買い物に出掛けたついでに、市場公園に行った。
「市場公園に芝桜が咲いている」との父の言葉を思い出し、
少し遠回りになるが、暖かい日差しが見に行く気にさせてくれた。
市場公園の前の道路の側面に、ピンクや赤や白や薄紫の芝桜が、ぎっしりと植えつけられている。
それは、それは、見事な花の絵画のようで、思わずカメラを向けた。
公園の芝桜は見頃だが、桜の花は見頃を過ぎて、緑の若葉が出始めている。
もう少し早ければ、両方を楽しめたのかも知れない。
公園の隣に若宮神社が有り、子供の頃によく遊びに来た。
懐かしさに釣られて入ってみたが、
50数年前の記憶の中の風景とは、少し違って見える。
子供の時に見た風景と違って見えるのは、目線の高さの違いだけなのだろうか?
子供の頃のウキウキした楽しい気分を探して、ウロウロしてみる。
社や長い石段の場所は変わってないが、
長い年月は建物を傷付け、石段は苔むし、崩れ、
立ち入らないように、ロープが張られている所もあった。
この場所に立ったのは、50数年振りだ。
思えば、田舎で過ごした年月より、田舎を離れて過ごした年月の方が、はるかに長くなっている。
懐かしい場所との、50数年振りの再会は、
お互いの老いを感じ
少し気恥ずかしく
少しよそよそしく
幼い頃の、初恋の人に会ったような気分だった。
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