(今日の写真は弘前公園の内門から西壕に降りていくところ、つまり弘前工業高校の東端の上部で写したナデシコ科オオヤマフスマ属の多年草「オオヤマフスマ」である。この株の周囲と地表を見て欲しい。撮影したのは6月だ。当然、周りや地表には、他の草が生えていていい季節である。だが、まったくそれらは見えない。地表が剥がされているからである。剥がされずに残った1株のオオヤマフスマだけが咲いていたということなのである。本来、オオヤマフスマはある程度、群生をするものだ。 たった、1株だけということ自体が異常なのである。
このオオヤマフスマの咲く場所でも、かなりの人数の作業員が熊手状の道具をもって作業し、あるものは「土を掘り起こして、土の入れ替え」作業をしていた。これらの行為が植物に「異常」をもたらしているのだ。)
☆ 弘前公園有料制見直し、12月議会に条例改正案を提案の方向・その前にすることがある。(その2) ☆
「改正」とは「正しく改める」ことではなく、単なる「変更」であり、「改悪」のことだ。行政的な用語の「改正」の意味を、日常的な意味でとらえてはいけない。「憲法改正」という場合も同じだ。「戦争」をすることが出来るという「憲法」に変えても「改正」なのである。「見直し」とはいうけれど、「公園入場無料化」ではない。
昨日は、弘前公園地内には多くの樹花や草花が生育していたことについて書いたが、今日は「動物(昆虫なども含む)」について書くことにする。
「公園緑地課」が「植物」や「動物(昆虫)」の調査や記録をしているのであれば、昨日提示した草花や樹木、そして今日提示する「動物(昆虫なども含む)」について間違いがあれば、訂正していただきたい。
1964年、公園内に仕掛けたトラップでジネズミ、ヒミズ、コモグラ、ハタネズミ、アカネズミの5種類を捕獲出来た。ところが、1997年11月に仕掛けたトラップではドブネズミとハツカネズミしか捕獲出来なかった。
また、1960年代までに公園内の昆虫を調べたところ…
トラフカミキリ、クワカミキリ、シロスジカミキリ、エゾカタビロオサムシなどが見つかった。当時の弘前大学付属中学校の校庭で、集会の時に校長が登る壇としていた木の根っこ(切り株)には、ノコギリクワガタとカブトムシの蛹が沢山ついていた。ほかに、ミヤマカミキリ、シラホシカミキリ等の甲虫やらが観察された。しかし、現在は、松の樹皮を食うケブカヒラタカミキリくらいしか昆虫を見ることが出来ない。
また、弘前公園の蝶類を調べたところ…
ウラジロミドリシジミやオオミドリシジミ…(カシワ)、オナガシジミ…(オニグルミ)、C-タテハ、カラスシジミ…(ニレ・春ニレと思う)、ゴマダラチョウ…(エノキ・エゾエノキと思う)が発生していた。
また、ヒオドシチョウ…(カラハナソウ)、エゾスジグロチョウ…(コンロンソウ)、スジグロチャバネセセリ、ヘリグロチャバネセセリ…(イネ科)、オオチャバネセセリ…(ササ)、アゲハチョウ、カラスアゲハ…(サンショウ)、ミヤマカラスアゲハ…(キハダ)、オオヒカゲ…(スゲ)、ツマキチョウ…(タネツケバナ)、メスグロヒョウモン、オオワラギンスジヒョウモン…(スミレ)なども見られた。( )内は食草。
オナガアゲハの幼虫を教育学部に植栽されたヘンルーダから採った人もいた。
…しかし、最近は殆ど見られなくなってしまった。ということは食物としている草や樹木がなくなってしまったということだ。
蝶類は、幼虫の食べる草や木の葉の種類が決まっている。その草や木がなくなるとその場から蝶は消える(絶滅する)。だから蝶類を調査すると、草花の盛衰を類推することが出来るのである。
一方、公園の濠(特に内壕)は殆ど、ほったらかしの状態で、濠にはヨシやガマさえ生えて、鯉と鮒が沢山いた。
また、水が澄んでいて、カクタニシ(オオタニシともいう)が沢山這っていた。濠の水をバケツに汲むと、中にヒドラが入っていたこともある。これは水草の多い浅い池などに多くいるもので、正常な淡水自然を示すものだ。
そこにはトンボが沢山見られ、希少種であるキイトトンボまでが生息していた。当時は、水の天然の浄化作用と景観、自然の姿の公園があったのである。
しかし、今は濁った水とアメリカザリガニだけであろう。ただし、この前、亀甲町沿いの壕で食虫植物の「タヌキ藻」を発見したが、この壕には「ミジンコ」なども生息しているのだろう。
