あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

一瞬の風

2007-06-02 22:04:30 | 子ども・育児・チャイルドマインダー

チャイルドマインダーの授業を受ける度、必ず新しい感動の発見があります。
先日の先生の言葉で、とても強く印象に残ったのが

『こどもの表現は、一瞬の“風”なのです。』というものでした。

こどもが自分の想いや心を大人に表現するのはほんの一瞬で、それは瞬間的に吹き抜ける風のようなもの。
夢中で何かをしていたり、遊んでいたりした時に感じた心の動きを、こどもたちは次のような言葉で表現してきます。
「ねー、ママ、見て見て!!」
「あのねー、聞いて聞いて!」
この瞬間に、こどもの心模様が、あたかも風の如く表現されるということなのです。

この風を、大人がどう受け止めるか。
「あー、ママ忙しいの。あとでね~」とか「なに?うるさいわねー。そっちで大人しく遊んでなさい!」と答えた瞬間、風はさーっと吹きすぎてしまいます。
そして、二度と戻っては来ないのです。

「なぁに?どうしたの?」
ほんの数秒。こどもに目線を合わせ、手や背中に触れて、こどもが吹かせる風を受け止めること。
それだけでもこどもは安心し、自分が愛され受け入れられていることを実感するのです。

とても忙しければ何かをしながらでも良い。
一瞬の風はとりあえず逃がさずに受け止めてみる。

こどもと向き合うことの本質はきっと、この「一瞬の風を受け止める」心を持つこと。
そのためには、心の余裕と柔軟性を養う、ということなのでしょうね。



コメント (2)
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