宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

民主主義熟成の逆回転

2007-05-04 12:43:30 | 政治
小泉さんから安倍さんになって、日本が相手に働きかける攻撃性というものがますます高まっているように思える。
次第に視野狭窄の緑内障が進んでいるようだ。
日本が敗戦によってアメリカより与えられた、一般民衆が獲得できた各種権利を伴う民主主義という制度の熟成を進めるのではなく、先祖帰りのノルスタジーを今、進めようと企図している。
過去の日本の良さ、と言うものがあるには違いないのだが、それは昭和の日本国憲法とは無縁の文化的行為であって、法に載せるものではないだろう・・・・?世界の潮流は、過去からの決別を望んでいるのだ!

靖国も、教育基本法内の愛国心も、共謀罪も、武器を捨てたのも、戦争から遠ざかるのも、世界へ向けての「戦争の無い国づくり追求の宣言」であったのだ!
それを自ら、無理やり、戻りたくない筈の過去を愛して何とするのだ!
彼らが愛して止まない過去はいつのことか?
まさか、チョンマゲ時代ではないだろうな?
と、すれば、明治以降太平洋戦争以前と言う事になるのだろうが・・・・15年ごとに戦争をやっていた時代ということになる。
当然に日本に戦争を与えてくれる時代に突入する、と言うことだ。つまり、戦争を出来るようにしなければ、経済力に見合った国際貢献が・・・国家体裁を維持できない、ということらしい・・・・?
が・・・・一見良さそうに思える彼ら司る者たち(国の運営者)の幼き考え方は、すでに歴史としては「悪の権化」となって成立してしまっていたのではないか?
強盗行為、それに準ずる行為が、いかほどに世界を混乱の極致に至らしめるものであるか、よもや知らぬ筈もあるまい・・・・・・!
私は日本国に自制を求め、大人になってもらいたい・・・成長してもらいたい・・・!女性が選挙権を持てたことに感謝しないか、基本的人権を有難いと思わないか、それぞれが自由に発言できる事を嬉しく思わないか、国民が大威張りで主権を求められる事が、どんなにか大切である事が分からないか?
司る者たちによる税金や法律の民への圧迫(ただ黙るしか自分を守る術がなかった)時代から、司る者たちを公僕として追いやり、(他国への圧迫や偏狭からの脱皮だけではない、日本の国内でさえ圧迫と偏狭が渦巻いていたのだ)それが、いかほどに幸せなことなのか、今一度振り返ってみようではないか・・・・!
これからは、まさかの戦争可能性のために公僕に軍事訓練と称して引っ張り出されることにもなる。その繰り返しは、上手くなったつもりになって、当たり前に定着するようになるだろう・・・
つまり、こんな事をしていれば、否応なしにその状態を是認してしまうのだ。


現代の戦争或いはテロは、ミサイルや核やサリンの時代なのだ・・・・
まして日本は島国という特性上、ミサイルが唯一の相手方の武器となり、それの嵐に見舞われる事は必定なのだ!何処の国も「対日本戦」はミサイルが主役になるだろう・・・?最初から大量破壊兵器での戦いを余儀なくされるのである。
一発の弾丸で恐らく・・・・多分?・・・・日本人の多くがパニック障害に陥ることだろう?
外国で正義のつもりになって活動する自衛隊の犠牲よりも、その影響による日本国土の民衆の犠牲の多大な時代に突入するとも言える。
自民党政府の・・・自衛隊の・・・「国際貢献という名」の勇み足が・・・憤りが・・・・やがてとんでもないことになる可能性が考えられる。
他国を、他国の土地に諌めに行く、押さえ込みに行く、と言う事は、余程心してかからなければ、ある人間には歓迎されても、ある人間には憎悪、恨みの増幅となって返ってくることになるのだ・・・・!
今まで考える事もなかった、必要でなかった事を、国際貢献にもいろいろあるだろうに、敢えて武力での犠牲あるかも知れない応援を、喜んで自ら買って出ようとする殊勝な心掛けは、そのまま民の不安感増大となって暗く人々の顔に澱んでいくであろう。
私たちは常に、何処で、どんな時、誰に、恨まれることになるのかを心していなければならない時代に入ることである。
憲法改正に是を唱える人々は、その事をどれほどに理解できているのであろうか?
小泉さんや安倍さんが、私たちをテロの生贄、戦争の生贄に導こうとしているのである(生贄とは・・・武器で守る事もできない逃げ惑うだけの私たちだからである)自衛隊の本来の任務は、国家体制を守るが仕事で、「表向きでの国民大衆を守る」のでは絶対!・・・ない!・・・と確信できる・・・・どころか、トバッチリを受けるであろう。
自衛隊の・・・政府自民党の・・・節操の無い、無分別な選択が、民衆を生贄にしてしまうのだ!
民衆が極右翼、そして右翼もどきだから、敵国を求めて広げて作り、他国に対する思いやりを忘れ、無視して、破棄してしまう・・・・・・傲慢の何ものでもない!
わざわざ危険領域に足腰を入れて、刺激を求める為政者の無分別は、戦後最大の不幸である。
やっぱりあたえられた民主主義は所詮、愚かなる日本人には身につかず・・・・
武器を持たない、と言う貧乏時には何ら不安も感じていなかった事柄も、イザ!金持ちになってみると、国際的見栄(格好付け)のために「強さ(腕力)」も欲しくなる、と、同時に、見栄の成就のためには、テロ、戦争、紛争への不安も大きくなっていく・・・・だから、武器を求め、超大国アメリカに縋る、と、いった過程を辿る。そんな程度の、高くつく見栄なら張らない方がいいと思うがな・・・・

民主主義を熟成して、共産的思想との融合を考え、更なる高度な思想を高めていく、といった大人の国に向かわんとするは、この日本では、まるっきし有り・・・得ない事なのであろうな・・・・