皇居でさえ、オオムラサキを保護し、自然保全に努めている。だが、弘前公園は「桜を守る」という名のもとに、これまで何と多くの、「既存の住民」を抹殺したであろう。
そのため、逆に大切な桜や松が、害虫の攻撃にさらされているという現実に気づくべきである。
このオオヤマフスマの咲く場所でも、かなりの人数の作業員が熊手状の道具をもって作業し、あるものは「土を掘り起こして、土の入れ替え」作業をしていた。これらの行為が植物に「異常」をもたらしているのだ。)
☆ 弘前公園有料制見直し、12月議会に条例改正案を提案の方向・その前にすることがある。(その2) ☆
「改正」とは「正しく改める」ことではなく、単なる「変更」であり、「改悪」のことだ。行政的な用語の「改正」の意味を、日常的な意味でとらえてはいけない。「憲法改正」という場合も同じだ。「戦争」をすることが出来るという「憲法」に変えても「改正」なのである。「見直し」とはいうけれど、「公園入場無料化」ではない。
昨日は、弘前公園地内には多くの樹花や草花が生育していたことについて書いたが、今日は「動物(昆虫なども含む)」について書くことにする。
「公園緑地課」が「植物」や「動物(昆虫)」の調査や記録をしているのであれば、昨日提示した草花や樹木、そして今日提示する「動物(昆虫なども含む)」について間違いがあれば、訂正していただきたい。
1964年、公園内に仕掛けたトラップでジネズミ、ヒミズ、コモグラ、ハタネズミ、アカネズミの5種類を捕獲出来た。ところが、1997年11月に仕掛けたトラップではドブネズミとハツカネズミしか捕獲出来なかった。
また、1960年代までに公園内の昆虫を調べたところ…
トラフカミキリ、クワカミキリ、シロスジカミキリ、エゾカタビロオサムシなどが見つかった。当時の弘前大学付属中学校の校庭で、集会の時に校長が登る壇としていた木の根っこ(切り株)には、ノコギリクワガタとカブトムシの蛹が沢山ついていた。ほかに、ミヤマカミキリ、シラホシカミキリ等の甲虫やらが観察された。しかし、現在は、松の樹皮を食うケブカヒラタカミキリくらいしか昆虫を見ることが出来ない。
また、弘前公園の蝶類を調べたところ…
ウラジロミドリシジミやオオミドリシジミ…(カシワ)、オナガシジミ…(オニグルミ)、C-タテハ、カラスシジミ…(ニレ・春ニレと思う)、ゴマダラチョウ…(エノキ・エゾエノキと思う)が発生していた。
また、ヒオドシチョウ…(カラハナソウ)、エゾスジグロチョウ…(コンロンソウ)、スジグロチャバネセセリ、ヘリグロチャバネセセリ…(イネ科)、オオチャバネセセリ…(ササ)、アゲハチョウ、カラスアゲハ…(サンショウ)、ミヤマカラスアゲハ…(キハダ)、オオヒカゲ…(スゲ)、ツマキチョウ…(タネツケバナ)、メスグロヒョウモン、オオワラギンスジヒョウモン…(スミレ)なども見られた。( )内は食草。
オナガアゲハの幼虫を教育学部に植栽されたヘンルーダから採った人もいた。
…しかし、最近は殆ど見られなくなってしまった。ということは食物としている草や樹木がなくなってしまったということだ。
蝶類は、幼虫の食べる草や木の葉の種類が決まっている。その草や木がなくなるとその場から蝶は消える(絶滅する)。だから蝶類を調査すると、草花の盛衰を類推することが出来るのである。
一方、公園の濠(特に内壕)は殆ど、ほったらかしの状態で、濠にはヨシやガマさえ生えて、鯉と鮒が沢山いた。
また、水が澄んでいて、カクタニシ(オオタニシともいう)が沢山這っていた。濠の水をバケツに汲むと、中にヒドラが入っていたこともある。これは水草の多い浅い池などに多くいるもので、正常な淡水自然を示すものだ。
そこにはトンボが沢山見られ、希少種であるキイトトンボまでが生息していた。当時は、水の天然の浄化作用と景観、自然の姿の公園があったのである。
しかし、今は濁った水とアメリカザリガニだけであろう。ただし、この前、亀甲町沿いの壕で食虫植物の「タヌキ藻」を発見したが、この壕には「ミジンコ」なども生息しているのだろう。
皇居でさえ、オオムラサキを保護し、自然保全に努めている。だが、弘前公園は「桜を守る」という名のもとに、これまで何と多くの、「既存の住民」を抹殺したであろう。
そのため、逆に大切な桜や松が、害虫の攻撃にさらされているという現実に気づくべきである。