宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

6カ国協議の内容から・・・

2007-02-14 00:08:01 | 北朝鮮
6カ国協議。
漏れ伝え聞くところによると、どうも北朝鮮が安く見積もっているようにしか見えないのであるが・・・・?
本当にあれで納得したのであろうか?どうしても疑問が残る。
あれでは、苦労した核開発の意味を為さない、キム・グェガンさんの首が危ないような気がするのだが・・・・?
まあ、アメリカも形としての成功が欲しいのだし、日本以外はみんな功が必要なのだ。裏側はわたしらには見えない。
煽てなのか?ロシアが「北朝鮮の一人勝ち」と言うからには、重油だけが目立っているが、相当の裏取引がある、と見てもよさそうだ。

日本はお金を出さない、と言っているが、そうもいくまい。何と言っても端緒が「拉致」であったのだし、元首同士の約束事の反故だし、その後のアメリカの勝手な重油のストップ、に続いて北朝鮮側の核拡散防止条約からの脱退になり、軽水炉の停止に繋がったのであるから、責任は大いに感じなくてはなるまい。
それこそ、ロシア、中国、韓国こそ、核に関しては外様なのであり、ミサイルを撃たれる心配は今のところはないし、引っ張り出されて、いい傍迷惑この上ない事なのだ。
北朝鮮に対する責任よりも、ロシア、中国、韓国に対しての責任を日本は持たねばならない。「払うつもりは無い!」などと、そんな事言っているから、各国から糞味噌で相手にもされないのだ。その日本の知恵と誠意の無い対応は、何れ世界の隅々を駆け巡る事になるであろう。恥を掻くのは安倍さんだけでもなく、その無責任体質の低いトップを選んだ日本国民というレッテルが、世界を席捲する筈だ。
ロシアにしろ、中国にしろ、北朝鮮の核が問題なのではない、彼らからすれば、核のこじつけで、アメリカが、日本が、アジアユーラシア大陸にシャシャリ出てくるのが気に入らないのだ。もう二度とアジアユーラシアの地を土足で上がらせることはないであろう。
出さなくてはならないのは、核とミサイルのドッキングを恐れ、困る敵対国、日本とアメリカに於いて他にはあるまい。
特に日本はここまで無用にこじらせた責任は大いにあるはずである。約束を北朝鮮が守るのか?と言う疑問を呈するアホな専門家が多いが、元首同士の約束を守らなかったのが日本であり、一度決めた重油の援助を、拉致問題の表面化でストップしてしまったのはアメリカなのだ。それをみなさんは記憶に留めておくべきだろう。
北朝鮮が仮にも経済大国日本を無視し続けている事で、それは理解、納得できる筈のものだ。
だからいちいち日本を納得させる必要もないのであって、アメリカが勝手に有無を言わさず他の方法からでも日本に出させるであろう事は、すでに織り込み済みである。それはヒルさんがわざわざ日本に寄って会談後協議に臨んでいる事を思えば説明がつく。アメリカの独断ではけっしてないのである。

どうせ出すことになるのであるから、拉致前提などと、格好つけてリキまないで、
自ら大国、陸、的な太っ腹を見せた方が賢明だと思うが・・・・


どうもマスメディアの邪な宣伝もあるような気がしてならない。
5万が手付けで核査察を実行し、核関連施設の廃棄を見て、残り95万を渡す・・・?
嘘だろう!?
100万は北朝鮮の1年分だと・・・?
そんなので核を放棄するだと?
5カ国が約束を履行しないためのあらかじめ打った拍手なのじゃないか?または、北朝鮮が裏切った時のなじるための手形を切っているのではないだろうか?
あるいは核実験が偽物であったのか?
核の代償としての値段があまりにも安過ぎる!

しかし、テロ支援国家としての位置づけは止めるという譲歩案は大きい。
本来、アメリカもその巨大な影響力で世界各国の北朝鮮への貿易に制限を加えていたが、その看板が下ろされれば、一気に貿易が拡大するであろう。
日本やアメリカが無用にチョッカイを掛けなければ、普通の国として成り立つ国なのであり、すぐに自由経済体制に移行するものと思う?

苦労の果てに勝ち取った夢の「核爆弾」が、重油1年分ではお話にもならん!
多分、マスコミに流された文言は、形を整えたい各国の思惑を踏まえたプロパガンダであろう。北朝鮮側の言い分が正当ではないか?と私は思うのだが・・・・?
但し、核実験が間違いなく行われていた、という事実があってのことだが・・・・?

