マイソニックラボのモノーラル・カートリッジ Eminent Solo。
第一印象こそ良かったのだが、我がシステムでの籠もり気味の再生音に不満の募る日々が続いていた。
こんな筈はなかろう、と意を決し、シェルを純正からZYXに交換したところ、音に生命力が宿った。
高域に得も言われぬ艶が出てきたのは何より。
ここまで変わるなら、リード線もZYXその他に交換したいところだが、ここは焦らず、エージングが進んでどんな変化が訪れるかを見守ることとする。
因みに、本日聴いたレコードはこちらの新譜(2枚組)からベームのブラームス「1番」。
【LP-1】
・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
カール・ベーム(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ライヴ録音:1954年11月6日/楽友協会 大ホール(ウィーン)
【LP-2】
・ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
カール・シューリヒト(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ライヴ録音:1965年4月24日/楽友協会 大ホール(ウィーン)
http://www.kinginternational.co.jp/classics/altlp-08990/
ベームのブラームス「1番」は、ベルリン・フィルとのスタジオ録音という決定盤があるが、演奏そのものの凄まじさはこちら。
50年代のウィーン・フィルのなんという音! なんというアンサンブル! そして、ベームによる剛毅な音楽づくり。
録音状態は、第2楽章に音の揺れはあるものの、概ね良好。
マスタリングも上手くいっているのではないか?
少なくとも、かつて、オルフェオレーベルからリリースされた一連のライヴものの「低音のない」マスタリングとも一線を画している。
その後は、メンゲルベルクのスタジオ録音などでEminent Soloの音を楽しんだ次第。
シューリヒトの「4番」を聴きたいところだが、それは次回の楽しみにとっておこう。