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福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ドゥヴィ・エルリのコレルリを聴いて

2015-10-16 01:05:24 | レコード、オーディオ
真夜中にドゥヴィ・エルリの奏でるコレルリ: ヴァイオリン・ソナタ集op.5よりをスイス・プレスと謂われるコンサートホール盤で聴いている。有名な「ラ・フォリア」も含まれている。

この録音には、都響のモツレクには決定的に欠けていたものがある。モダンとかピリオドとかを超えた演奏行為の根源に関わることだ。

改めてその秘密に触れて、心安らかに眠ることができそうである。今夜はもう限界なので、それについても、機会を見つけて語りたい。

モントゥーの「ペトルーシュカ」「火の鳥」の風変わりなテスト盤

2015-10-06 10:30:04 | レコード、オーディオ
一風変わったレコードを入手した。
モントゥー指揮パリ音楽院管によるストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」「火の鳥」(英DECCA録音・米RCA原盤)の米Classic Records社による復刻盤へのテスト盤2枚セット。

一見まったく同じレコードが2枚並ぶようだが、売り手によると、同じスタンパーながら、異なる成分配合によるビニールへのプレスとのこと。なるほど、聴き較べると、確かに音質の違いは明らか。

因みに、このレコードの英DECCAプレスによるオリジナル盤(SB盤)とも比較してみたが、レンジの広さや情報量の多さに於いて、復刻盤に分がある。
ただ、オリジナル盤にしかない空気感も捨てがたいのだから、アナログは深くて面白い。

なお、レコードへの収録順が、英オリジナル盤では「ペトルーシュカ」「火の鳥」、復刻盤では逆になっているのは興味深い。アルバムの冒頭が、明るく華やかに始まる「ペトルーシュカ」と低弦の蠢く「火の鳥」では、アルバム全体へのイメージも違ってくるのは当然だ。

ブルックナー8番 夢のレコード化?

2015-10-05 01:24:53 | レコード、オーディオ

Facebookを眺めていたら、友の1人が「レコードが1枚から作れる」というページをリンクしてくれていた。

早速HPを訪ねると、プレスによらず、ダイレクトカッティング方式で1枚1枚作るのだという。

「バンドマンのための」とあるように、クラシックの顧客は想定していないようだが、試してみる価値はありそうだ。

そう、あのCD化もされた愛知祝祭管とのブルックナー「8番」ライヴ音源のレコード化である。

ということで、ご担当者にあれこれ質問事項をメールに書いているうちに夜も更けてしまった。

「後半2つの楽章が各々30分を超えているが、ダイレクトカッティングという方式で適応できるのか?」

「ポピュラーに較べ、格段に大きなダイナミックレンジの幅に対応できるのか?」

などなど、心配があるのだ。

ただ、たとえ実現したとしても、商品化は難しい。

というのも、ディスク2枚の原価だけで、10,800円(税抜き)かかってしまう。

これに、ジャケットやら、レーベルなどの印刷費、代理店へのマージンなどを加算したらとんでもない金額になることは間違いない。

また、完成品の音質がそれに見合うものかどうかも未知数だ。

あくまでも、自分や身内だけで楽しむレコードとなってしまいそうである。

 

 


ジョン・ラッターのフォーレ「レクイエム」

2015-09-18 13:28:18 | レコード、オーディオ


合唱団の集合時間まで間があるので、宿からレコード店巡りの散策。

一軒目は、京阪・なにわ駅および北浜駅近くのPという専門店。

お目当てのレコード、在庫ありました!
フォーレ「レクイエム」「ラシーヌ雅歌」
ジョン・ラッター指揮ケンブリッジ・シンガーズ&シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
英CONIFER RECORDS CFRA 122

フォーレ「レクイエム」の第2稿を世に紹介した一人、作曲家ラターによる心に染み入る名演です。文春新書「クラシックCDの名盤」でも、ヘレヴェッヘ盤を差し置いて推薦した録音。

