あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

ご縁ばなし、その後~オオクニヌシとコトシロヌシ~

2017-04-30 09:45:56 | 神社・仏閣

おお、久しぶりのカテゴリーぢゃ。(笑)

2年前の約束が、ようやく実現しました。
先週の日曜日(23日)
嘉穂郡桂川の老松神社(土師老松神社)の春季例祭に行って参りました。

やっとご参拝が叶った老松神社は
澄んだ清々しい空気と、力強くも優しい雰囲気に包まれ
ああ、やっぱり大国主命だなぁ・・・と。
気持ち良いのなんの。

これもまぁ、不思議な巡りあわせでねぇ。
(異動がなければ、今年も仕事で行けないところだったのです。)

きょんのダンナが前もって高森禰宜と連絡を取り合っていたので
指定の時間、11時過ぎに老松神社に到着。
しばらくすると、県の無形民俗文化財にも指定されている獅子舞が始まりました。



2人の舞手の呼吸が合うと
それは完全な1体の獅子となり
しなやかに、力強く舞い踊る。

オスとメスがあるんだよー。
よぉく見ると、顔が違うの。
この写真では分からないけどね。

獅子舞のあと、しばらくして
神楽が始まりました。

神楽といえば
前任地でご縁をいただいた福吉の福井白山神社で
春季と年越しに欠かさず見ています。

違いを知るのも、また楽しみ。

土師神楽座による神楽奉納。
5年後に100年を迎えられるそうです。

まずは「真榊」で神楽台を清めます。


次の演目は「太刀」
太刀を両手に、勇壮な舞いでした。


続いて「事代(ことしろ)」
事代とは、事代主命。すなわち、恵比寿さま。


おおっ、これはっ!
福井神楽でいう「鯛釣り」ではあーりませんか。

やはり、思ったとおり。
事代主の所作の面白さもさることながら
観客との駆け引きがまた楽しい演目です。

事代主の持つ釣り竿の先には(小さくて分かりにくいのですが)袋に入った紅白餅。
直接取れると来福間違いなしの縁起物です。
(福井神楽ではお菓子の袋。これ目当てにやってきた子どもたちの奪い合いが繰り広げられます)

希少な紅白餅。
奪えなかった残念な観客たちには
首から下げた黄金の袋から取り出し、餅撒きの施しが。


その後、いわゆる鯛釣りへ。



事代主がようやく釣り上げた鯛も、ラッキーな観客に与えられます。本物ですよー。
この演目はやっぱり、盛り上がりますね。

続いて「天神」
弓と矢を携えた勇ましい舞いの後
放たれた矢はやはり観客へ。

強力な魔除けですねぇ。欲しかったなー。



そして、締めの演目はやはり
「岩戸」
天岩戸に引き籠ってしまわれた天照大神。
怪力神の天手力男(アメノタヂカラオ)が岩戸を開き
天照大神を引っ張り出します。


迫力満点の力強い舞。
舞手さんの体格も筋骨逞しく
もう、これぞまさしく天手力男命!でございましたぞ。

こんなに逞しい怪力の神様にとっても
岩戸を開くのはかなり大変のようで
それはそれは苦労していらっしゃいましたわ。

やがて・・・


岩戸からようやくお出ましになった、天照大神。
はぁはぁと肩で息をする天手力男命。

これにて目出度く神楽はお開きとなりました。

いやぁ、神楽って本当に面白い。

気忙しく、追われるばかりの毎日を
すっかりリセットしていただきました。
神社の屋台でいただいた鹿肉の炭火焼きも
柔らかくて山椒の香りが効いていてとっても美味でした。

高森禰宜をはじめ、地域の方にも歓迎いただいて
本当に幸せな一日でした。


異動が決まった時
すごく不安になって久しぶりにひいた「神様カード」
選んだカードは『事代主命』でした。

あぁ、今回の異動、後ろには大国主命がいらっしゃるのね。
その子である事代主命からのメッセージに迷いが吹っ切れ、全てが腑に落ちた私。

”今年は(老松神社に)行ける気がする”
認めたくなかった予感も、あぁ、こういうことだったのね、と。

老松神社の御祭神、大国主命と菅原道真というのは前から知っていたのですが
事代主命もやはり、ご祭神だったのです。

「大丈夫、安心して進みなさい」
そんなお言葉をいただいたような、ありがたい一日となりました。

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