きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

10ヶ月ぶりに先生の家を訪ねて…

2023-04-20 10:29:00 | 染色
朝7時前に家を出た。

夜中に降ったのだろう雨は止んでいたが、
今にも降り出しそうな空模様。☂️

8時5分 三宮から高速バスに乗った頃には、
雨がパラパラと降り始めていた。

10時25分 バスを降りた高速志度に、
香川の先生の生徒さんが迎えに来てくれた。


昨年の6月、佐竹先生の家に行ってから、10ヶ月ぶり…の訪問は寂しい😔

先生にお会いしたのは、
昨年の6月
この時が最後になった。

今年の1月 突然先生が亡くなられるまでは、
昨年3月に亡くなった声楽家の娘さんの追悼コンサートの計画を気丈に話され、
楽しみにしていた。

それを先生の目で確認しないうちに、
亡くなられたが…

地元の有志や、出身校の友人たちが、
着々と計画を進めてくれている。

今日はそれの打ち合わせの為、先生の家まで行ってきた。

いつもなら、2泊、3泊させてもらって帰ってくるのだが、

もう笑顔で迎えてくれる先生は居ない。
分かっていても、家に入ると…辛くなる。

今日集まっていた先生の生徒さんや、
先生の息子さん、実行委員の数人と、
打ち合わせをし、

当日展示するドレスを決める作業をした。

ドレスを出して並べてみると、
思いの外 沢山あった。

初めてみるドレスや…
展示会でも、よく展示されていたドレス…

パンフレットの写真に着ているお気に入りの
ドレス…

そのドレスの裾は、ヒールでひっかけたのだろう、破れがあり、
手で直した跡が見られ、
好んで着ていたのがよく分かった。

娘さんが亡くなられた後、
先生から
「買えばもっと良いのがあるのに、
私のドレスをずっと着てくれた。
本当に優しい娘だった」…と
涙ながらに話してくれた事があった。


娘さんのドレスを染める事が、
染色家としての先生の生き甲斐であり、
母親としての優しさだったのだろう。

それを着て舞台に立つ事が、
娘としての優しさだったのだろう。

沢山染められたドレスの一つ一つに、
先生と娘さんの愛情や思い出が
あるのが伝わってきた。








夕方から大雨になった。☔️
雷のなる中を、バス停まで生徒さんの車で送ってもらって、
夜8時、自宅に帰って来た。

10ヶ月ぶりに、先生のいない家に入るのは、
辛かったが、

いつもの染色仲間に会うと、
先生が側に居るような安堵感を感じた。

「すなご染を広めて残してね」
また、そう言われている気がした。















コメント
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