雑感 独り善がり

日々の思いや怒りを自分勝手な考えで綴る

地震のその後

2018-06-22 00:23:29 | 社会
地震の後、近場のお客様に連絡は当然した。
設備自体は何ともなかったが、自動倉庫の荷物が崩れて、それを片付けるのに時間が掛かると1軒のお客様。
だから打合せは今週は無理よと。勿論ですよ、そんなこと。
ぼちぼち自分らで片付けるからと。その工場はラインが1本停まっている。
阪神淡路大震災の時は、会社から皆が総出で色んなモノを抱えて西宮や神戸のお客様に通ったらしい。
(私はその時は勤務場所が違ったから詳しくは見てない)
車が入れないので大変だったみたいだが。
行けるところまでは車で行って、その後は生活備品を抱えてひたすら歩いたと・・・。
それに比べると今回はお客様も自社もダメージは少ない。

そして逆に今回はこちらが被災側なので、遠くのあちこちのお客様や業者さんからメールや電話があって
心配して下さる。
たいしたことは無く、皆元気です。翌日から普通に仕事していますし・・・とお答えしているが、
メールが来てそのあとすぐに電話も掛かって来たお客様は、ニュースで観て住所が〇〇さんところなので
ビックリして・・・と。
何か要るものあったら言って。お水出ているか?と。
大きな声では言えないが、そのお客様はお水を作っている。
送ろうか?1ケースや2ケースなんて、そんな小さな話じゃないよと。
聞いて下さった段階では、社内に家にお水がまだ来ていない人が居た。
『そう言って下さっているけど送ってもらいましょか?』と聞くと、『いやいやいや・・・もう大丈夫よ』と。
その人は昨日、『お風呂入ったし・・』と言っていたけれど、どこかの銭湯に行ったのかな?

『えっ!?お客さんがうちにお水送ったげよかって?反対じゃないの?』と驚く人も居たが、そんなの関係無い
よね、多分。そういう時は客も業者も立場なんて関係無いんだろうな。有り難いこと。
そういうところがこのお客様の良いところだし、だから好きなのよね。
九州熊本の時は、遠いからすぐに行けないけど何か要るもの有れば言って下さい、送りますと言ったら、
『大概のものはもう何でもあるんだよ。だから地域の子どもさんたちにあげられる様な小袋のお菓子が良い』と
ピンポイントで指定して下さって、大きい箱に小袋のお菓子を詰めて送ったりもした。

テレビで自衛隊設営のお風呂に入って『気持ちいい。有り難い。自衛隊さんに感謝です』と言っている人たちを観て、
阪神淡路の時も東日本の時も熊本の時もそうだったけど、日本人は怒らない・文句言わない・我慢する・待つ・感謝する、
そういう人たちなんだなと、私はいつも胸が熱くなる。
防げるものは勿論全力で防ぎたいが、なってしまった以上は慌てず騒がず落ち着いて日々を営む。
辛いだろうに嘆かない。
そんな日本人の美徳をいつまでも無くさないで持ち続けられる社会であればいいなと、つくづくしみじみ思う。

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