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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ラヴェルの作曲技法(artomrレクチャーコンサート)

2020年01月08日 | ピアノ
今年初のめるちゃん会は、artomr先生レッスン&レクチャーコンサート、お題はラヴェルのソナチネでした。

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これ、私がラヴェルのソナチネを弾こうとしてるからそのレクチャーをしてくれた、という順序ではなくて、私が「来年はラヴェルのソナチネ全楽章を弾きたいな…」という漠然とした構想をしていた(まだ誰にも言ってなかった)ときに、artomr先生のほうからラヴェルのソナチネを題材にやりたいという提案があったのでした。なんと丁度いい、じゃ弾くしかないね、って感じ。

私のレッスンは、ラヴェルではなくて今週末に迫った本番の、これやるっきゃないモーツァルトピアノ協奏曲23番3楽章with エヌメットさん、でした。

でも、まったくラヴェルを見てもらわないというのもなんかもったいないような気がして、30分だけ別にとって、公開レッスン風に見てくださいとお願いしました。公開レッスン風にというのは、「ここはこうして…(楽譜に書き書き)」とかしゃべるレッスンだとほかの見ている人には伝わらないので、わかるようにしゃべってくれという意味ですが、そこからレクチャーコンサートにつながったらおもしろいかなという趣向です。

まぁしかしartomr先生がしゃべり始めたら30分はスグなので(^^;; 一楽章ざざっとプラス二楽章はほんのちょっと、という駆け足でしたが、指使いのこと、ペダルのことなど、レクチャーには出てこない弾き方のポイントにも触れてもらえたのはよかったと思います(このあたりについて、おゆき先生とartomr先生の角度はだいぶ違う)。

artomr先生が参考にしていたのがペルルミュテール版で、あとナントカ(←失念)を参照してイイトコどりしてるとか、かなり割り切った弾きやすい指使いをしているのが特徴です。私は、今から指使いを変えるのもそれはそれで大変なので、一部現在弾きにくいところ(そして代替案が気に入ったところ)を取り入れるかも(要検討)。

フレーズの長さの目まぐるしい変化とか…その話は、レクチャーの中に入ってからも出てきましたが、弾くほうとしても重要です。せっかくおもしろいところなんだから意識して弾かないとね。

さて、レクチャーに入ってからですが、今回はラヴェルの作曲技法を取り上げて、同様の例を他作曲家の作品中で見ていくという話が中心になりました。

ラヴェルは、それまで禁じ手とされていた平行五度、平行四度とかの動きをよく使いますが、ラヴェルよりもっと早くから使っていたのがサティ。おもしろいのはサティ作品(ラヴェルソナチネ以前)とサティ作品(ラヴェルソナチネ以後)でもずいぶん感じが違うということ。

Satie: Le Fils des Etoiles (1892)
Ravel: Sonatine (1905)
Satie: 4eme Nocturne (1919)

あるいは、右手で弾いているフレーズの拡大形が左手に出てきて、併行して続いているところ…
そういうのがムソルグスキーに出てくる。聞いた感じはぜんぜん違う。ムソルグスキーは「がやがや」というか大勢でうるさい雰囲気、ラヴェルはオシャレで透明感があるんだけど。

いろいろ、技法としては共通していても、(作曲者の)お国柄で、あるいは曲調で、まったく違った効果を持っている。

サティーからモーツァルトから、ムソルグスキー、スクリャービン、artomr先生が次々弾きながら説明していくのを、みんな引き込まれて聞いていた。フォーレのノクターン六番のときのレクチャーは和声の理屈のあまりの難しさにみんな置いてきぼりでぽかーん( ゚д゚)だったけどもw 先生、今日くらいの感じでお願いします!!

今日のは和風アフタヌーンティー(?)でした。


空き時間には新しい鍵ハモ(と仕入れたばかりの楽譜)のお披露目もできた。caraさん伴奏ありがと♪

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