産経の世論調査分析のデタラメを確認する！
【産経・ＦＮＮ合同世論調査】自民支持層は人柄・個別政策も安倍氏を評価 地方活性化は石破氏2018.9.17 20:52
【産経・ＦＮＮ合同世論調査】子育て女性、増税による支援強化に期待 プーチン氏発言は壮年・高齢層が反発2018.9.17 16:50
【産経・ＦＮＮ合同世論調査】野党、低迷脱出できず 立憲民主党は初の１ケタ台2018.9.17 16:47
【産経・ＦＮＮ合同世論調査】自民支持者で次期総裁、安倍晋三首相７１・４％、石破茂・元幹事長２３・９％ 2018.9.17 11:43
【産経・ＦＮＮ合同世論調査】質問と回答（９月分） 安倍内閣を支持するか 支持する４９・３％ 支持しない４１・８％2018.9.17 13:42
■世論調査の方法
調査エリアごとの性別・年齢構成に合わせ、電話番号を無作為に発生させるＲＤＤ（ランダム・デジット・ダイヤリング）方式で電話をかけ、算出した回答数が得られるまで調査を行った。調査対象は全国の１８歳以上の男女１０００人
（注）数字は％。カッコ内の数字は８月２５、２６両日の前回調査結果。「他」は「わからない」「言えない」など。
【問】安倍晋三内閣を支持するか
支持する４９．３（４５．６） 支持しない４１．８（４４．４） 他８．９（１０．０）
【問】どの政党を支持するか
１．政権政党 ４５．９（４７．４）
自民党 ４２．６（４３．１）
公明党 ３．６（ ４．３）
２．政権亜流政党 ３．１（ ３．７） 安倍政権派４５．７（５１．１）
日本維新の会 １．６（ ２．０）
希望の党 ０．２（ ０．６）
その他の政党 １．３（ １．１）
３．政権打倒派政党 １４．８（１５．８）
立憲民主党 ９．０（１０．７）
共産党 ４．２（ ３．１）
社民党 ０．９（ ０．８）
国民民主党 ０．５（ ０．７）
自由党 ０．２（ ０．５）
４．無党派層 ３５．９（３３．１）
支持する政党はない ３５．４（３２．９）
他 ０．５（ ０．２）
愛国者の邪論 無党派層の動向に注目！安倍内閣を支持している無党派層は０．９％にすぎません。逆に安倍内閣を支持していない無党派層は２７．０％です。無党派層３５．９％の７５．２９％が安倍内閣を支持していないのです。態度を表明していない無党派層は、８．９％ですから、無党派層の中に、どんなムードが漂っているか、一目瞭然です。このことは、以下のと調査にも浮き彫りです。ポイントは、安倍内閣の支持率４９．３・自民党支持率４２．６が基準です。
【問】安倍政権について次に挙げるものを評価するか
《首相の人柄》
評価する５１．６（４９．０） 評価しない４１．５（４３．７） 他 ６．９（ ７．３）
《首相の指導力》
評価する５５．９（５２．３） 評価しない３６．６（４０．５） 他 ７．５（ ７．２）
《景気・経済対策》
評価する３９．６（４３．３） 評価しない５０．１（４８．４） 他１０．３（ ８．３）
《社会保障政策》
評価する３１．６（２８．３） 評価しない５７．５（６０．９） 他１０．９（１０．８）
《外交・安全保障政策》
評価する５０．０（５１．３） 評価しない４０．０（４０．４） 他１０．０（ ８．３）
愛国者の邪論 「評価する」項目が５０をこえている項目、逆にこえていない項目と内閣支持率・自民党支持率を比較すると、アベノミクスの破たんが浮き彫りになります。
「評価しない」項目と内閣不支持率・内閣打倒派野党の支持率を比べると、ここでも野党が安倍内閣の受け皿になっていないことが浮き彫りになります。
両者に共通しているのは、安倍晋三首相に代わる首相がいない！ということです。消去法内閣であることが浮き彫りになります。このことは、以下の総裁選にも浮き彫りです。
【問】自民党総裁選に関して
《総裁にはどちらがふさわしいか》 安倍晋三氏４９．６ 石破茂氏３９．６ 他１０．８
《指導力で上回ると思うのは》 安倍晋三氏５８．５ 石破茂氏２７．５ 他１４．０
《人柄がより評価できるのは》 安倍晋三氏３９．７ 石破茂氏４６．５ 他１３．８
《景気・経済政策でより期待できるのは》 安倍晋三氏４９．７ 石破茂氏３３．２ 他１７．１
《外交・安全保障政策でより期待できるのは》 安倍晋三氏５１．１ 石破茂氏３４．９ 他１４．０
《社会保障政策でより期待できるのは》 安倍晋三氏３５．７ 石破茂氏４３．７ 他２０．６
《地方の活性化策でより期待できるのは》 安倍晋三氏２９．３ 石破茂氏５７．０ 他１３．７
愛国者の邪論 この設問の問題は、自民党の総裁選にもかかわらず、１０００人の国民に問うという形式は、姑息です。「事実上の総理を選択する総裁選」という言葉を使って世論調査を正当化しているのです。
