猫をテレポーテーションさせた話しをしたら他にも色々サイキックな事をしていた事を思い出しました。
その一つは盛岡から仙台までの「ワープ」です。
若かりし頃の私は劇団を主宰していて営業と称してイベントや結婚式などで、オリジナルの台本を書いて生活していた時期がありました。
その一つに新潟での町おこしイベントがありました。
盛岡からワゴン車で仙台空港まで行く予定でしたが、時間通りに行動できず東北道に乗ったのは
「飛行機の出発まで あと1時間」という時刻でした。 どんなに飛ばしても2時間以上かかる道のりでした。
でも諦めたくなかった私は運転にトライしました。
なんとかスピードを上げようとしたのですが、天候はなんと濃霧。 60キロも出せない状態となってしまいました。
白い霧にスッポリと包まれ、時計をみれば 飛行機の出発まであと45分
あああ 何をどうしたって駄目かー! でも新潟に行かねばー! と劇団員に言葉を飛ばすが、全員 眠りの中
こんな時に爆睡かっ まったく芝居者は
そう思っても運転を止める事なく私は空港へと車を走らせました。
あと40分。
このペースだと岩手を出る事も出来ないね、あああ
と思っていた時です。
濃霧だった天候の白い霧がさーっとはけ、視界良好!
やった なんとか運転がスムーズになる
そう思った私の目の前には「仙台空港」の建物がみえたのです。
仙台空港? あれっ まだ高速道路を走っていたんじゃあ?
ななな、なんと? え? どういう事
ワープ? 私、ワゴンごと移動したんだ!
あの霧 あの霧が秘密の元だっ
咄嗟にこう思ったのは 萩尾望都さんの漫画の「白い霧が出てきて、その中を歩いていたら中世の村に着いた」というような
話があったからでした。
真相はともあれ飛行機に間に合った喜びで一杯になりました。
「高速道路の料金はどうなったんだろうか」と考える事もなく イベントの準備に取り掛かった私であります。