きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

勝部如春斎展

2017-04-21 13:46:21 | 日記
少し曇り空だが、
予報では、雨にはならなさそうだ。

先月入ったカフェで頂いた、勝部如春斎展の招待状を持って、
マンションのお友達と出かけて行った。

西宮市大谷記念美術館で、4月1日〜5月7日まで、
勝部如春斎の初めての展示会が開催されている。


私が無知なのか???
聞いた事がない名前だったが、

パンフレットには、西宮の裕福な醸造家に生まれ、
大阪で狩野派を学んだ画人と、紹介されていた。

大谷記念美術館は、西宮の香櫨園の閑静な住宅街の中にあり、
昔はよく行ったが、
新しくなってからは初めて…
余りにも綺麗になっていて、ビックリ

1972年に西宮市に寄贈された、実業家 故大谷竹次郎の邸宅に
永年コレクションされていた、数多くの美術品を展示して、
美術館として開館していた。

1991年 邸宅は大規模改造されて、昔の日本家屋の雰囲気は全く無くなったが、
邸宅を取り囲んでいた日本庭園は、ほぼ昔のまま残されていて、
そこを、散策するだけでも、十分見応えがある。





岡本太郎の作品

私の貧弱な知識では、
狩野派と聞いて浮かぶのは、大胆な構図と、煌びやかな金箔…
そして、幽霊…のイメージ。

沢山いる狩野派の中に、勝部如春斎の名前は出てこないが、
作品は狩野派の画風に則り、

豪華な金箔に、鮮やかな色で彩色された、
孔雀や鳳凰が描かれた襖絵や屏風絵が展示されている。

大胆な構図だが、細部に目を凝らすと、
ビックリするほど、繊細で緻密だった。

豪華な襖絵の横に、明兆の「三十三観音図」を模写した作品が数点展示されていたが、
観音様のなんと柔らかな表情か❗️…
その細い優しい線は、男のゴツゴツした手で描かれたとは、想像もできないほど…

私が感じた如春斎の作品に滲み出る上品さは、
家業からの収入もあり、画人として裕福な生活ができたからではないかと…
勝手な想像をしている

たまには、クオリティーの高い知識に触れるのも良いもんだね。










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