日々の泡

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心の叫び

2013-08-11 17:30:45 | 映画・音楽
ここ数日、ブログに昔のこと書き始めた。
歳をとった、ということでしょう。デトックスってあるでしょう・・・体内から老廃物を排出しちゃうやつ。
ここに書くのは、老廃物なんかじゃなく、ワタシにとって大切な過去の出来事ばかりなんだけど、一度吐き出した方がいいよな、って思ってたんだけど誰かに聞いてもらう、っていうのもピン、とこないから、ここに書き散らかしてしまおう(笑)興味のある人だけ読んでね(笑)

タップって、誰かから聞いたっていうわけではないけど、
「心の叫び」なんだ、ってワタシは思ってる。
それは、黒人の苦難の歴史をルーツにする=奴隷船の上で唯一許されたコミュニケーションから生まれたとされる・・・タップ
それは同時に、言葉に替わる、感情が表出したもの、と想像できるから。

タップに出会う前に、実は「心の叫び」という言葉を聞いていた。ずっとその言葉がワタシの心に残っていたから
タップを見た時、自分の記憶と重なったんだと思う。

その記憶とは・・・
ワタシが小学3年生の時、ローマのカタコンベというところでの出来事です!(じぇ、じぇ)
なぜ小学生がそんなところに(いるのか)、というと歌を歌いにヨーロッパへ行ったからです。(じぇ、じぇ、じぇ)
なぜワタシがヨーロッパに歌いにいくのか、という当然の疑問はさておいて(おいちゃいます!運命のいたずらです。)
カタコンベというのは、ヨーロッパ何カ所かに存在する、キリスト教弾圧の時代に教徒たちが逃げて隠れていた洞窟のような場所のことを言うそうです。(当時聞いた記憶)演奏会の前に、美術館で絵をみたり、教会を見学したり・・宗教曲を多く歌うこともあって、その背景を知っていた方がいい、ということもあったのでしょう(ワタシはクリスチャンではありません。)あくまでも、歌うため。

カタコンベの中に入ることができました。洞窟なので、暗くて、ひんやり。こんなところに隠れていたのか、と思うだけで涙が出てきます。このなかで何を思っていたんだろう、って。。小学生のワタシは胸がいっぱいになってしまいました。時空をこえて、あの時代のこの場所に-ただクリスチャンであるがためにー息を潜めるように隠れなければならなかった人たちーそんなことを想っていたら、壁から、無数の人の気配が。たくさんの人たちが「生きていたかったよう」ってワタシに向かって訴えかけてくるように思えた。全然怖いとは思わなかった。悲しくて悲しくて。悲しそうなたくさんの人たちの魂に飲み込まれるように、「生きていたかったよね」って心で話しかけてた。
洞窟から出た時、指揮者の先生が、宗教曲を「きれいに歌おうなんて思わないでください。」とおっしゃいました。
「魂の心からの叫びだと思って歌ってください。」と。
そのあと、サンピエトロ寺院の広場で、「さあ、練習だと思って歌ってみましょう」って、突然歌うことに。
もちろん、歌う時の気持ちは、カタコンベを見る前とはまったく違うものになっていた。
この時から、なんかワタシの心のなかによくわからない固まりみたいなものが入っちゃった気がする。そして、洞窟を出る時、ひとりじゃなかった気がしてしょうがないのは・・・・読まなかったことにして、スルーしてねっ!!

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