具体的にみてみると、最大の問題は、自民党支持４２．６・公明党支持３．６に問うのであれば、まだ許されますが、無党派層３５．９・内閣打倒派野党支持１４．８・内閣不支持４１．８・内閣支持不支持未表明８．９の国民も自民党総裁選に参加させていることです。
では何故問題か！総裁選をもって国民に支持された！などと嘯く可能性があるからです。「北朝鮮国難」を口実にして、「モリカケ問題は丁寧に説明する」などと言いながら、「モリカケ問題をスルー」して絶対支持率２０％台で議席をかすめ取ったのですが、このことを不問にして、「モリカケ問題は認知された」と嘯いているのです。主権者を愚弄するものです。
このような国民参加を前提にして安倍晋三総裁・首相の支持率で５０をこえる項目は、ここではたった２つしかないことです。５０に近い項目は２つです。合計すると、３つとなります。
安倍政権について「評価」する項目の場合５０をこえる場合は、無党派層の支持があることを示していますが、以下を見れば、この設問のいい加減さが浮き彫りになります。
《首相の人柄》評価する５１．６！
《総裁として、その人柄がより評価できるのは》安倍晋三氏３９．７
【問】安倍首相が自民党の憲法改正案を秋の臨時国会に提出できるよう目指す意向を示したことに賛成か
賛成３８．８ 反対５１．１ 他１０．１
愛国者の邪論 国民が安倍首相の「改憲」論を認めていないことが浮き彫りになります。そのことは以下の設問でも浮き彫りです。
【問】安倍首相も石破氏も憲法改正の必要性を訴えていることに関して
《２人が提唱する憲法改正項目で何がもっとも優先順位が高いと思うか》
９条の改正２６．９ 緊急事態条項の創設４７．０ 参院選の合区解消１９．１ 他７．０
《戦力不保持を定めた９条２項について、考えがもっとも近いものは》
９条改正は必要ない ３３．０（３８．１）
安倍首相が提唱する「２項維持・自衛隊明記」案 ２２．２（２１．９）
石破氏が提唱する「２項削除・戦力保持明確化」案 ２２．２（２２．２）
この２案とは異なる９条改正 １６．４（１２．２）
他 ６．２（ ５．６）
【問】石破氏が提唱する「防災省」の設置に賛成か
賛成６３．９ 反対２５．４ 他１０．７
愛国者の邪論 今年の夏の異常さを反映しています。しかし、同時に安倍政権の防災対策の欠陥ぶりが浮き彫りになります。
【問】政府は来年１０月に消費税率を８％から１０％に引き上げる予定で、安倍首相は増収分の一部を子育て支援や教育無償化の財源に充てる方針だ。消費税に関して考えの近いものは
子育て支援や教育無償化に充てるのなら予定通り引き上げるべきだ ２９．４
予定通り引き上げるべきだが、財政再建に重点を置くべきだ ２１．４
予定通り引き上げるべきだが、ほかの施策の財源にすべきだ １２．０ ３３．４
引き上げには反対だ ２２．５
引き上げは延期すべきだ １３．３
他 １．４ ３７．２
愛国者の邪論 安倍首相の消費税増税賛成は２９．４・条件付き賛成３３．４・反対３７．２！如何に安倍政権の政策が支持されていないか！浮き彫りになります。
【問】１０日にロシア・ウラジオストクで行われた日露首脳会談に関して
《領土交渉打開のため、北方領土での海産物の養殖や温室野菜栽培など５項目の共同経済活動の実現に向けた行程表をまとめたことを評価するか》
評価する５６．１ 評価しない３３．１ 他１０．８
愛国者の邪論 国境紛争は「非暴力的手段を使う」ことが確認されています。
《プーチン大統領が「年末までの前提条件なしの平和条約締結」を提案したことに対し、北方四島の帰属を解決した後に平和条約を結ぶことを原則とする日本政府はどうすべきか》
従来の原則を守るべきだ ８１．０
プーチン氏の提案に応じるべきだ １２．７
他 ６．３
愛国者の邪論 「領土問題」千島列島が排除・除外されていることには、日本政府・マスコミも不問・隠ぺいしていることを、まずもって確認する必要があります。プーチン式「領土問題」に対して安倍式「領土問題」について国民の意識は、ハッキリしていることが判ります。
【問】西日本豪雨や北海道地震などの災害復旧や復興に向けた政府の対応を評価するか
評価する６６．２ 評価しない２６．０ 他７．８
愛国者の邪論 内閣支持・自公政権派支持以外の無党派層が支持していることを示している。安倍政権打倒派政党支持より多いことも特徴。
【問】自衛隊は合憲か、違憲か
合憲６７．１ 違憲２２．１ 他１０．８
愛国者の邪論 何故、合憲か！では合憲の自衛隊を、わざわざ９条に書き込むのは何故か！
特徴的なことは、安倍政権支持派４５．７以外に無党派層・野党支持派＋２１．４が、そして
安倍政権支持４９．３以外に無党派層・野党支持派１７．８が合憲としていることがわかる。
