きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

あべのハルカス、北斎展を観に

2017-10-25 13:37:49 | 日記
昨日、あべのハルカス美術館で開催されている
「北斎-富士を超えて-」を観て来た。

9時半に家を出たが、台風の影響か?、電車が20分も遅れ、
着いたのは11時前

すでに美術館の前は長蛇の列だった。
チケットを買うのに40分
会場に入るのに20分

1時間並んで入場したら、
これまた人.人.人

後ろにも前にも身動き取れない混雑ぶり。

これでは満足に観られないよ

人混みを抜けて、会場の奥に入っていった。
中ほどまで来ると、列にも少しの隙間が見られた。

順路は後先になるが、空いてるところから見るのも、
いい手かな?

今回の展示会は、
イギリスの大英博物館と、北斎研究家として知られるあべのハルカス美術館の館長との、
共同プロジェクトによる企画で、

北斎の60歳以降の晩年の作品が中心に展示されている。
中でも、北斎の肉筆画が目の前にあるのには、感動する。
最近話題の娘、応為の作品も展示されていて、
興味深く観た。


どの作品も、小さくて緻密
目を凝らして見ないとわからないほどの細い線

この線を90歳が書いた??
信じ難いが…
目の前にあるのは事実だ。

北斎といえば富士と波

その波の一瞬を捉えた迫力はすごい。
構図もさながら、生き物の爪のような波頭の不思議。

5000分の1秒のハイスピードカメラで撮影すると、
波は北斎の絵とそっくりな形になるそうだ。

150年余り前に、北斎が自分の目で見たはずもないだろうに…

これは北斎の想像なのだろうか?
才能以上の超能力を持っていたと、言うことか????

天才は変人が多いと言われるが、
北斎も、生涯90回以上引越しをし、
改号の癖があり、30以上の号を使っていたそうだ。
それを確かめながら見るのも楽しい!


天才だった北斎だが、決して自分の絵に満足することは無かった。
「天があと5年、命をくれたなら、真正の絵師になれただろうに」と、
死の直前まで理想の絵を追い求めていた。

私が1番心を惹かれた作品は、
90歳で亡くなる3ヶ月前に描かれた「富士越龍図」だ。

何か静かな殺気を感じた…

人混みの中での鑑賞だったが、
いいものを観させてもらった…大満足の展示会でした。







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