても、法案の危険性は変わらない。核心は日米同盟でアメリカの都合のいい情報を共有しようとするものだ。拉致問題はひとこと。「私の内閣で、全面解決に向けて、全力を尽してまいります」。「全面解決」とは何かを明らかにせずして、スローガンだけが踊るようでは、前に進まない。この問題でも質問主意書を出す予定だ。１３日の「東京」に注目したい。「首相フェイスブック 異変」という記事だ。消費増税について「最後の最後まで考え抜いた」との書き込みに批判が殺到した。「若者世代はどうしろというのか」「一般庶民としては全く支持できない」「企業優遇の増税、弱い者いじめだ」などなど。アベノミクス効果も生活実感として変化がなければ、暮らしの場からの批判はさらに高まるだろう。