宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

六カ国協議またまた決裂

2006-12-23 22:01:34 | 政治
残念でした、6カ国協議、物別れです。
アメリカが、核をあっちこっちに売られるのを一番嫌っていて、北朝鮮との戦争もできずに、潰すこともできないのであるならば、日米とも譲歩するしかないと思うが、相変わらずのトウヘン朴念仁の集まりであるな。
時間が経てば経つほどに、核廃棄への補償金額が増加していくばかりなのだ。
当然に金融制裁、経済制裁をなしたる弁財補償(補填か?)も高額になっていくばかりなのだ。
北朝鮮を潰そうと画策したブッシュネオコン軍団の作戦は果たして成功と言えるのであろうか?日本に高額のミサイル防衛システムの資金捻出に成功したとは言えるが、核の広がりを助長させてしまったツケは大きい。

日本の安倍さんはああ言う策士的性質を有している人だ、一応非核三原則は守る、と表では宣言しているが、その時が熟せばいつでもの用意はする筈だ。
核開発をしたがっている科学者を内緒でパキスタン等に送り込んで、日本産独自の核技術のテストを外でしているかも知れないのだ。

アメリカはイランの核開発はどんなことがあっても阻止せねばならないだろう。イラクから手を引いた時、それはイランもイラクも重しが取れることを表わしている。そして、イラクもイランもレバノンもシリアもエジプトもサウジも核配備に動くことになるのかも知れない?その時、引く手あまたになるのは、安くて、規制を受けない裏側の北朝鮮産の核技術、ミサイル技術になるであろう?偽札、偽煙草の製造技術も隅には置けない。
もう北朝鮮に於ける日米の援助の引き出し度合いの割合は安くなってしまっているのだ。
反面、北朝鮮核やミサイルの、裏での需要が増大するにつれ、破棄に相当する金額は、年々高騰していくはずだ。
特にイラクは、アメリカに思うが侭に蹂躙されたのも、核ミサイルを持っていなかったからだ、と痛切に思っているに違いないのであるし、イ・イ戦争のこともあるし、スンニ民族はイランが核保有すれば対抗上核開発、ミサイル開発するのは見え見え過ぎるほどだ。
従ってアメリカが民主党政権に例えなったとしても、犠牲覚悟のイラク駐留を続けて目を光らせておくしかないのだ。

戦争を始める前は勇躍「近代的兵器を持つ超巨大軍事国家アメリカにしてみれば、イラクフセインなど世界チャンプ亀田のように(への河童)」の筈であった。
それがいかんせん、退却することも出来ぬ兵隊たちの犠牲も覚悟の悲しい現実。
行いの結果の変化のツケを予測できぬ哀れなる人間の哀しさでもある。
栄光ある筈のアメリカの兵隊たちは、女子供を巻き添えの無益な、人殺し、家壊しをするだけの集団に成り下がる。

日本も、「北朝鮮核」の狙いが日本にあることを早くはっきり理解認知して外交展開しないと、とんでもないことになってしまうよ。
日本を萱の外に置く、外される、と言う事は何を意味しているのか、どんなにノー天気な人でも、しっかりと考えるべきだ。
日本の右翼化が強まり、「拉致北朝鮮、許すまじ!」という声が高くなって、弾力性が失くなってきたのならば、それは老骸化の第一歩を踏み出している証明であろう。
相手を糾弾するしか能がないのでは、「あんた何年その世界で飯食っているの?」
と思う他ない。
まあどちらにせよ、日米共に最良の解決策は北朝鮮が一年以内に困窮して民主化解放に変化することだから、今更の急展開する必要もないのだろう。
中国も援助していれば、儲けをつぎ込む事でもあるし、難民がドッと押し寄せてくることになれば、中国、韓国が困ることになるだけなのだから、日米にとっては痛くも痒くも無い、ことなのだ。
しかし、果たして正直にその目論見通りに事は進むのか?・・・・・
そのまま何事もなく、日本が被害を被ることも無く、核とミサイルと恨みと憎しみを持つ、北朝鮮がムザムザ崩壊するとは私にはとても思えん?