宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

進まなくてはならない方向性

2009-08-20 21:10:25 | 北朝鮮
民主主義も共産主義も共同体構想という点では一致している。今までの「王様ありき(ボスありき)」の特定のブルジョワジーvs貧民という構図ではなく、平民が政治を司る形式は何と大昔に帰っているのではないか・・・・・最初は共同生活ありきであったろう・・・・そしてやがての人口爆発とともに再び共同体が見直されてきている。
勿論、少数の共同生活とは似ても似つかぬものであろうが、ラセンの歴史証明にはなる、だから右翼のニートに戻る思想は、進むべき道の反動なのである。彼等は、その点を理解できていない・・・・・
理想であるかどうかは分からないが、進まなくてはならない方向性であることは確か・

鳩山さんが失敗するとすれば、アメリカ政府の自信に満ちた「包括パッケージ」とやらの二の舞を演じてしまう事だ・・・・・
アメリカ政府は、まだ共産社会というものを分かっていない、北朝鮮というものを理解できていない・・・・・
お金を前面に出しては、間違いなく交渉は失敗する。
交渉には先ず「信頼の構築」が大前提であるのだ。
信頼せずに及び腰で「これでどうだ!・・・」では、何の意味も無い。それで失敗したのが小泉さんなのだ・・・・・
笑顔で打ち解けあう姿勢、互いの腹の中にある「蟠り」を払拭し合ってこそ浮かばれる・・・・・右翼の人々にはそれがないから、その後の政権がチャレンジしただろうが、無下に跳ね返される・・・・・
思い切って経済制裁を取っ払ってからの交渉であるならば、成功疑いなし・・・・・
方法は数々あるだろうが、何はともあれ共産主義を理解し、損得勘定なしに友好を目指そうとする姿勢さえあれば、6カ国協議再開に疑問の余地なし・・・・・


クリントン元大統領との約束を律儀に守り、何の代償を求めず解放したのは、ひとえに「約束を守ることの大切さ」をアメリカ政府に分からせるためでもある、日本の政権は悉くそれらを軽視して、信頼を損ねたのであり、今生の憎しみ最大対象国に格上げせざるを得なかったのだ。6カ国協議が日本の不義理ゆえに失敗したのは、北朝鮮の責任ではなく、他の5カ国の責任であることに疑うことの余地は無い・・・・それはクリントン元大統領を通じて、オバマさんに伝えられたと思う・・・だからアメリカは日本を何とかせねばならないのだ・・・・それができなければ、鳩山政権を待つよりない・・・・・


進まなくてはならない方向性とは・・・・
アセアン、EU、A・A会議、上海協力機構、東アジア共同体等等・・・・みんな国家間のイザコザ、諍いを避けて、互いにテーブル上で話し合う姿勢、というものが今の世界情勢であるのだから、これらは、歴史の途上を構成している。東南アジア途上国の紛争が近年ほとんど聞かれなくなったのは、各国の知恵というべきもの・・・・
中露、中印、印パの国境紛争も大分緩和されてきているのは,必ずしも核保有という問題だけではない・・・・どの国も、アセアンやEUの試みを参考にギスギスした問題を話し合いで解決しようとしている事なのだ。尖閣、竹島、等等、これらを殊更大仰に取り上げて、喧嘩腰になっている右翼的思考は、すでに時代遅れの感を免れない・・・・