日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

塚本監督!

2014-11-23 16:05:14 | 映画・音楽
フィルメックスオープニング

今日付け朝日新聞の「私の視点」という欄に、東京国際映画祭について寄稿があって、もっと補助金を増やすべきだ、みたいな意見が書いてあって?????で溢れてしまった。(問題の本質が、映画祭を運営している人や、選考している人の顔が見えていないことであるなら、なぜ、それをお金で解決できるというのでしょう・・・)
お金をかければよいものが出来る・・・そんな発想がまだ生き残っているなんて。今はむしろ逆なのでは?!お金がなくても、これは作らなければいけない、という表現者の執念というか本能?で作られたものとか、お金に替わって余りある、才能とか情熱でつくられたものの価値が、もっと広く人の心を捉えていくような世の中になればいいなあ、と思ってしまいます。現実は、まだまだそうはなっていない、ということもわかっていますが。
東京国際映画祭のキャッチコピーがずいぶんツイッターで批判を受けていたのを目にしました。関係者の方は、ちゃんとそのことを受け止めているのでしょうか?ワタシも、あのコピーを見た時は「なぜ?」ととても悲しかった。

この「私の視点」のなかで釜山映画祭のことにも触れていますが、塚本監督もFBでこの映画祭に参加していた時、「映画祭にきている時は、国と国の関係がぎくしゃくしているなんてこと感じたことはない。」と書いてあったような。でも、釜山に関しては、日本との関係が緊張状態にあることを考慮して、いい意味で日本映画を伝えることに心を砕いた、というような経緯もあった様子。釜山映画祭が躍進しているのは、なにも4千人収容の「映画の殿堂」の会場のせいでは決してないと思います。決して、事情に詳しいというわけでもないのに、こういう文章を書いてしまうワタシですが、(個々の事情は)深く知らなくても、経験から察することのできること、というのも多い気がするのです。映画を愛してない人がつくる映画祭なんて、どんなにお金をかけても、よいものになんかなりっこない、と思うからです。何事にも、「愛」が必要だと思うのです。