たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐麻路さきさん

2024年09月01日 20時45分18秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より-月影瞳さん

(公演プログラムより)

「人間ではない存在が、恋して傷つく純情さとかわいげを出したくて

 ウィーンで初観劇した『エリザベート』は、一度聴いただけでほぼ全曲の旋律がピアノで弾けるくらいすっと入ってくる素晴らしい楽曲が印象的。そんなミュージカルは『エリザベート』くらいですよね。ロック歌手が白い衣装得得演じていたので、一路さんは最後にぴったりの役にめぐり合われたなあと思っていて。まさか、その後自分に回ってくるとは思わず、あまりのプレッシャーに最初は若気の至りでお断りしました。トートをやるにあたっては、一路さんと同じようにはできないと、小池先生もいろいろ考えてくださったし、一幕のラストはオケピットを上がって銀橋から登場するとか、<最後通告>の後の登場は手から出るとか、フィナーレもトート役で通すとか、自分の意見もいろいろ採用していただきました。その後踏襲されたものもあり、効果的に見えていたら嬉しいなと、男くさい男役と言われていたので、とにかく人間ではなく見せなくてはならないと、足音も立てないようにしたり、エリザベートより肌を白くしようと日本物用のシャベをお化粧に使ったり。永遠に死なない冷たい存在が、人間を好きになって人間のように苦しむ。恋したことのない人が恋して傷つく、その純情さを出してかわいげのある存在にしたいなと思いました。一緒に舞台に立っていて、演技なのか本当なのかわからなくなるほど自然に入っていける白城あやかちゃんという女優が相手役として大好きでしたから、彼女の退団ということもあって、どうして辞めちゃうんだよ~と感情的にも自然と追いかけられましたね。彼女のエリザベートと一緒に作っていったから、あのようなトートになったんだと思う。自分の中ではトートは代表作ですし、『エリザベート』以降は自分のイメージを自分で決めずにいろいろ挑戦しなくてはと思うようになりました。こうしてOG公演に出させていただくたび、宝塚が大好きだなと実感します。退団してからも大好きな男役ができるなんて、本当にラッキーだなと思うんです。」

 

 


【独自】憲法改正に向け自民党作業チームが論点とりまとめ 「自衛隊明記」や「緊急政令」めぐり

2024年09月01日 14時04分11秒 | 気になるニュースあれこれ

2024年8月30日TBSNEWSDIG、

【独自】憲法改正に向け自民党作業チームが論点とりまとめ 「自衛隊明記」や「緊急政令」めぐり(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

「憲法改正に向け、自民党の作業チームが自衛隊の明記や緊急事態条項の新設に関する論点をとりまとめました。岸田総理の了承を得て正式決定する見通しです。

古屋圭司 憲法改正実現本部長 「自衛隊違憲を解消するためには、やっぱり9条にはっきりうたわないと、それは難しいことだ、そういう取りまとめをしました」

自民党の憲法改正実現本部ワーキングチームは30日、岸田総理の指示を踏まえ、憲法改正の発議に向けた▼9条への自衛隊明記や、▼緊急事態に政府の権限を一時的に強める「緊急政令」に関する論点をとりまとめました。

「自衛隊の明記」については、党が2018年に示した「国及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとることを妨げず、そのための実力組織として、内閣総理大臣を最高の指揮監督者とする自衛隊を保持する」などとした条文イメージの“枠組みを前提とすべき”ことを確認したとしています。

また、あわせてシビリアンコントロール=文民統制についても“憲法に規定する必要があるとの認識を共有した”としています。一方で、「必要な自衛の措置」といった表現などについては、引き続き検討が必要だとしています。

憲法改正実現本部の古屋圭司本部長は、9月2日に開く憲法改正実現本部に岸田総理が出席し、党としての考えを正式決定するとの見通しを示しました。」

 

「緊急政令」ってなんじゃ?

自民党総裁選、台風10号と目をそらしている裏で自民党が憲法改正を進めようとしています。

憲法は権力の暴走からわたしたちを守るもの。現行の憲法を守ることができていない自民党議員たちが憲法改正をするなどあり得ません。

自民党の改正案は基本的人権を削除しています。

 

日本国憲法 第十章最高法規

[基本的人権の由来特質]

第97条-この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

[憲法尊重擁護の義務]

第99条-天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

(岩波文庫『日本国憲法』より)

 

 


https://www.instagram.com/p/CqhDlehJqtL/

「緊急事態条項は緊急事態宣言とは全く違うものです。
政府が憲法を改正し国民の権利を奪おうとしています。

新聞・テレビ等のメディアで放送されない自民党憲法改正草案から抜粋。
https://storage.jimin.jp/pdf/news/policy/130250_1.pdf



憲法は権力者の暴走を防ぎ、国民を守る一番強い法律です。
・過酷・悲惨な目に逢うのはいつも立場の弱い国民です。
戦争をしたいのは権力者(軍・軍事産業も望んでいる)。


第9条平和憲法を放棄-
 ウクライナや北朝鮮のミサイルなどを心理作戦で煽り軍備増強へ導く政府に騙されないで下さい。
 敗戦国である日本は敵国条項(国連憲章で2度と戦争・戦争準備はしない)で約束した。
 戦争の兆しを見せれば戦勝国に攻撃されてもおかしくない。
 幾ら軍事力を増強しても原子力発電所を攻撃されればひとたまりもありません。
 戦争・徴兵制の開始(愛する人を戦場に送れますか?)

