あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

I'm in the dark!

2010-10-26 00:16:25 | 人生・生きかた

夜が長くなってきましたね。

仕事をしていると、一日があっという間で
夜も、家事を済ませたらなんだかぐったり。
秋の夜長を楽しむ、なんて素敵な余裕はなかなか持てませんが
それでもたまに、思いがけずぽこっと一人の自由な時間が出来る夜があります。

そんな日はやっぱり、映画、ですね。

ワタシはしつこい性格なので
特に気に入った映画は時間をおいて何度も観るタイプです。

・・・まあ、新作をあえて探さずに過去のお気に入りを観てしまう時って
たいていが精神的にちょっと低調なのですが。

しみじみ、あったか。
笑えて、あったか。
ただただ笑えて、スッキリ。

心の補修、です。


そんな感じで今回も、またまたしつこく観てしまいました。

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特に↑この映画、もう10回以上は観ていると思います。
『ショーシャンクの空に』と並んで、一番好きな作品です。

アル・パチーノ演じる、盲目の退役軍人。
終わりの方で、それまで固く固く閉ざしてきた心の殻を打ち破り
深い絶望と悲しみ、孤独な心情を激しく吐露するシーンがあります。
それまで精一杯張り詰め、目を逸らしてきた自分の心の闇、そして弱さ。
心から信頼できる存在とめぐりあえたことで、初めて他人に
偽らざる自分の姿を曝け出す場面は
何度観ても心が揺さぶられます。

身体だけでなく、心の中でも背負っていた深い闇に
一筋の希望の光が差し込み始めた瞬間。

“I'm in the dark!!”
振り絞るような叫び声で吐き出されるこの言葉は
何故か、ワタシにとっては、不思議な安堵感を齎してくれる魔法のフレーズとなっています。
そのシーンの中で出てくる
“たとえ足が絡まっても、そのまま踊り続ければいいんだ!”というセリフと共に。


弱くってもいいんだ。
その弱さを認めて、たとえ格好悪くても
そのままの自分で、諦めず進みさえすれば、それでいいんだ、と
励まされてしまうのです。


心に残るセリフが多い作品ですが、もうひとつだけ。
「・・・心の半分は別れを告げたくて 心の半分はここに留まりたい・・・」
これもよく思い出します。シンクロする瞬間があるのですね・・・。


あまり有名ではない作品ですが、アル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した名作です。
まだの方は是非一度。

あ、そうそう。
物語中盤のタンゴのシーン。
これは圧巻。溜息モノです。お楽しみに・・・。音楽も最高、です。

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