台風一過、さわやかな秋らしい天気です。
関東地方は今が台風で、テレビで日本列島の長さを感じます。
どこの地域も、被害が拡大しないとよいですね。
フォイヤーシュタインを見つけたのは、ネットでの検索につぐ検索の賜物でした。
ちょうど、その頃、授業の板書と自分で書いたノートの図形が異なり、
何度も注意をするけど、ちっとも良くならないという子どもがいました。
図形といっても、直角三角形や二等辺三角形、正三角形くらいのもので、
例えば、黒板には直角三角形が書いてあるけれど、
その子のノートには二等辺三角形に近いものが書かれ、
しかも、直角ではないところに、直角の印が普通に書かれている。
ノートを見るたびに先生に注意を受けるのですが、直らないという感じでした。
休み時間に遊びとして、
幼児教育にある、点をつなげて左のモデル図形と同じものを描くというのをやると、
点の位置がずれていても気にせず、すいすいとやっています。
「できた!」というので、
「なんか、どこか、おかしくない?」と聞いても、なかなか気がつきません。
「図形の位置がずれてない?」といっても、ずれに気がつかないので、
真ん中から紙を折って、重ねて透かして見せると、
「あ、ほんとだ、なんでかな?」と素直にもう一度やろうとします。
点の場所を、左から2列目上から3番目と一つ一つ確認してやらせようとしても、
その、「左から2列目云々」を点を打つまで、記憶に留めておくことが難しかったり、
なぜか、左から3列目くらいのものを、「右から13列目」と数えて写す段階で間違えたり。
図形以前の段階で、あちこちに足を取られ、
途中から「どっちから数えた方が数えやすい?」と、問題が図形から遠くに行ってしまいました。
口では、「直角三角形、二等辺三角形、再三角形」とか
「内角の和は180度」とか言ってのけるのですが、図形を写すことができない。
点の場所を記憶しておけないことや、数えやすいところから数えるという作業でつまずく。
そんなとき、フォイヤーシュタインと出会ったのです。
フォイヤーシュタインの中に「点群の組織化」という教材があります。
この教材はモデルとなっている図と同じ形になるように、散らばった点と点を結びつけていくものです。
こう書くと、単純きわまりない教材なのですが、
一つ一つ、ばらばらで意味がないと思われる点も、「モデル図形と同じものを探す」
という作業によって、意味付けがされます。
そこには、例えば、「正方形」ならば
「四つの辺の長さがすべて等しく、四つの角度もすべて等しい四角形」ということを頭において
点と点を結んでいきます。
正方形をつくるために、条件に合う4つの点を探し出す。
意味なく散らばっていると思われた点が、正方形になる。
やったー!という小さなうれしさ。
単純だけど、雑然とした中に秩序を考える。自分の方法を獲得する。
やらなければいけないことは、何かを常に頭の片隅に置いておく。
色々な学びがある教材だと私は思います。
先ほどの子どもにとって、黒板をノートに書き写すこと。
それは、その場限りの点でしかない作業。
後々、テストのために見直す等ということとは結びついていません。
また、「直角三角形、二等辺三角形…、三角形の内角の和は云々」も点として存在し、
ノートをとるときに、「あ!直角三角形をかくんだね。」という風には結びつきません。
その他も然り。
たくさんの知識も持っていて、知恵もある。
だけど、それらを自分で自在に有効に結びつけることができなければ、宝の持ち腐れです。
フォイヤーシュタインのIEの教材を知って、「点群の組織化」に自分も取組む中で、
「もの」と「もの」との関連性、関係性をみつけていかなければ、思考は整理できないのだなぁ、
ということを意識しました。
また、今、何をするのか。ものの見方はそれでいいのか?ということも意識したり。
混乱した大人にも、ちょっと頭を冷やす良い教材です。
関東地方は今が台風で、テレビで日本列島の長さを感じます。
どこの地域も、被害が拡大しないとよいですね。
フォイヤーシュタインを見つけたのは、ネットでの検索につぐ検索の賜物でした。
ちょうど、その頃、授業の板書と自分で書いたノートの図形が異なり、
何度も注意をするけど、ちっとも良くならないという子どもがいました。
図形といっても、直角三角形や二等辺三角形、正三角形くらいのもので、
例えば、黒板には直角三角形が書いてあるけれど、
その子のノートには二等辺三角形に近いものが書かれ、
しかも、直角ではないところに、直角の印が普通に書かれている。
ノートを見るたびに先生に注意を受けるのですが、直らないという感じでした。
休み時間に遊びとして、
幼児教育にある、点をつなげて左のモデル図形と同じものを描くというのをやると、
点の位置がずれていても気にせず、すいすいとやっています。
「できた!」というので、
「なんか、どこか、おかしくない?」と聞いても、なかなか気がつきません。
「図形の位置がずれてない?」といっても、ずれに気がつかないので、
真ん中から紙を折って、重ねて透かして見せると、
「あ、ほんとだ、なんでかな?」と素直にもう一度やろうとします。
点の場所を、左から2列目上から3番目と一つ一つ確認してやらせようとしても、
その、「左から2列目云々」を点を打つまで、記憶に留めておくことが難しかったり、
なぜか、左から3列目くらいのものを、「右から13列目」と数えて写す段階で間違えたり。
図形以前の段階で、あちこちに足を取られ、
途中から「どっちから数えた方が数えやすい?」と、問題が図形から遠くに行ってしまいました。
口では、「直角三角形、二等辺三角形、再三角形」とか
「内角の和は180度」とか言ってのけるのですが、図形を写すことができない。
点の場所を記憶しておけないことや、数えやすいところから数えるという作業でつまずく。
そんなとき、フォイヤーシュタインと出会ったのです。
フォイヤーシュタインの中に「点群の組織化」という教材があります。
この教材はモデルとなっている図と同じ形になるように、散らばった点と点を結びつけていくものです。
こう書くと、単純きわまりない教材なのですが、
一つ一つ、ばらばらで意味がないと思われる点も、「モデル図形と同じものを探す」
という作業によって、意味付けがされます。
そこには、例えば、「正方形」ならば
「四つの辺の長さがすべて等しく、四つの角度もすべて等しい四角形」ということを頭において
点と点を結んでいきます。
正方形をつくるために、条件に合う4つの点を探し出す。
意味なく散らばっていると思われた点が、正方形になる。
やったー!という小さなうれしさ。
単純だけど、雑然とした中に秩序を考える。自分の方法を獲得する。
やらなければいけないことは、何かを常に頭の片隅に置いておく。
色々な学びがある教材だと私は思います。
先ほどの子どもにとって、黒板をノートに書き写すこと。
それは、その場限りの点でしかない作業。
後々、テストのために見直す等ということとは結びついていません。
また、「直角三角形、二等辺三角形…、三角形の内角の和は云々」も点として存在し、
ノートをとるときに、「あ!直角三角形をかくんだね。」という風には結びつきません。
その他も然り。
たくさんの知識も持っていて、知恵もある。
だけど、それらを自分で自在に有効に結びつけることができなければ、宝の持ち腐れです。
フォイヤーシュタインのIEの教材を知って、「点群の組織化」に自分も取組む中で、
「もの」と「もの」との関連性、関係性をみつけていかなければ、思考は整理できないのだなぁ、
ということを意識しました。
また、今、何をするのか。ものの見方はそれでいいのか?ということも意識したり。
混乱した大人にも、ちょっと頭を冷やす良い教材です。