これが、LPレコードでもリリースされていたなんて知らなかったなぁ。1984年リリースということでデジタル初期の録音。音質的には最新録音にも、アナログ録音にも不利ではありますが、演奏の価値は不変でありましょう。

帰宅してから、針を降ろすことを楽しみとします。

巨大な黄色の鳥は、難波橋より撮影。


ブラームスの室内楽2枚

2015-09-02 16:06:13 | レコード、オーディオ


一昨日の獲物はブラームスの室内楽2枚。とても良い出会いだった。レコード店に向かう新宿の地下通路で、鮮やかなグリーンの背広を纏った綾小路きみまろとすれ違ったのが、開運の始まりだったのだろうか?

1.ブラームス: ヴィオラ・ソナタ 作品120 - 1 & 2
ジュスト・カッポーネ(va)、ノルベルト・カッポーネ(pf)
独MARS 30 79 08 Y

カラヤン時代のベルリン・フィルの首席、名手ジュスト・カッポーネによるブラームスのヴィオラ・ソナタ集。ピアノは、息子のノルベルト。

カッポーネといえば、ベーム指揮のモーツァルト: 協奏交響曲でブランディスとともにソロを務め、カラヤン指揮のリヒャルト・シュトラウス「ドン・ファン」でフルニエと渡り合ったソロも忘れがたい。

そのカッポーネの室内楽が聴けるのは大きな歓びだ。ほかにも、レコーディングは残されていないだろうか?



2.クラリネット五重奏曲
フランツ・クライン(cl) 、ケラーSQ
仏CDF288

フランツ・クラインは、バイロイトの常連。1958年~78年まで参加してあたというから、クナッパーツブッシュのパルジファルも吹いていた可能性は大きく、それだけで胸躍る。モノーラルの馥郁としたサウンドも堪らない魅力だ。

いずれも、ゆっくり聴く時間の確保できていないが、針を降ろすのがとても楽しみである。




インバルのマーラー「千人の交響曲」 新旧プレス

2015-08-31 15:01:50 | レコード、オーディオ

エリアフ・インバル指揮 フランクフルト放送響のマーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 1986年10月録音。

向かって左が87年リリースのオリジナル盤 OX-7309-10-ND。

右が「最後のアナログ」と銘打たれたデンオン・マスター・ソニック・シリーズの1点 COJO-9098-9。93年リリース。

音質は大して違わないだろうという事前の予測を裏切り、全く違う音! 帯の色ほど違う。いやはや驚いた。
どう違うか? は、いまのところ内緒(笑)。

因みに、ジャケットのデザインは全く同じものの、裏面のインバルのポートレートは新盤の方が鮮明な発色。

新盤には、旧盤にあった英訳解説が割愛されている代わりに、同シリーズ監修者の若林駿介による短評付き。

調べてみたところ、デンオン・マスター・ソニック・シリーズ50点の中には、インバルのマーラー交響曲全集から「4番」「5番」「7番」「8番」の4曲が選ばれているようだ。

因みに、演奏は文句なしに素晴らしい! 

この声楽付き大規模編成の大シンフォニーが、2本のマイクのみで録音されたというのも驚異的なことだ(もちろん、デジタル初期の限界はあります)。


罪深きメルマガ

2015-08-27 16:43:56 | レコード、オーディオ



本日の大阪入りに備え、長岡より昨夜のうちに東京まで戻っていたところ、馴染みのレコード店よりメルマガが。入荷リストに見逃せないアイテムがあるではないか!

インバル&フランクフルト放送響のマーラー「7番」とマゼール&ウィーン・フィルのマーラー「8番」の2点である。いずれも全曲コンプリートを目指しつつも欠番なのだ。

というわけで、朝から都心に居るものだから、楽々と開店前にお店に着いての一番乗り。無事にお目当てを入手できた。開店から数分後には「マゼールのマーラー8番はどこ?」と店員に訊ねるお客が居たのだから、大成功である。

昨日、eBayで大魚を逃したばかりだったので、気分的にも回復したところ。








本日の獲物

○レイボヴィッツ,フィエルシュタット、ボールト、バジーレ、アレキサンダー・ギブソン他
MUSIC OF THE WORLD'S GREAT COMPOSERS 米RCA(リーダーズダイジェスト)RDS1 優秀録音&レア音源満載!

