バイロン・ケイティを知ったのは、10年ほど前のこと、
オーラソーマでカウンセリングスキルを教えているラハシャが絶賛していた。
彼女の「ワーク」は、私たちのすべての痛み、苦しみは、状況そのものが作り出すのではなくって、私たちの「解釈」なんだってことに気づかせてくれる、パワフルなメソッドなのです。
ケイティは80年代半ばに、長いことウツに苦しんでいた挙句、突然目覚めた。
この辺は、エックハルト・トールみたいだねー
ある朝、足にゴキブリが這っているのを見たとたん、「覚醒」したといいます。
その瞬間、彼女は、自分は人生のどん底にいたと思い込んでたけど、その思考やら思い込みが一気に消えて、
と同時に、自分も消えたという。
と、古今東西のあらゆるマスターたちは言っていますが、
ケイティの場合、その「思考が無効になるプロセス」が、おのずから「ワーク」という形に結晶化したということです。
当時は、まだ日本語で読めるものがなかったので、彼女のHPにあった短いバージョンの「ワーク」の紹介文を翻訳して、私の昔のHPで紹介していました。
その後、その翻訳が彼女のHPに載せられることに・・・ってことがあったなと、つい最近思い出しました
実はそれ以降、ほかの事にいろいろと夢中になって、「ワーク」のことはすっかり頭の片隅に追いやられていたのです~
それが、今年になって急に「第2のブーム?」がやってきて、がぜん興味が湧いて、
毎日のように「You Tube」を見たあげく、
彼女が生きているうちに、ぜひ一度は会ってみたいと思い、先月、マンガラのお墓参りと合わせて、ロンドンでのワンデイワークショップにめでたく参加する運びとなったのでした。。。
Facebookにも書きましたが、この写真のケイティは、ワークショップの前日に行われたブックイベントの時のもの。
こじんまりした3、40人ほどの会で、初めて身近に触れた彼女の、少女のように繊細で無垢でOpenなエネルギーに、ただただ感動でした。
(感動しすぎて、こんな写真しかありませんが・・・)
そしてワークショップ当日、各国から集まった参加者800人あまりの人たちがまずいっせいに「ワーク」をするところから始まりました。
その後で、参加者の人たちからの質問を、一つ一つ丁寧に聴いていきます。
彼女のワークは、いつもこんな形。
質問がなければ、彼女はただ黙って微笑んでいる、そんな感じなのです。
(すっかり夢中になってしまって、この日の写真は一枚もありませんが・・・)
ステージには椅子が二つ置かれていて、ケイティは質問者のなかでもとくに「ワーク」がうまくいかなくって格闘している人を見つけると、その椅子に招き、一緒に座って、「ワーク」が始まります。
暗いつらい現実の体験が本人の口から語られて、
ケイティはそれに、変わらぬ静けさと、あふれるような愛とともに向き合っていく。
そのなかには、日本人の私にはあまりなじみのない人種の問題や、性的虐待の体験も。
そして、どんな人がそこに座ろうと、それは私自身のこと、他人事ではないのです。
マインド(思考)って、人の数だけあるように見えるけど、それは表面的な話で、
喜んだり、悲しんだり、苦しんだり、人種や性別が違ったって、私たちの感じ方っておんなじなんだ。
だから、私たちもみんな、2人のやりとりに共感し、笑い、悲しみと感動の涙を流す・・・
っていっても、気づきのワークだからね、つらかったねー、なんてひどい目にあったの、かわいそうに・・・っていう、そういう共感ではないのです。
話されている出来事の、そのとてもつらい、暗い出来事のなかに隠れている祝福と光を見出していく。
それも、その人自身が見出していく、それが「ワーク」なのです。
ケイティの臨在がパワフルな触媒のように働く、それは間違いない。
そのプロセスは、ほんとうに魔法のようだったりする。
ぼろぼろ泣いていた人が、最後には大笑いしていたりもするから・・・
ただただ愛があふれている・・・
それは、誰の専売特許でもない愛・・・
ジャッジのない、広々としたスペースとともに、プロセスを見守る。
この、ともにある時間は、祝福だよー
言葉にはなかなかならないけど。
ケイティは、「ワーク」は瞑想なんだよと言っている。
ほんとうにそうだなと思う。
OSHOのアクティブ瞑想とかをして、瞑想のスペースの感触をつかんでから、「ワーク」をしてみると、とってもいいんじゃないかと思うよ。
もちろん、ナシでもすっと行っちゃうこともあるし。
どっちにしても、理解が本当に起きると、すっと軽くなって楽になるから、それと分かる。
腑に落ちるってヤツですね。
興味があれば、試してみてね。
ワークが自分でできるシート、無料でダウンロードできます(pdfファイル)。
私のプロファイルは、ケイティのサイトでご覧いただけます。
ワークについてのブログ読ませていただきました。ワークに関するブログを読むのがうれしいです。アメリカやヨーロッパに比べ、ワークの日本市場はとても小さいと思います。
最近、ケイティの公認ファシリテーター教育機関を卒業した吉田あきさんと2人で、9月26日、27日に東京で「自分らしさを取り戻す」ワークショップを開催します。ジャッジメントワークシートの書き方から、ワークの仕方までを初日の午前中に説明させていただき、残りの1.5日は、「自分らしさ」とは何なのか、「自分らしさ」をどこで失ってしまったのか、どうやって「自分らしさ」取り戻せるのか、をテーマに、ワークを通じて自己認識を高めていくことに焦点を置いたワークショップです。お時間があればぜひご参加ください。
ワークショップの詳しい内容は.ベスト・フレンド・オブ・マインド・サイトのイベントページをご覧ください。
これからワークを日本に広めていくことに力を入れていくつもりです。どうぞ、その動きに参加してください。
いつかお会いできる日を楽しみにしております。
藤原珠美