あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

現実の重さ

2007-10-01 22:44:32 | 私見・雑感

今月の14日は、ある子の20歳の誕生日。
彼女が8歳の時を最後に、ずっと会っていない。
いろんな事情があって彼女の側にいられなくなったけれど、
いつも私の心の中のどこかに彼女はいて、健やかな成長を遠くから祈っていた。

そんな彼女も20歳。
どんな素敵な女性になっているんだろう。
どんな生活を送っているんだろう。
何かにつけて想像しては、ちょっと切なさを感じたりしていた。

20歳って、やっぱり特別な年だと思ったから、
遠くから見守っている私のような存在がいることをそっと彼女に伝えたくて、
しばらく考え迷った末、ささやかなプレゼントを贈ろうと決心した。
そして・・・彼女の父親へ、思い切って十数年ぶりに電話をかけた。
迷惑ならやめようと思ったから。
彼女の父親に、その判断を委ねようと考えたからだ。

そして・・・。
彼女の父親との電話で私は、
彼女が今行方不明になっていることを教えられた。

中学1年のとき、実の母親と再会し、父親の家を飛び出したものの
母親との生活もうまくいかず、高校1年で中途退学し、音信不通になったという・・・。
風の噂で、東京にいるらしい、ということしか分からない・・・と。

父親の元で幸せに暮らしていると信じきっていた、甘い私。
一体彼女は今どこでどんな生活をしているんだろう・・・。
家を飛び出した頃の彼女の気持ちを考えると、苦しさで胸が潰れてしまいそうになる。
私には、何も、出来なかった。

そして今、一体私は、彼女のために何ができるのか?

この東京のどこかに本当にいるとしたら?
今のこの私に、果たして何ができるんだろう・・・・・・・。

コメント (2)
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