○ボベスコ
モーツアルト:ヴァイオリン協奏曲4&5番/仏DECCA 278122

○マゼール/VPO
マーラー:交響曲8番 蘭CBS S245754(2枚組) 1990発売 LP激レア

○インバル
マーラー:交響曲7番 日DENON COJO-9085(2枚組)
マーラー:交響曲8番 日DENON OX-7309(2枚組)

インバルのマーラーは、「8番」がオリジナル(赤帯)で、「7番」が90年代の再発盤(黒帯)である。「8番」は再発盤を持っていたので、あとで比較をしてみよう。まあ、年代的に大きな差はないだろうけど。

出色だったのは、リーダーズダイジェストの12枚組。
レイボヴィッツの「春の祭典」、バジーレの「ウィーン気質」、フィエルシュタットの「未完成」の一部を試聴したところ、大きな感動があった。

知る人ぞ知る名演、名録音の宝庫として有名なボックスのなのだが、ボクははじめての入手。今回、ご縁のあったのは米RCAプレス。そのうち英DECCAプレスも聴きたくなるな、きっと。

レコード1
●ブランデンブルグ協奏曲第1番ヘ長調(バッハ)
●組曲「水上の音楽」(ヘンデル)
 指揮:アルトゥーロ・バジーレ
 演奏:ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
 レコード2
●交響曲第94番ト長調「驚愕」(ハイドン)
●交響曲第40番ト短調K550(モーツァルト)
 指揮:マッシモ・フレッチア
 演奏:ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
 レコード3
●交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」(ベートーヴェン)
 指揮:オッド・グリューナー=ヘッゲ
 演奏:オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
 レコード4
●交響曲第8番ロ短調「未完成」(シューベルト)
 指揮:エイヴィン・フィエルシュタット
 演奏:オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
●交響曲第4番イ長調作品90「イタリア」(メンデルスゾーン)
 指揮:マッシモ・フレッチア
 演奏:ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
 レコード5
●交響曲第3番ヘ長調作品90(ブラームス)
 指揮:エイヴィン・フィエルシュタット
 演奏:オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
 レコード6
●交響曲ニ短調(フランク)
 指揮:サー・エイドリアン・ボールト
 演奏:ロンドン管弦楽協会
 レコード7
●交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」(チャイコフスキー)
 指揮:アレキサンダー・ギブソン
 演奏:ロンドン・フェスティバル管弦楽団
 レコード8
●交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」(シューマン)
●メフィスト円舞曲(リスト)
 指揮:ルネ・レイボヴィッツ
 演奏:インターナショナル交響楽団
 レコード9
●シルフィード~抜粋(ショパン)
●交響詩「フィンランディア」作品26/7(シベリウス)
●トゥオネラの白鳥(四つの伝説曲作品22第3番)(シベリウス)
●「ペールギュント」組曲第1番作品46(グリーク)
●「謝肉祭」序曲作品92(ドヴォルザーク)
 指揮:アレキサンダー・ギブソン
 演奏:ロンドン・フェスティバル管弦楽団
 レコード10
●交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28(R.シュトラウス)
●円舞曲「ウィーン気質」作品354(J.シュトラウス)
●楽劇「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死(ワーグナー)
 指揮:アルトゥーロ・バジーレ
 演奏:ボローニャ市立歌劇場管弦楽団
 レコード11
●春の祭典(ストラヴィンスキー)
●牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)
 指揮:ルネ・レイボヴィッツ
 演奏:ロンドン・フェスティバル管弦楽団
 レコード12
●序曲「ローマの謝肉祭」作品9(ベルリオーズ)
●歌劇「運命の力」序曲(ヴェルディ)
●喜歌劇「こうもり」円舞曲(親しい仲間)(J.シュトラウス)
●歌劇「セビリアの理髪師」序曲(ロッシーニ)
●歌劇「カルメン」第1幕への前奏曲(ビゼー)
●序曲「ロシアの復活祭」作品36(リムスキー=コルサコフ)
 指揮:アルトゥーロ・バジーレ
 演奏:ボローニャ市立歌劇場管弦楽団


