はーい、げんきです。

遠くにいる友達に私的トピックスの紹介。話題はその時その時いろいろ。

もしかしたら、一番要らないものかも知れない

2011-01-25 22:05:39 | book
 今日もお寒うございます。
 おかげさまで体は回復傾向です。
 耳鼻咽喉腫れ気味で少々呼吸困難なせいで、ちょっと鼻に掛かった声になってるのが、とっても風邪っぽいですわ

 さてさて。
 私の数ある趣味の一つに、立ち読み、があります。
 よく周りからは、買って帰ってゆっくり読めや と言われますが、内容は分からないけど読んでみたい本をすべて買っていたら破産しますわ。
 ま、それはいいとして
 先日、ヤマト観に行った時に、ちょっと時間があったので本屋に入って、ふと手に取ったら、そのまま読破してしまいましたー

 記憶喪失になったぼくが見た世界/坪倉優介(朝日文庫)

 ぼくらはみんな生きている、というタイトルで既に出版されてるし、何年か前にドラマにもなったのでご存知の方も多いと思いますが、私は今回初めて知りました。
 うん、そういうもんなのよ。

 おいといて。
 成長してから一気に記憶を失ってしまう、という事態が全く想像できません。
 飲み過ぎて一晩の記憶がごっそり抜けてる、ってのとスケールが違うもんね。
 何も知らないという点では赤ちゃんと同じなのに、周りもそういうふうに接することもできなくて。
 事故や病気とかなら共感できる部分があるけど、記憶を失う、というのは本人にしか分からないんだね。
 自分の知らない自分がいるって、どういう気分だろう。

 でも読んでてなんとなく分かったのは、記憶は決して失われたのではないということ。
 記憶の入っている引き出しが開かなくなっただけ。
 いつか開く引き出しもあるし、ずっと開かないままのものもある。
 私達だって、開かなくなってしまった引き出しをいくつか持ってるわけで、彼は、その開かない引き出しの数が多いだけだ。
 それはすっかり着なくなって、タンスの奥に仕舞いっぱなしの服と同じで、今は必要ないものなのかもね。
 ウチもタンスの肥やしだらけなので、軽く反省すると共に、実は身軽な方が、世界は開けるのかも、とか思ってしまう本でした
コメント
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