2週間と言う時間はアッと言う間に過ぎ、
今日また田舎に帰る高速バスに乗る。
1日1日暮していく日々を、2週間ごとに区切って生活すると、
季節や気温の大きな変化に気付かせられる。
一番感じるのは、着るものが変わっていく事だ。
2週間前は厚手のジャケットを着ていたが、
今日は、ショートのダウンを着て田舎に帰っている。
キャリーバックの中の着替えも、冬衣装を詰めた。
2週間の時間の経過は、景色も大きく変えてしまう。
今日見る紅葉は、2週間前の紅葉とは確かに違う。
街路樹のイチョウの葉も黄金色の扇を散らし始めている。
以前は、車窓の景色など興味が無かった。
バスの移動中は睡眠時間と決めていた。
2週間ごとに田舎に帰るようになり、毎回同じ景色を見ているが、
毎回見る景色が毎回同じでないことに気付くと、その景色の変化が楽しみになった。
今年はここ数年で1番きれいな紅葉だとか・・・
車窓を流れていく見事な紅葉は、何度見ても見飽きる事はない。
特にあの鮮やかな赤には、目も心も奪われる。
深いグリーンの中に黄色やオレンジが重なり合い、その上に散らされた真っ赤な宝石のように
鮮やかな赤は輝いている。
自然が作り出す色の配色や配置のバランスの美しさに感動する。
そして嫉妬もする。
染色に、なぜあんな色が出せないのだろうか。
そう思って、車窓の景色を食い入るように見る。
2時間半のバス移動だが、全然苦にならない。
自然が描く素晴らしい景色は、どんな有名な絵画より素晴らしい!
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