H.I.S.社長 壮絶バイト生活(R25) - goo ニュース
インタビュー H.I.S.社長 平林 朗 氏
「人がいないところで戦った方が、効率が良いし経験にもなる」
旅行代理店大手、H.I.S.の社長である。4年前、40歳という若さで抜擢されたのだが、その入り口は“アルバイト”。就職活動もしていない。異色のバイト経験の持ち主だ。
「最初のバイトは高校1年のとき。学校に行く前、当時新宿にあった淀橋青果市場でセリの手伝いや荷運びをした。いろんな知識が得られたし、仕事という感覚はありましたね」
さらっと言うが、当時住んでいたのは練馬区光が丘。早朝(というか深夜)、約10kmの道のりを自転車で向かう。一仕事終えて通う高校は杉並区の堀ノ内。もちろん移動は自転車だ。しかもそれだけでは終わらない。
「放課後は高円寺の寿司チェーン店。当時は元気だったから苦でもなかったけど、家に帰ると夜10時。銭湯が閉まっていて風呂に入れないのはつらかったね」
懐かしそうに笑うが、苦学生の苦労話には落ちない。
「かわいがってもらったけど、『効率悪いや』って気がつきましてね。当時、青果市場が時給600円、寿司屋が500円くらい。こりゃダメだと」
「これは効率が悪い」の繰り返しからアメリカへ
決して短絡思考ではない。ひと通りやって「効率が悪い」と気づくと思い切りよく舵を切る。パチンコにハマったときも「研究してだいぶ稼いだ」けど、打って稼ぐより「効率の良い」方法をすぐに見つけてしまう。たとえば攻略法の指南ビジネス。でもひと所にはとどまらず、夜の世界にも足を踏み入れる。それはプールバーのバイト。頭角を現して店長を任された。当時はビリヤード全盛期。普通にやっていても経営は左うちわ…にもかかわらず、ここでも“気づいて”しまう。ビリヤード台を売った方がいいんじゃないかと。大理石製で1台100万円が相場のビリヤード台を30万程度で作ることに成功。飛ぶように売れたという。
(以下略)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます