あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

本当の幸せとは

2020-08-21 09:59:39 | 私見・雑感

子どもの頃から
”死”や”病気”がとても怖かった。

”いつか必ず死ぬのに、どうして、何のために、生きているんだろう”
この、生きることへの恐れのような不安でたまらない感覚は
小学生の頃からずっとずっと胸の奥でひっそりと生き続けていて
普段は遊んだり勉強をしたりで忙しくて忘れているくせに
ちょっと体調が悪かったり、精神的に落ち込んだりすると
心の底からボコボコっと湧き上がってきた。
誰にも話せなかった。家族にも、友達にも。

やがて、お年頃になって
恋をしたり、仕事をしたり、気の置けない仲間と飲んだり遊んだり
楽しく毎日を過ごすようになると
ずっと薄められて生きやすくはなったけれど
心の底にある疑問は、恐れながらずっと抱いたままだった。

そして、ひっそりともがいている中で出会ったのが
スピリチュアリズムの考え方だった。


スピリチュアル、と聞くと
怪しげで得体がしれない、まやかしのようなイメージを抱く方も少なくないけれど
私にとっては
ひとつの人生哲学だ。
生きていく上での、ひとつの考え方。

だから、霊が視えるとか、特別な力を感じるとか
そんなことはどうでもいい。し、大きな意味はないと思っている。

ただ、魂は存在する、というそれだけで
私が幼少期から抱いていた”死”に対する強い恐れや不安が消えたのだ。
辺りを覆っていた濃霧が急にパーッと消え、優しく温かい光に満たされたように。

残念なことは
まだまだスピリチュアリズムの”いろはのい”レベルの私にとっては
”喪失”への恐れに未だ根強く支配されていること。

ある意味で私の人生を大きく変えてくれた江原啓之さんの言葉
「本当の幸せとは、何も恐れることがないこと」

スピリチュアリズムを学び始めた頃の私にとって
実はあまりピンと来ていなかったこの言葉。

今なら本当に良く分かるし、理解できる。

どんなことにも恐れを抱かずに生きてゆける一生は、どんなにか生き易いことだろう。
大きな存在に全てを委ねて、喜怒哀楽を感じながら、今世での経験と感動を重ねて。

今、新型コロナウイルスという未知の存在に対峙して
世界中で大きな混乱が起きている。
様々な情報が飛び交い、いろいろな考え方が錯綜し
本当に正しいものは何かを見極めることが、とても難しい。

他者への差別や攻撃などの過剰反応は
結局のところ、強い恐れへの反動なんだと思う。

毎日の忙しさに紛れて影を潜めていた恐れが
新型ウイルスという媒介によって、表面にあぶりだされているのだろう。

怖いから、自分を守るために、他者を攻撃してしまう。
攻撃された他者もまた、自分を守るために・・・
恐れがもたらす、哀しい負のスパイラル・・・

道のりは遠いけれど
いつの日か、恐れのない心になれたらいいな。

コメント
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