アメリカにいてアジア人で得すること

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今日、デニスの検診で小児科に行った。わけあって、住所をレイの実家にしてるのだが、
看護婦さんが、「あ、ノースローレンスに住んでるの？うちも近いのよ。どのストリート？」
と、聞いてきた。

実家には、ちょこちょこ行くけど、ストリートまでは把握していない。で、黙ってた。
妙なこと言っちゃうと、どうして実家の住所なのかってややこしいと思ったし。
「ほら、ブリッジをわたる前？わたった後のところに住んでるの？」と看護婦さんが
質問をつづける。

黙り続ける私。まるで刑事ドラマで黙秘を続ける犯人みたいに、目を見開いたまま
口をつぐんでいたのだった。と、一緒にいたラボの採血するオバちゃんが、
「英語しゃべれないのよ、きっと」とすかさず言った。

私は、そこで英語がしゃべれるというのも妙だし、ひたすら黙っていた。
看護婦さんは、なにもなかったかのように話をやめた。

家に帰ってレイにことを説明すると、
「アジア人はいいよね。英語できないフリができるから」
たしかに、しゃべれなくて得することもあるかも。

面倒な、セールスなんかは「英語できません」っていって遠ざけてるし。
道端でのアンケートなんかも、ほとんど英語がわからないフリをして通りすぎる。
宗教の勧誘ももちろん。といっても日本語でハーレムにて宗教の勧誘している
オバちゃんに出くわしたことがあるが・・・。

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