日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

曖昧な境界

2023-02-28 11:12:38 | アート

「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」・・・これは、イエス・キリストが処刑される前に放った言葉、とのこと。

映像を通じて感染する病(レミング病)によって人々が自殺していく近未来を描いた2005年の作品(青山真治監督特集のパンフより)

なんとも予言めいた作品ではないか!

この作品の中で「病気の自殺と、本当の自殺の違いは」と質問するセリフがある。

主人公の答えがその後にあるのだけれど・・・

ここからぐっと映画のスケールが大きく深くなっていくのを鑑賞しながら感じていた。(ああ、やっぱり凄い監督!)

多分、観るたびにこの映画は観客の中で変化を遂げていくのだと思う。

優れた映画にはこんな仕掛けが隠されているよね。



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