たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

花組『MESSIAH』『BEAUTIFUL GARDEN』東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング(2)

2018年11月29日 22時16分54秒 | 宝塚
2018年10月14日記事
花組『MESSIAH』『BEAUTIFUL GARDEN』東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/c/9ad41c3b3377113caa91f8736cd07caf

 
 
 なかなか書けていなかった記事の続き。この公演をもって退団された天真みちるさん、翌日からOGさんたちのSNSに登場され、最近なんと会社を立ち上げてご自身もSNSを始められました。なんだかあっという間に時間が流れた感、観客はまだ思い出にひたってぼやぼやとしています。一日一日を必死に生きてきてほんとになんだかあっという間に時間が流れました。今日は大学時代から都心で過ごし10年ほど前に帰郷した友人とかなり久しぶりに再会。一緒に食事をしました。帰郷してからしばらくは気持ちがふさいで慣れるまでに10年かかったそうです。わたしも道のりはけわしいなあ。今日はやや久しぶりに宝塚の思い出し日記、少し書いてみようと思います。

 この公演で3人のジェンヌさんが退団されましたが、それぞれに自分の中で納得のタイミングが訪れて納得の退団にさみしさとすがすがしさが入りまじった挨拶でした。天真みちるさん、スマスマの特番ではまだヅカを離れていた時期だったのでお名前は認識できていませんでしたがタンバリン芸人は印象に残りました。ショー『BEAUTIFUL GARDEN』では、パリの場面、柚香光さんと舞空瞳ちゃんがメインコンビでパラソルを片手で歌い踊る中、白い衣装にタンバリンをもった天真さんが登場するという演出もありました。長く貢献されてきたジェンヌさんへのいきなはからい。エトワールをつとめられ、最後の大階段を降りての退団挨拶でも明日海りおさんと同期の鳳月杏さん、鞠花ゆめさんが渡された花束の中にはタンバリンが。組長の高翔みずきさんが天真さんを紹介されるとき経歴を紹介されなかったのは意図的だったのかな、経歴の紹介は必要ないほど独自の印象を残されたジェンヌさんでした。断片的な記憶、子供の頃、作品名は思い出せないけどおばあちゃんと宝塚の舞台映像をみて、おばあちゃんにみちるは将来ここに入りなさいと言われ、おばあちゃんが言うなら入れると思ったけれど一回目の音楽学校受験に失敗。二度目の受験前に、自分は本当に宝塚に入りたいのか考えて受験し合格。入団してからの道はきびしく、3年目でもう辞めようと思って最後だとラインダンスで思いっ切りウィンクをとばしていたら、終演後「あんたおもろいなあ」(関西弁)って声をかけられ、お客様が喜んでくれるならとの思いで続けてきた、自分の思いは完結したので退団を決意した、という内容のお話。三度目のカーテンコールだったかな。明日海さんと退団者3人が舞台に登場したとき、わたしからみなさんにお願いがあります、「たそー」って呼んでくださいって言ってライブビューイング会場もみんな心の中では、「たそー」って叫んでいた空気感でした。(タンバリンの)シャンシャンという音をどこかできいたら自分のことを思い出してほしいって。四度目ぐらいのカーテンコールだったかな。明日海さんの配慮で、天真さんの掛け声で花組ポーズ。わたしは、『金色の砂漠』、『ポーの一族』、『メサイア』の三作品だけですが、独自の印象を残してくれたジェンヌさんでした。退団後のお写真ではすっかり可愛い女子に。男役、天真みちるは永遠に観客の心の中に刻まれました。

 新菜かほさん、大劇場の千穐楽挨拶では、四度目の受験で宝塚音楽学校に合格、受けても受けても失敗したときは部屋の壁を破ったりというようなエピソードを話されたようで、東京宝塚劇場の千穐楽では、「新菜かほ、身長158センチ」と自己紹介され、小柄だけど情熱とガッツは人一倍。正塚晴彦先生の作品で自分だけ8役を与えられ早変わりの連続、他の人たちは一役なのになぜ自分だけ8役なのと思いながら舞台をつとめていたら褒めてくださるお客様の声があり、どんな役でも舞台に立って作品を支えたいと思うようになったという話。ご自身の中でやり切った感のあるすがすがしい笑顔でした。『ポーの一族』で少年エドガーと赤ちゃんだったメリーベルがスコッティの村で捨てられる場面、後ろで控える乳母の眼差しと佇まいが印象的でした。プログラムを確認すると、新菜かほさんでした。観客は忘れないと思います。

 桜舞しおんさんはまだ若手。これからという時ではという感もありましたが、ご自身の中で納得のタイミングだったんでしょうね。千穐楽の舞台をライブビューイングで観劇できるようになってから、退団者がいない大劇場公演はないことを知り、退団者はみなさん宝塚はほんとに素晴らしい場所だったと笑顔で退団されていくことを知りました。まだ早いのではと観客は思うジェンヌさんもそれぞれタイミングがあるのでしょうね。退団していく方だけがみせる笑顔でした。

 真夏の大劇場公演に合わせて作られたショー『BEAUTIFUL GARDEN』、少し寒くなってきた10月半ばに、「ジラされて熱帯」や「シーズン・イン・ザ・サン」をきくのもなかなかおつなものでした。長くてきびしい平成最後の夏の終わり。このライブビューイングでほんとにわたしの中で途方もなくきびしい夏が終わりを告げた感でした。

 『BEAUTIFUL GARDEN』、スチール写真が公開されたときにはこてこてすぎて、うーん、花組さん大丈夫?とか思いましたが観劇するとそうでもなく、黒とピンクを配したテーマカラーの衣装を身に着けたジェンヌさんたちをのせた盆が回転するオープニングは華やかで文字通り花園のようでした。一番好きだったのは、みりおさん退団しちゃうの?っていう「ETERNAL GARDEN TSKARAZUKA」でした。もう少し書きたいですが長くなってきたので今日はここまで。

 一週間後はずっと先だと思っていた初の大劇場日帰りバスツアー。一時間に一本のバスを逃したら終わり。間に合うかな、バス乗り場わかるかな。ひとつひとつ緊張、その前に明日はようやく離職票をもって外出だし、遠征前に『BEAUTIFUL GARDEN』と『凱旋門』と『エリザベート』の観劇日記、書けるといいな・・・。

 写真は9月26日の東京宝塚劇場。またこの中に入ることがあるかしら・・・。

 舞台との出会いは一期一会。いい舞台との出会いはあの世へ旅立ちときの心のお土産。一回一回そう思いながら観劇しています。


 






















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