小沢一郎を潰せ！

党内を二分した代表選も終わり、本来なら肩の荷が下りるはずの菅首相ですが、国会議員票が拮抗していただけに小沢陣営の扱いが難しいところでしょう。が、それはあくまでも「党内論理」に過ぎません。国民世論を重視するなら「反小沢路線を貫く」しか道はありません。もし、政府や党の重職に小沢陣営を配置してしまうと、逆に小沢陣営が権力を手中にしてしまい、菅陣営にとって足かせにしかなりません。つまり、「自分で自分の首を絞めてしまう」のです。

「勝った方が要職を独占するのが当たり前」なのですから、もし譲歩した場合、国民を裏切るだけでなく、代表選をやった意味すら消滅してしまいます。菅陣営からすれば、「小沢一郎を闇に葬る最大のチャンス」なのです。従わないのなら、「では、解散総選挙ですね」と脅しをかければよいだけのこと。今、解散総選挙を仕掛ければ、小沢陣営はことごとく排除できます。国民の反感を買っている小沢陣営を一掃し、膿を出しきるなら今しか無いのです。安易な妥協は、結果的に菅陣営の弱体化を招くだけです。安易な妥協をした場合、「あぁ、あの時、小沢一郎を政界から抹殺しておけばよかった」と後悔することになるでしょう。菅首相が目先の人事に走るか、国民重視の姿勢を示すか、試されているのです。「国民を敵に回せば選挙で大敗する」事は、十分身にしみたでしょうからね。