徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

特別展 道教の美術 TAOISM ART @三井記念美術館

2009-07-11 | 絵画
特別展 知られざるタオの世界
「道教の美術 TAOISM ART」
-道教の神々と星の信仰-
2009年7月11日から9月6日
三井記念美術館

 展示替を6回ということで、珍しく初日から出かけた。前半、後半のものと、三回に分けた展示期間とがあるようだ。

 展示前半は、道教の歴史を古代からたどる。
  • 加彩雲気文壺(かさいうんきもんこ) 後漢 大阪市立美術館蔵
  • 羽人像(うじんぞう) 後漢・1C 大阪市立美術館蔵
  • 緑釉博山炉(りょくゆうはくさんろ) 後漢・1-2C 大阪市立美術館蔵
    など。はじめてその文様について解説を受け、展覧会の密度の濃さに圧倒される。

     次に日本で道教の影響を受けて展開した修験道・陰陽道・禅宗・冥界(めいかい)と十王思想を紹介。十王図にも仏教と道教の2種類があるようだ。老子出関図以外に老子にまつわる話はない、ということも勉強。

  • 神農像 伝雪舟筆 室町時代・15 世紀  岡山県立美術館 (7/26までの展示)

  • 重文 蝦蟇仙人図 顔輝筆 元時代・13 ~ 14 世紀京都・知恩寺 (7/11-8/2での展示)
  • 重文 李鐵拐図 顔輝筆 元時代・13 ~ 14 世紀京都・知恩寺 (7/11-8/2での展示)
    はじめて見たが、これが有名な顔輝の作というだけの迫力。
    さらに
  • 国宝 辟邪絵「天刑星図」・「鐘馗図」 平安時代・12C 奈良国立博物館蔵 (7/11-8/2での展示)
    も拝見できる。
     新羅明神像、赤山明神像も登場。 

     展示室後半では、道教的な星の神々や密教の星曼荼羅、陰陽道の天文関係資料、寿老人や七夕などの庶民信仰などを展示。
     星曼荼羅なるものも初めて拝見。キトラ古墳をはじめ、天文関係の資料も精緻さにすごいの一言。

     大阪市立美術館が中心となって企画ということで、展示説明もガラスにも説明がある形式で充実。たっぷり1時間半かかった。東京の次に、大阪市立美術館、長崎歴史文化博物館を巡回。

     博学になること間違いなし。

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