きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

93歳の父を1人残して…

2015-03-11 20:26:08 | 田舎日記
低気圧の急激な発達で、全国的に大荒れの天気になっていた。
四国でも、強風と雪で真冬の様な天気だった。
そんな吹雪の中、昨日、田舎から帰ってくるバスに乗った。
この強風では、瀬戸大橋が通行止めになるのでは無いか?…と、心配だったが、
淡路島に入ると、雪は止み、青空が見えていた。

分厚い白い雲は、強風に千切られ小さな破片になって、飛ばされ流されていた。
まるで、白い綿の様だった。
窓から、手を力一杯伸ばせば、フワッと柔らかな雲が掴めそうな気がするほど、雲はグーンと下まで降りて来ていた。

いつも4~5人程のバスの乗客だが、
この日は、旅のグループと乗り合わせた様で、賑やかだった。
どうも話し振りから、私と同年代の女性の様だ。
楽しそうな話し声を聞きながら、
私の心は、少し落ち込んでいた。

いつも、私と交代で父の世話に帰ってくれている妹が、体調を崩して、今月は帰れなくなったので、
3週間、93歳の父を1人残して帰って来なければならなかった。

3週間、ヘルパーさんに朝夕の食事や、洗濯や買い物をお願いし、
食材の買い置きもし、
出来る限りの準備は済ませて帰って来たが、
父の不安そうな顔を思い出すと、心が痛んだ。

悩む私に、ヘルパーさんは「看護は大変だから、1人で抱え込んで、無理をしない様に…」と、アドバイスをしてくれた。

介護される方も、
介護する方も、お互い無理をしない方が理想なのだと思うが…

誰かが言っていた。
「尽くしても尽くしても、亡くなった後、悔いが残るのが親の介護」だと…。










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