あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

ひねくれもののナミダ

2008-11-25 21:40:37 | 私見・雑感

※決して特定の番組批判ではありません


なんだか最近、“いい話”だとか“泣ける・・・”とかっていう番組をよく見かける。
新聞のTV欄で気付くだけで、決してチャンネルは合わせない。


大自然とか、歴史とか、音楽とか芸術とか、お笑いとか、教養とか。
私が個人的にTVに求めるのは、そういうジャンル。



感動とか悲しみとかって、あえてプログラムとして提供されなくても
毎日生きているだけで、もう、十二分に味わえる。
目を開いて、心の感度を上げてしっかりと周りを見渡せば
作り物や他人事ではないリアルな現実が目の前に広がっている。


涙を流したり、感動に心を震わせたり、切なさに胸をしめつけられたり
・・・そういうことって、とてもとても個人的なことだし、デリケートな感覚だから
大勢の人の前で、共有しながらなんて、私にはできない。
そんな自分の姿、心を許した特定の人でなきゃ、とてもさらせない。
なんだかすごく恥ずかしいし、いたたまれない。
だから、それ故に、どんどん冷めていってしまう自分がいる。


ま、要はひねくれものってことか。


“One more time,One more chance”を聴いて、切なさにぎゅううっと胸を締め付けられたり
“ 極光(オーロラ)”や”償い”を聴いて思わず嗚咽しそうになったり
“平成狸合戦ぽんぽこ”のラストシーンでボロボロ涙をこぼしたり・・・。

自分の心だけがしっている、記憶の欠片。




「さぁみんなで泣きましょう、感動しましょう!」


なんて。
まるで真昼間にすっぽんぽんでみんなでお手々つないで混浴に入るかのよう(例えが超ヘン?)な、なんとも言いようのない違和感を感じてしまうのは、やっぱへそ曲がりの私くらいのものなのか


ナミダを流すことって、もっと秘めやかで、叙情的で、情緒的で、そいでもって淫靡な楽しみだと思うのだけれど

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