抱腹絶倒!NY育児日記

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血液検査でひどい目にあった

2008-01-04 17:25:40 | ぜ~んぶ見せます!
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ブログには書いてなかったが。
実は、ものすごくこの年末年始に落ち込んでいた。

というのも29日の朝、小児科のドクターから電話。
レイが電話をとった。

「レッドの数値が・・・?」とレイは電話口で深刻な顔をして
話し込んでいる。

「アヤの方ですか?わかりました」
電話を終えたレイ。

「レッドの数値が高いからすぐにERに行くようにって」

「レッド?もしかしてキャンサーじゃ」てっきり赤血球かなにかの値が
おかしいと思っていた私。

「キャンサーじゃないよ。レッドだってば」
「レッドって・・・?」

てっきりRedとレイが言ってると思い込んでいた私。
父もガンで亡くしたし、ガンの遺伝子がアヤに組み込まれていたのだ
と既に涙目だった。

義理妹ジョアンの甥っ子も白血病だったというし、
血はつながってなくてもそういう可能性だってある。

そういえば、最近
アヤが鼻をいじるたびに鼻血が毎日のように出ているし。

「辞書をひいてみろよ」
というので、PCで調べる。

RedじゃなくてLead、鉛のことだった。
どちらにしても値が高いと、
脳に影響を与えるという。

鉛は血液中に蓄積され、
自然に半減するのに20年かかる。
だから血液の外へ出すためには投薬が必要なのだ。

寝ている子たちを起こし、歯磨きもせず
朝ごはんも食べずにERへ。

1時間ほど待たされ、病室へ通された。

若い女性のドクターが鉛について説明してくれる。

「まずは、胃の中に異物が入ってないかレントゲンをとります。
それから足の骨の辺りもレントゲンでチェックします。
そして血液の再検査です」

レイと私の不安のよそに、
アヤは元気いっぱい。

「まったく、あんたはいつも何でもかんでも
口にオモチャを入れたりするからよ」

アヤを抱きしめる。
レイもアヤを何度も抱えあげる。

それにしても、何故エリカは正常なのだ?
同じ環境で育っているのだから
鉛の値はエリカのも上がっているはず。

ぜったいに検査ミスだ!

エリカとデニスをレイの実家グランマー宅へ送り
アヤの検査を待つ。

血液を採るのに、太い針をアヤの腕の内側に刺す。

暴れてるトラが麻酔銃で打たれたみたいに、アヤが
ギィーと泣き声というより叫び声をあげた。

「大丈夫よ~」とドクターのやさしい声。
静かに涙をためたまま痛みをがまんするアヤ。

レイと看護婦さんと私でアヤを押さえ込んでいたのだが、
かわいそうで私まで涙が出てきた。

しばらくまた待たされた後、

「レントゲンの結果は異常ありません。異物は胃の中に
入ってたりしてませんし。足の骨にも異常は見られませんでした」
とドクター。

そんなこんなで、検査を終えた。
結果が出るのは新年に入ってから
だろうってことで帰宅。

なんだか気分は重いまま。

私は心労と疲労が重なったのか
大晦日は扁桃腺がはれて熱が出て、
起き上がれなかった。

1月1日、血液検査をしてくれているラボへ電話。
結果はまだ出ていないと言われる。

そして3日になって、
「値は3でした。問題ありません」という。

「3といえば、エリカが4で異常ないっていってるのに
エリカより低いじゃない」とレイに訴える私。

「まぁ~、しょうがないな。

最初の検査の時に足の親指から血液を採取したって
言ったら、きっと足の親指から採ったらたまに鉛の値が高いことが
あるって話だったから。

なにかの間違いだったんだろう」

なにかの間違い・・・。
このやるせない気持ちどうすれば?

自分の子が先に亡くなるっていうのは、
自分の親が先に死ぬってことより
辛いのでは?なんてことまで考えていた私。

数日間であったが、
病気の子を抱えた母親の気持ちがわかった。

「できることなら変わってあげたい」

よく闘病生活を続けるドキュメンタリードラマなんかで、
親が子に対して言ってるけど。

本当にそういう気持ちって湧き起こるものなんだなぁ~。

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