抱腹絶倒!NY育児日記

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アウントノーマの死

2006-04-27 01:25:07 | ぜ~んぶ見せます!

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今日は、夕方ごろ「アウントノーマ(ノーマおばさん)がジャマイカからやってくるから
ディナーは実家かなぁ~」と、美恵子さん宅におじゃましてたので、
レイジー(そんなバンドがあったよね)になってた私は、レイに電話。

「ノーマ来てるのかなぁ~、とりあえず実家に行ってみて来るよ」とレイ。
電話っちゅーものが世の中にあるのに、わざわざ行くって、あんたは江戸時代の
飛脚かい。

でも夕食はうちへ帰ってからっていうので、帰ってみると
レイが早々にもどってきた。
「ノーマは来てた?」

「それが、来れなくなったんだ」と、レイが暗い顔。
「どういうこと?来るはずじゃなかったの?」
「昨日、イギリス訪問先で亡くなったって」

「え?冗談でしょ」信じられなかった。

「実家に行ったら、ダッドが同じこと言ったんだ。ノーマは?って聞いたら
来れなくなったって。イギリスで、急に気分悪くなって、そのままERで・・・。
74歳だったってさ」

レイが、もの心ついてから
ベイリー家の血筋では、ノーマがはじめての故人となる。
そのせいか、かなり落ち込んでいた。

「ノーマ、もう一度話したかったなぁ~。いつもノーマとは話があってたのに」
レイは、何度もくり返した。

私も、しらずしらず
結婚式の日に、ジャマイカで「ようこそベイリーファミリーへ」と言って、
ハグしてくれたノーマのぬくもりや、

大きなノーマの家で、古いアルバムを見せてくれて
ダッドやマムの若いころを説明してくれたノーマや、
NYへ遊びに来たときに、リンカーンセンターでハミングしてたノーマを思い出していた。

私が最後にノーマに会ったのは、このブログを見てたら
去年の9月
だった。

「人の一生ってはかないなぁ~」レイが言った。
「そうだよ、だから生きて会えるときを大切にしなくちゃ。私も日本に帰って
母に会えるときこそ会っておかないと、ぜったい後悔すると思う」

さり気に日本帰省へと結びつけていた。
でも、本当のことだよね。母たちの年齢って。
いや年齢に関係なく、なるべく会っておきたい相手には、会っておくべきだ。

相手の人生がはかないって思ってたら、自分の人生のほうが、
はかなかったりする可能性だってあるわけで。

ノーマは、イギリス留学して、イギリスで働いていて、きっとイギリスが
彼女にとっての死に場所だったのだろう。
あまりに急だったし。

ノーマの死によって、一日一日を大切に生きることを、その時その時に
会える人との思い出を大切にするように、
あらためて思い知らされた。

自分の人生の大半をついやした場所で亡くなった
アウントノーマは、きっと幸せだったのかもしれないと思った。

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