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日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

講演会おしまい。

2018-02-04 21:52:51 | 発達応援
 さて、「発達障害のこどもたちの診断と支援」奈良隆寛先生の講演会の感想です。

 ADHDについても講演会では語られました。

 そこでは、私が親だったら、
ちょっとノイローゼにでもなりそうだ、という方法について、
講師の先生はさらりと語られました。

 それは、「○○しましょう」ということを前もって、
ぶつぶつぶつぶつと警告として数百回言っておくというブロークンレコードテクニックという方法。

 途中、子どもが好きなこと、
「アイス、たべたくないのかな」「ディズニーランドに行けるのにな」などという
報酬についても織り交ぜて、というのですが、
真顔で、にこやかにこの方法を勧める講師の奈良先生は実行できるのでしょうね。

 言うほうも聞くほうも、病んでしまいそうと思うのは、私だけなのでしょうか。

 さて、講演会も最終のほうで、
ああ、だから、医師会が発達障害の講演会をしたんだなぁ、という
講師の先生のとても正直な発言がありました。

 それは、
「精神科医でなくて小児科医でも、発達障害についてそろそろやらないと食っていけないから勉強する」
という発言。

 失礼です。

 食っていくためではなく、治すために勉強して欲しいものです。

 今回、発達障害の専門家の先生の講演会に初参加しましたが、
治すための情報が皆無の講演会。

 もう、行かないなぁ。

 

 

 
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講演会中盤。

2018-02-04 21:19:17 | 発達応援
 姶良地区医師会主催の
「発達障害のこどもたちの診断と支援」という講演会に行ってきました。

 感想の続きです。

 講演会では、感覚過敏についても語られました。

 「感覚過敏を解決すれば、かなり良いとこまでいきます」という
講師の奈良隆寛先生の言葉に、ちょっと、
「おお!」と光を見いだしました。

 でも、残念なことに、
感覚過敏の解消法としては、髪を切ることが嫌いな子が野球が好きで、
楽天にいた頃の田中将大投手の坊主頭を見て、バリカンを持ってくるようになった、という
「その子の嫌いなことも、好きなことと結びつければどうにかなる」というお話で、
根本的な解決には遠いやり方でした。

 子どもの感覚の過敏さからくるやりたがらないことについて、
ひとつひとつ、その子の好きなことと結びつけてやらせる、という方法では、
好きなことが見つけられなければ、そこでおしまいになります。

 それを見つけるのが親の愛という考え方もあるでしょうが、
そんな一対一対応で感覚過敏の苦手とその子の好きなことを結びつけるためのエピソード探しをしていたら、
親御さんは疲弊してしまいます。

 身体を動かしたら、良いじゃん!手っ取り早いよ!

 花風社さんの栗本さんの本を読んだり、栗本さんの講座にも足を運んでいれば、
感覚の過敏さに、家でできる、簡単な方法はたくさんあります。

 そういう知見はご存じないのだなぁ、と残念な気持ちになりました。

 そして、自閉症の人は感覚の整理が苦手なのだから刺激しないで、と
レジュメにも書かれ感覚過敏の大変さについて、花風社さんの『自閉っ子、こういう風にできてます!」の中の
雨が痛いという藤家さんのエピソードを語られました。

 そんな風にたいへんなんですよ、で終わってしまいました。

 藤家さんは、今ではすっかり健康体であることもご存じないのですね。

藤家寛子さんのブログ 幸せは途切れながらも続くのです☆

 自閉っ子も発達し、治っていくのです。

 現場の先生方には、最新の情報を知った上で語って欲しいなぁ、と思わずにはいられなかった、
講演会の中盤でした。

 
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発達障害についての講演会。

2018-02-04 20:04:15 | 発達応援
 朝起きると、雪が舞っていました。
遠くの山々は墨色になっていたので、きっと雪がもっと降っているのでしょうね。

 明日の朝、どうなっているかなぁ。
憂鬱なバイク通勤者です。

 今日は、新聞広告にはいっていた、
姶良地区医師会が主催する講演会に行ってきました。

 題は、「発達障害のこどもたちの診断と支援」で、
講師の方は鹿児島の霧島市の発達サポートセンターの嘱託医をされている、
宮城県立こども病院の奈良隆寛先生、という方でした。

 
 発達支援センターというところに子どもたちの発達を促すイメージや
有益な場所というイメージが皆無な私です。

 でも、実際に発達サポートセンターなどの先生方のお話を聞くことが、
今までなかったので、百聞は一見に如かずで、
ご近所であるし聞きに行ってみようと思って行ってきました。

 結論から言うと、びっくりでした。

 まずは、ノーベル賞を取った人たちは発達障害で偏りがあった、
ファーブルも牧野富太郎(植物図鑑を作った方です)も発達障害でしょう、の
ええっ、で?だから?の話のつかみ。

 発達障害の子も最初から支援学校に行かずに、普通の小学校の支援級が良いでしょう、
という話も地震があった宮城県では、支援学校の子は避難所で「だれ?」という扱いで浮いてしまっていた、
だから、最初は普通の小学校の支援級で地域の子と顔合わせをしておいたほうが、
何かのときに良いですよ、と。

 ただの顔見せのためなのでしょうか?
凸凹っ子の親御さん方がお子さんの初めての学校にどうしようか、と思い悩まれることに
思いを馳せることはないのでしょうか。

 どうもこの講演会で語られる支援の照準は、
子どもの発達を促すとこや治すことにはないようだ、ということが、
レジュメの先をみてわかりました。

 レジュメには
発達障害の将来にむけて
● 特性は続くが、うすくなりうる
● 特性そのものを「治す」ことをめざさない
● 目指すのは正常化ではなく最適化
● 特性があっても、自立できることをめざそう

とありました。

 講師の先生は、
凸凹っ子のもつ特性を焼酎にたとえながら、
「うまい、うすめ方を学んでください」とにこやかにお話しになりました。

 また、「親御さん方は『治りますか?』と聞かれますが、病気ではないのだから治すというはめざさない」と
おっしゃいました。

 話には聞いていましたが、
発達診療科の先生が「治さない」と発言する場面に、私は初めて出会いました。

 本当に、堂々とおっしゃるのだなぁ、と
びっくりしました。

 そして、治さずして、
「得意なことを伸ばせばいい」「自立をめざそう」や「社会で働けるように」と
この講師の先生のおっしゃる。

 では、やっぱり、発達障害についてのお医者さんはいらないよね。
そう思った、講演会のはじめのほうでした。
 
コメント (2)
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