はーい、げんきです。

遠くにいる友達に私的トピックスの紹介。話題はその時その時いろいろ。

季節なのか?

2011-01-07 23:08:38 | book
 今年が始まって早一週間が過ぎましたが、自分としては、あまりリニューアルされた感が無く だって、仕事まだ続いてるしー、年賀状出したりしたけど、ちょっと長い連休?的な。
 出かけたり、帰省したりで、結局休めたの一日だけだったし。

 というのを言い訳に、昨年の話題を。
 年末におさらいしてて、後半、告白以降、全く本の話題がなかったことが判明。
 いや、読んでたんですよ。
 悪人、とかも読んでるんです。
 もちろんコミックだって読んでます。
 が、出し損ねてるのねえ。

 ま、あとも続々控えてますんで時間が経っちゃったのはおいといて、年末にととんっと読んだミステリー2冊を。

 虐殺器官/伊藤計劃(早川書房)

 おそらく書店で2回くらい前を通り過ぎて、3度目に買った気が。
 機関、でなく、器官、であるところに惹かれました。
 帯に伊坂幸太郎さんがなんか言ってるのも気になって。
 未成熟な?というか、ちょっと物足りなさもあるけれど、面白い話だったよ。
 どんどこ読み進んでしまいます。
 名前の付け方とか、なんか、いい感じだし。日本人ぽくない、かっこ良さがあります。
 著者の伊藤さんは2009年にお亡くなりに。デビューして2年ほどだったそうで、まるでジェームス・ディーンのようです。
 あとがきで「よくぞ長編を3作も遺してくれた」と書かれていました。まったくです。
 SFなのか、ミステリーなのか、というところですか。いいんですよ、面白かったので。

 音もなく少女は/ボストン・テラン(文藝春秋)

 なんとなーく手にとって読み始めた本でしたが、例によって、アレアレ?と思っていたら、このミス1位に選ばれていた「神は銃弾」と同じ著者でした。
 ああ、そりゃ面白いだろうよ。
 初めは、眉間に縦皺、な感じで読んでましたが(神は銃弾の時もそうだった)、途中から潜り込むように読み進んでました。
 本作の登場人物が、写真を撮っているところにも興味を惹かれた、というのもありますが。
 内容的には、好き嫌いが分かれる作品かもしれませんけど、これはとても良い本でした。
 原題は「WOMAN」のようです。それを、あのように訳すのもなかなかのセンスです。これがまた簡潔に作品を現しています。これは誰が考えるんだろう。
 翻訳は、神は銃弾から一貫して田口俊樹さんなんだね。
 そしてなによりも、この本は解説が良いのです。
 文芸評論家の北上次郎さんがお書きになっているのですが、巻末の解説を読んで益々この話が好きになりました。なかなかそう思わせてくれる解説は少ないのです。逆はあっても。
 いつかこの方に解説を書いて貰えたら嬉しいなあ などと思ってしまうほどです。
コメント
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