あんず☆のペーパーバックはお宝箱

英語多読始めました&英語多読始めましょ♪
~めざせ!1000万語!~

あんず☆からのお知らせ

★現在の登録洋書数600冊以上(9/4)★語数1200万語(2011で終了)★お断り・当ブログや英語学習に関係のないコメントやトラックバックなどは削除させていただきます。なにとぞご了承ください。

Wuthering Heights(Black Cat Reading and Training5)

2010年09月10日 | ★YL5

情報                    
作者:Emily Bronte
ジャンル:古典 ヒューマン
種類:ペーパーバック、GR
YL:5.5
ページ数:140ページ
語数:34980語
お気に入り度:☆☆☆☆☆

ストーリー
Yorkshireの荒野に家を借りることになったMr LockwoodWuthering Heightsという屋敷に住む家主、Heathcliffのもとを訪れた。そこにはHeathcliffのほかにHareton Earnshawという若い男と、Heathcliffの義理の娘だという若い女性が一緒に住んでいた。終始不機嫌そうで幸せそうには見えない奇妙な3人だった。

Mr Lookwoodが借りたThrushcrossという屋敷にはMrs Deenという家政婦がいた。彼女の話では、今でこそ、どちらもHeathcliffの所有ではあるが、もともとWuthering Heightsの屋敷はEarnshaw家の、Thrushcrossの屋敷はLinton家の所有であったという。前日Wuthering HeightsでCatherine Lintonという少女の亡霊Heathcliffの奇妙な言動を見ていたMr Lockwoodはこれらの過去に興味を持ち、彼女から両家にまつわる話を聞くことにした。

HeathcliffはEarnshaw家の故主人が息子同然に育てようと連れてきた孤児だったという。彼につらく当たる息子のHindleyとは仲が悪かったが、娘のCatherineとは大変仲良くなり、2人は絶えず一緒に行動して育った。お互い愛し合っているようだったが、二人が年頃になったある日、裕福なEdger Lintonという青年と出会ったCatherineはEdgerと結婚してしまったのだ。ショックを受けたHeathcliffは突然姿をくらました。

3年後、財を成して突然帰ってきたHeathcliffはどういうわけか、宿敵HindleyがいるWuthering Heightsに再び住むというのだ。Heathcliffの生涯をかけた復讐の始まりだった・・・。

感想
愛と憎しみと復讐の物語。読み終わった後、何とも言えない気持ちになりました。虚しいような切ないような・・・。とりあえずハッピーエンド?
自分の一生をかけて、Harnshaw家(自分を虐げたHindley)Linton家(Cathrineを奪ったEdger)に復讐をしていくHeathcliff。二つの家族を丸ごと巻き込み、さらには世代を越えて繰り広げられた復讐劇はまんまと成功。でもなんとも悲劇的で、皮肉な結果に終わりました。人こそ殺さないものの、長い年月をかけてここまでするHeathcliffの激しい情念が一体どこから来るのかわかりません。子供達まで復讐の道具に使うんですから。Catherineに対する一途な愛に狂ってしまった哀れな男なのか、単に粘着質でおろかな男なのか・・・両方かな。壮絶~っ。

CatherineはHeathcliffのためにEdgerと結婚したようなところがあるみたいです。兄のHindleyから解放してあげようという・・・。でも子供のころから気が強くてわがまま、大きくなってからも身勝手で気性の激しさは変わらず、お世辞にもやさしい子とはいえないようです。美人のようですが、HeathcliffとEdgerが恋焦がれるような女性には思えませんでした・・・語り手のMrs DeenもあまりCatherineをよく言わないので、小さいころから見てきたMrs Deenは彼女の正体を知っているのでしょう。それでもHeathcliffを狂わせ、Edgerを夢中にさせるくらいですから、何かしらの小悪魔的な魅力(?)があるのかも・・・。

ずっとWuthring HeightsのWuthring(ワザリング)って何だろう思ってました。邦題が『嵐が丘』なんだから、そういう意味なんだろうとは思っていましたが・・・。方言でwindyとかstormyという意味らしいです。

CDつきのGRです。これまた朗読が迫真の演技というか・・・。私にはちょっと早い朗読なんですが、このシリーズ癖になりそう。
ただ、CDは全編が録音されていません。Chapter1,2,3,6,8,11,12のみの朗読です。初めは何かの間違いかと思ったのですが、長いからか、ちょっと省かれているみたいです。

作者のEmily Bronteのお姉さんCharlotte BronteJane Eyre(過去記事09/9/25)で有名です。妹も作品を出しているようです。文才のある姉妹だったのですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする