徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

岡鹿之助展

2008-05-21 | 絵画
岡鹿之助展
2008円4月26日から7月6日
ブリヂストン美術館

岡鹿之助の絵画といえば、「雪の発電所」(1956)。若いころからブリヂストン美術館でみて知っていたが、逆にこの1点しか知らない画家だった。2006年に開催されたルソーの見た夢、ルソーに見る夢で、岡鹿之助を初めて数点まとめて(灯台の絵など)見たが、実はどこが、素朴派なのかピンときていなかった。

年譜には、フランスでの藤田嗣治との交友。アンリ・ルソーに傾倒。1939年帰国。とある。確かに、1939年以前の作品を見ると、素朴派そのものである。題材も西洋の風景だからだろうか。1920年代のパリの雰囲気だろうか。明るさがある。ところが、帰国後の作品は、日本の風景のためか少し違う。明るさとは違った静けさを風景に感じる。Variations in Serenityと英語のタイトルがついているが、それはやはり帰国後の作品を評する言葉だろう。

「フランスの画家たち」という著作もある氏は、帰国後どういう境地だったのだろうか。

P.S. 師の岡田三郎助の「婦人像」も鑑賞できたのは嬉しかった。

フランスの画家たち
岡 鹿之助
中央公論美術出版

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今、蘇るローマ開催・日本美術展

2008-05-21 | 絵画
ローマに咲いた華麗なる日本美術の粋
1930年、イタリア政府主催の日本美術展を回顧
今、蘇るローマ開催・日本美術展
日本画を世界に 大観、玉堂、栖鳳、古径、青邨の挑戦

2008年5月13日から25日
日本橋三越本店

1930年(昭和5年)、ローマ市中心部の大美術館パラッツオ・デルラ・エスポジツィオーネにおいて、イタリア政府主催により開催された「日本美術展覧会(通称ローマ展)」。そのなかから40点あまりが展示されていた。
大倉集古館の作品のほか、いくつかの所蔵品も展示されていた。

前田青邨「洞窟の頼朝」 1929年がお目当て。初めての拝見。等身大に描かれている屏風絵だった。迫力。

NHKの日曜美術館のためか、平日にもかからず大混雑だった。

また、
2009年1月2日(金)~3月15日(日) ESPOSZAIONE D'ARTE GIAPPONESE,ROMA,1930
追憶の羅馬展―館蔵日本近代絵画の精華
が開催されるようだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする