徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

鹿島神宮、鹿島の港公園、佐原への旅

2005-05-03 | 日記
 東京を9時過ぎに出発し、高速湾岸、東関東自動車道と2時間ほど走れば、渋滞も連休の初日としてはそれほどでもなく、鹿島神宮に到着する。思いがけず巨樹古木が茂る鬱蒼とした雰囲気に圧倒される。鹿島神宮は、鹿島台地の上に建ち、太古は、香島と表記されたというのだから、もしかすると本当にここは島だったのかもしれない。春日大社の鹿は、鹿島神宮の鹿が起源という話も面白い。全国八万の神社のうちの17の特別な神社(勅祭社)の1つだとのこと。婚礼の写真を取っている横を抜け、拝殿、奥宮、要石、御手洗(みたらし。ここでは「みたらし団子」も売っていた。帰宅して広辞苑を引くと、御手洗団子は、京都市下鴨神社の御手洗詣で売られたのが起源というから、神社の御手洗で売られるもののようで)と回り、国宝の奈良時代制作の約3メートルも直刀や重要文化財の蒔絵のついた頼朝の鞍などを300円で拝見。「よしのや」さんの門前のそばも、美味。

 次に、鹿島港にある港公園に。鹿島工業地帯に働く人の憩いの場のようで、芝生には家族ずれや子犬、岸壁は釣り人で賑わっている。住友金属の高炉や鹿島石油のタンク、また港を行きかう大型船を眺める。工業地帯なので一寸迷いそうなところではあるが、訪れる価値はあり。

 まだアヤメには一ヶ月ほどはやいので、舟が浮かぶ潮来の水郷地帯は通り過ぎて、佐原へ向かう。ちょっと街中は迷路のようであったが、目的の伊能忠敬記念館に向かう。佐原、取手、流山、松戸などが利根川、江戸川という水路沿いの栄えた町であったこと。醤油番付で佐原の醸造元が大関であったことを発見。伊能忠敬の蔵書目録が、江戸時代の教養人の立派さを見るようでただ感心。もちろん50歳を過ぎて暦学を勉強したことには頭が下がるし、当時の地図としては、世界に誇れるものであったことにも改めて感銘を受ける。記念館を出て、小野川沿いにある伊能忠敬旧宅へ。一寸一昔前にあった商家の風景。昔を語る人の多いこと。小野川ぞいを散策すれば、商家の町並みの風景は、倉敷のミニ版。正文堂書店の看板は、立派な木彫りがついていて見飽きないし、油茂製油では、手絞り胡麻油を販売も。佐原は、小江戸川越のように車の交通量も多くないので、散策するには大変いい町並み。虎屋さんで、みたらし団子を求めて、帰路につく。途中、大栄PAで、佐原の正上(しょうじょう)の醤油とアサリ漬けを発見し求める。あとで佐原の散策マップをみれば、小野川ぞいに店舗もあったようで、立ち寄りそびれたのは、一寸残念。
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