日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

発達障害についての講演会。

2018-02-04 20:04:15 | 発達応援
 朝起きると、雪が舞っていました。
遠くの山々は墨色になっていたので、きっと雪がもっと降っているのでしょうね。

 明日の朝、どうなっているかなぁ。
憂鬱なバイク通勤者です。

 今日は、新聞広告にはいっていた、
姶良地区医師会が主催する講演会に行ってきました。

 題は、「発達障害のこどもたちの診断と支援」で、
講師の方は鹿児島の霧島市の発達サポートセンターの嘱託医をされている、
宮城県立こども病院の奈良隆寛先生、という方でした。

 
 発達支援センターというところに子どもたちの発達を促すイメージや
有益な場所というイメージが皆無な私です。

 でも、実際に発達サポートセンターなどの先生方のお話を聞くことが、
今までなかったので、百聞は一見に如かずで、
ご近所であるし聞きに行ってみようと思って行ってきました。

 結論から言うと、びっくりでした。

 まずは、ノーベル賞を取った人たちは発達障害で偏りがあった、
ファーブルも牧野富太郎(植物図鑑を作った方です)も発達障害でしょう、の
ええっ、で?だから?の話のつかみ。

 発達障害の子も最初から支援学校に行かずに、普通の小学校の支援級が良いでしょう、
という話も地震があった宮城県では、支援学校の子は避難所で「だれ?」という扱いで浮いてしまっていた、
だから、最初は普通の小学校の支援級で地域の子と顔合わせをしておいたほうが、
何かのときに良いですよ、と。

 ただの顔見せのためなのでしょうか?
凸凹っ子の親御さん方がお子さんの初めての学校にどうしようか、と思い悩まれることに
思いを馳せることはないのでしょうか。

 どうもこの講演会で語られる支援の照準は、
子どもの発達を促すとこや治すことにはないようだ、ということが、
レジュメの先をみてわかりました。

 レジュメには
発達障害の将来にむけて
● 特性は続くが、うすくなりうる
● 特性そのものを「治す」ことをめざさない
● 目指すのは正常化ではなく最適化
● 特性があっても、自立できることをめざそう

とありました。

 講師の先生は、
凸凹っ子のもつ特性を焼酎にたとえながら、
「うまい、うすめ方を学んでください」とにこやかにお話しになりました。

 また、「親御さん方は『治りますか?』と聞かれますが、病気ではないのだから治すというはめざさない」と
おっしゃいました。

 話には聞いていましたが、
発達診療科の先生が「治さない」と発言する場面に、私は初めて出会いました。

 本当に、堂々とおっしゃるのだなぁ、と
びっくりしました。

 そして、治さずして、
「得意なことを伸ばせばいい」「自立をめざそう」や「社会で働けるように」と
この講師の先生のおっしゃる。

 では、やっぱり、発達障害についてのお医者さんはいらないよね。
そう思った、講演会のはじめのほうでした。
 
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さとう)
2020-04-13 21:21:12
奈良先生の考え方は好きです。発達障害は残念ながら治りません。息子を見てもらってますがおかげで生きやすいですよ、私も息子も。
返信する
Unknown (annon-okiraku)
2020-04-14 22:32:24
それはよかったですね。人それぞれ、向かうところ、目指したいところがが違いますからね。
返信する

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