宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

日本の蠢き、世界の異端。

2005-05-21 07:03:34 | Weblog
失うものの無い国の勇気と守るもののある臆病とでは天と地ほどの開きがありますよね。だから、その国を経済制裁とか、軍事制裁とかで追い込む、と言うことはますますの勇気を与えてしまう結果になるのです。イラクの自爆テロもその様相です。人間は守るべきものがあるから、その責任から、出来るだけ戦わずに隣近所、関係者と仲良く接触していこうと思うのである。だから身内だけに限らず周囲の空気を暖かいものにするよう努力するのです。それが現憲法の過去に学んだ精神なのです。それなのに相手を攻撃してなじっていては、憲法の精神に則ってはいないことになります。つまり、それが何を意味しているかと言うと、現憲法の深い思い を国民の多くが政治屋さんの多くが十分に理解していないことに尽きる。
つまり、武器を持たなくとも国として十分に成立できるとした考え方は、そこの一点にあるのです。
ある意味、その時の制作者の強い勇気と意志を感じませんか。武器は持たない、戦争しない、は世界に60有余年経ってもいまだに通用しています。本当はアメリカに媚ることなく、それを遵守してここまで来れたのであれば、世界から尊敬される国家になれたのでしょうが、残念です。世界の見本のような現憲法。ヨーロッパの統合、共産社会と民主社会の融合など将来への展望が色濃く出ている世界の動向とのを比較してみても、憲法の精神を変更しようとする動き自体が後ろ向きで(未来を見据えた思想からではなく、現状に即していない、だから是正したいとする思想が見え隠れしております)現状に即しなくしたのはいったい誰だ!!非常に情けなくて残念です!化石がノスタルジックな思いで情熱を傾けるのはわからないでもないが、最初からイビツな思想の持ち主では、本当の温故知新は生まれてはこない。


戦って勝ち取るのではなく、あらゆる利害関係者と仲良くを前提にして交渉を進めていくべきではありませんか。このまま推移していけば、日本性悪説が関係各国から噴出しないとも限りませんよ。
アメリカが世界への影響力を誇示したいのであれば、日本より中国に重きを置くようになっていかざるを得ません。何故なら中国13億の民の活力の影響は露、韓、北だけではないからです。当然に東南アジアにもその恩恵と悪影響を与えることになります。アジア各国は今後、中国と日本の対立が発生したとき、難しい選択を要求されます。しかし、中国に右へ習へ、になるでしょう。精神も人的資源も一枚上手なのです。アメリカとて北朝鮮と濃密に話合えば馬が合うこともあり得ますし、どちらの国も深遠の部分では同じ思想なのです。むしろ、日本の方が異端でしょうかね。
昔も今も作為策略を弄するところが日本には存在します。どの国も確かに作為策略で国家間戦略を推し進めてはいますが、相手を谷底へ落とし込むような策略は邪道です。とくに元首同士の大事な約束事を無視すれば、信頼再構築は不可能になるでしょう。その辺を軽く見積もってはいけません。