同じく壮年期の朝比奈隆を愛する者として

2015-08-21 11:25:52 | レコード、オーディオ
わたしが読者登録をしている或るクラシック・ファン=アントンKさんのブログに、愛知祝祭管とのブルックナー8CDの記事があったので、ご紹介します。氏とは面識はありません。

端から、ボクらの演奏は、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、シカゴ響などのそれと同じ土俵で語るものでないことは以前も書きましたが、アントンKさんのような楽しみ方をしてくださるのは、まさに、それを期待してリリースに踏み切ったことだけに、とても嬉しいことです。

中でも、「ジャンジャンの朝比奈隆」を想起してくださったということは、同じく、ストイックな芸風の晩年よりも、ハチャメチャな表現力を身上とした壮年期の朝比奈隆を追いかけ、愛したファンのひとりとして、感慨深いものがあります。

確かに、いまこうして映像を眺めながら、朝比奈先生から授かったものの大きさを感じる自分がいます。

福島章恭氏のブルックナー演奏 - アントンKのお気に入りノート


わが大阪夏の陣

2015-08-15 22:57:19 | レコード、オーディオ
大阪夏の陣@阪神百貨店8F催場。

本日の収穫。
1. ブーレーズ「ヴェーベルン作品番号付作品全集」4LP 独CBS盤



2.ネヴィル・マリナー & アカデミー室内管 サーストン・ダート(ハープシコード)
バッハ 管弦楽組曲全集 2LP 英argo盤



3.キリテ・カナワ & ジェフリー・テイト
リヒャルト・シュトラウス「アラベラ」3LP 英DECCA オランダ・プレス盤



4. アヴァンチュール 大貫妙子



5.クリシェ 大貫妙子



ほか、朝比奈先生最初のベートーヴェン交響曲全集(学研)、中山悌一全集、八村義夫作品集など、まだ持ってなければ買ったであろうお宝もありました。

大貫妙子の2枚は坂本龍一をはじめとするアレンジャーと参加ミュージシャンが素晴らしい。
帰宅して「ピーターラビットとわたし」を聴くのが楽しみ。



なお、米マーキュリー盤オリジナルなど稀少盤はそれなりのお値段がしたので見送りました。

福島章恭 ブルックナープロジェクト 動画公開!(その1)

2015-08-10 22:37:57 | レコード、オーディオ

愛知祝祭管弦楽団のご厚意により、昨年10月26日に開催された「福島章恭 ブルックナープロジェクト vol.1」より

当日のメインプログラム=交響曲第8番より第1楽章の動画をアップ致します。

CDだけでは、お伝えしきれなかった演奏の実像をより真実に近い形でお届けできるのでは? と期待します。

YouTubeの宿命として、画像を圧縮せざるを得なかったのは心残りではありますが・・・。

下のアドレスをクリックしてご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=s164TYpS-mc&feature=youtu.be

福島章恭 ブルックナープロジェクトvol.1 より

ブルックナー 交響曲第8番ハ短調より
第1楽章 アレグロ・モデラート

指揮 福島章恭 愛知祝祭管弦楽団

コンサートマスター:高橋広  団長:佐藤悦雄

2014年10月26日(日) 愛知県芸術劇場コンサートホール

追記

高画質化を狙い、大きなサイズでのアップを試みたものの、結局はYouTube側で圧縮処理されるため、かえって画質の落ちることが判明。旧バージョンのまま存続させることにします。