北朝鮮には豊富な資源が眠っているという話がでている。それで安倍さんが、資源調査(インフラ調査)なら応じると言ったのだ。
何とこの欲得だけの発想には、グゥーの音も出ない。
これだから、何処の国からも相手にさせてもらえなくなるのだな。日本国民として「恥ずかしい」の一言である。






5 コメント

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Unknown (もょもと)
2007-02-14 01:44:22
そもそも,核は北朝鮮にとっては道連れの特攻兵器に過ぎませんからね。
万が一,どっかに打ってしまえば,国連公認で総攻撃を食らうのは間違いないでしょう。
そうであるなら,捨てる見返りをもらうのは,割りにあってると思いますが。

それに,核施設を破棄したところで,データが無くなるわけでもなく,核の技術者がいなくなるわけでもないので,破棄そのものは,あんまり意味は無いと思います。

駄々こねた方が勝ちって事でしょう,残念ですけど。
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Unknown (ara)
2007-02-14 06:27:55
ありがとうございます!
初めて一致しました。
「道連れの特攻兵器」とは、素晴らしい的を得た表現です。このように表現できる人はそうは居ないと思います。
一皮剥けましたですね。

しかしどうですか、長年の夢であった、何もかも犠牲にしての「核爆弾」ですよ?
一年分の重油と金融制裁一部解除とテロ支援国家解除で見合うと思いますか?
ただ、米、露、中の今、世界の影響力超大国(日本が入るかと言えばやや?)こんな最貧のちっぽけな国に思うように牛耳られている姿を見れば、北朝鮮としてはそれだけでも、してやったりの思いはあるのかも知れない?
少なくとも、露も中も、米に強く出られるようになったのも、北朝鮮の捨て身ガンバリズムに負うところが大きかった筈である。
そして何より世界の時代趨勢が、韓国を仲間意識統一ムードへの期待感へ向かわせた事もあるであろう。

まあしかし、アメリカによるテロ支援国家解除が、経済制裁解除、貿易上の解放につながり、かなりの譲歩になるであろう事は言える。つまり、アメリカや日本が、余計な圧力をしなければ、北朝鮮も独自の貿易、世界との関係修復ができるのだ。そうすれば立ち直れるはずなのでありましょう。
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Unknown (もょもと)
2007-02-17 21:32:10
いつの間にか剥けてましたか

まあ,それは置いておいて,araさんは1つ勘違いされてると思います。

今回の結果 = 北朝鮮の核兵器の排除ではないということです。
今回の結果はあくまで,核施設の停止と核開発計画の提出であって,今後2度と核を扱わないというわけではありません。
ここで考えないといけないのは,核実験に携わった技術者などはそのままで,実験データも存在するということです。

つまり,『ここまで』作成した,核関連のものは使えないとしても,『これから』作成するものには何の影響も無いのです。決定内容に,「今後核開発しない」「核技術者を全員死刑」「データの完全破棄」という項目は無いのですから。新しく核実験施設を作り,これまで得たデータで核技術者が作れば,今回の物と同じものは出来るでしょう。

今回,各国が得て北朝鮮が失ったものは「核を再作成する時間」だけです。北朝鮮にはウラン鉱山が多くあり,使用するエネルギーや資源は見返りでまかなえるとくれば,北朝鮮の一人勝ちとすら,私は思えますね。

「核技術者を全員死刑」なんて出来ませんし,「データの完全破棄」も,このネットワークの時代ですから,世界中すべてのコンピュータを破壊しないと無理です。つまり,空白の時間が生まれるにせよ,北朝鮮に核を持たせないようにするのは無理なのでしょう。

こうなると,核保有国として認めた上で対応しないといけないでしょうね。流石に
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もょもとさんへ (ara)
2007-02-18 08:01:31
ありがとうございます!
感心しました。
大人の対応になっていますね。
そんなに急に変われるものですかね?
言葉に説得力を感じます。
「空白の時間が生まれるにせよ・・・」なんて、一歩進んだ「読み」の表現が出来るあたり、すごい成長を感じます。

私の表現の仕方は少々手荒いところがありますので、5カ国の言葉じり思惑と北朝鮮のそれとでは、多少の誤差があると思われます。
ただお互いが「融和」に向かいたい気持ちはあると思うのです。
そんな中で日本だけが「拉致」に拘り、無用に敵視して、経済も無視して、高い迎撃ミサイルやステルスを買い込んで備えようとしている、あさはかな行為が「一人芝居」ではないかと思うしかないのです。
しかし、韓国訪問時に挑戦的な核実験をされたのですから、心中穏やかなりしである事は、どの国も認めざるを得ないことであるでしょうが、私が彼を「浅野匠の守」と揶揄するのは、今こそ「松の廊下」の舞台なのではないかとも思っているのです。
国民が選挙で彼の暴走を止めるしかないのです。
国民経済、暮らしを無視した武器の拡大は、日本みずからの首を絞めることになりゃしないかと危惧するのです。
その甘くあさはかな行為を、中国も、ロシアも、韓国も脆弱化の期待を込めて見詰めていると思えるのです。
周辺各国がもう日本の成長性が峠にきているのは見切っています。自国の情報が得難い(隠蔽され易い)日本人からさえも垣間見えるのですから、外からの日本経済の行き詰まりは手に取るようにわかるのではないでしょうか?
それが昨今の世界の「中国詣で」となっているのです。
天下の経済大国世界2位の日本でさえ、いの一番に訪問したのが中国ですからね・・・・



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もょもとさんへ (ara)
2007-02-18 09:37:02

ステルスを買ったというのは言い過ぎかもしれませんが、いずれそうなるのでしょう。
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