第97条基本的人権を削除-
 国民の永久の権利とされている第97条を削除することは憲法違反です。
 人が人らしく生きられる最高の権利を守りましょう。 
 民主主義⇒共産主義(中国のようになる)

新設第98条緊急事態条項(緊急事態対応)-
 緊急事態を宣言すると以下が可能に(ナチスの独裁政権になる)
  内閣だけで政令決定(民主主義の停止)
  議員の期限が無期限に、
  徴兵制度、
  政府批判で逮捕、 
  土地収用、」


今の米不足は自民党の仕業

2024年09月01日 10時25分10秒 | 気になるニュースあれこれ

日本共産党新宿区議会議員 沢田あゆみ (@ayumi.sawada) | TikTok


第六章OLを取り巻く現代社会-③人間存在の「意味喪失」

2024年09月01日 00時39分44秒 | 卒業論文

 次に、現代社会においては固有な性格が見失われやすいという点について考察していきたい。とりわけ、都市という社会的世界においては、人々の固有な性格が見失われやすい。群衆に紛れ込んでいるほど、隠れやすいことはないのである。集団の規模と密度が大であれば、それだけ集合的な注意は広大な地平に分散してしまい、各個人のいろいろな動きを追うことはますます難しくなる。個人は次第に社会に包み込まれなくなってしまうのだ。[1] 

 とりわけ先進諸国においては科学技術の発展による高度な生産力に支えられて飛躍的な「産業化」が成し遂げられ、またマスメディアも急激に発展し、「情報化」が一層促進されている。このような現代社会においては、巨大かつ複雑な組織が発達していく。個々の組織は、合理的に、すなわちその目的を「効率」よく遂行するために、組織メンバーの主観的感情や欲望などによる恣意性を排除し、組織それ自体の論理に従って管理・運営される必要がある。このため、あたかも「精密機械」のように職務を遂行する「官僚制」が組織原則として採用され、国家諸機関や民間企業をはじめとして、学校や病院、軍隊や教会、政党や労働組合に至るまで、官僚制的に組織されている。国家が積極的に経済に介入し、国家の活動が市民の公的及び私的生活の細部にまで及ぶに至った今日、管理・統制のための官僚制機構が社会全体に網の目のように張り巡らされている。また専門分化した機能を果たす様々な組織が複雑に相互に連関している高度な社会にあっては、官僚制は個々の組織にとどまらず、社会全体の趨勢を決定している。官僚制化の具体的な事例として、私たち現代人は日常生活を送る上で夥しい数の「番号」をもちそれによって処理されていることが挙げられる。保険証、運転免許証、年金手帳、各種サービスの会員証、銀行口座、クレジットカード、などなどである。官僚制化により、現代社会は大量かつ迅速な処理を可能とする科学技術の発達と相俟って様々な組織が高度に相互連関しているシステムをなしている。[2] 「産業化」によって、人類は自然を能動的に支配し始めた。動物と人間のエネルギーの代わりに、機械エネルギーが、次いで核エネルギーが、さらに人間の頭脳の代わりにコンピュータが用いられるに及んで、技術が私たちを全能にした、科学が私たちを全知にした。そして、誰もが富と安楽とを達成すれば、その結果としてだれもが無制限に幸福になると考えられた。だが、限りない技術の進歩は幸福への道ではなかったのである。自分の生活の孤立した主人になるという夢は、私たちみんなが官僚制の機械の歯車となり、思考も、感情も、好みも、政治と産業、及びそれらが支配するマスコミによって操作されているという事実に私たちが目ざめた時に終わった。[3]

 高度な社会のシステム化の一方で、現代人はますます個別化されていく傾向にある。農村社会では土地に縛られて血縁や地縁に縛られた人間関係を結ばなければならなし。そこで生まれ育ってそこに住む、ということは生まれる前から用意されていた人間関係に自動的に組み込まれるということだ。だが、都市の人間は土地に縛られることがない。どこに住むかは必然ではなく偶然だ。都市では職業に就くのも偶然の産物である。会社に入ってからも偶然の連続で転属を繰り返していく。偶然による人間同士のぶつかり合いによって生まれた人間関係は「社縁」と呼ぶことができる。[4] 社縁を前面に押し出した社会で、血縁や地縁による共同体から解き放たれた諸個人は、お互いに関連性のない「孤独な群集」(リースマン)であり、サラサラとした砂粒にたとえられるような存在である。社会のシステム化にとって、人間的なしがらみから自由で情緒や感情とは無関係な没主観的な存在こそがその担い手として適合的である。先ず生産の担い手として、次に消費の担い手として、そしてさらに生活の担い手として現代人はシステムに適合することにより個別化の度を深めていくことになる。そして、それがまた社会のシステム化の進展を促すという相互連関を形づくっている。官僚制機構は、組織の論理に即してみれば、たしかに「効率」という点で形式的に合理的である。しかし、その機構に一個の歯車として組み込まれた人間にとってそれは実質的に非合理的であるといわざるを得ない。なぜならば、形式合理性が追求されればされるほど、人間存在にとって不可欠な実質的な意味や価値が剥奪されていくからである。こうした事態を「意味喪失」と呼ぶ。[5] 人間関係に基づく社会機構も著しく機械化され、人間は機械化された社会機構の中の一つの歯車に過ぎなくなってしまった。

 巨大な官僚制機構に一個の歯車として組み込まれた人間は、あらゆる点において抽象的で記号的な存在となってしまったのだろうか。個別化の度を深めた現代人をフロムは、「自ら意志する個人であるという幻のもとに生きる自動人形」であると述べた。次に、フロムの文脈に沿って、現代人が位置喪失という状況に置かれていることをさらに概観したい。

 

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引用文献、

[1] 山岸健『日常生活の社会学』28-30頁、日本放送出版協会、1978年。

[2] 船津衛編著『現代社会論の展開』210頁、北樹出版、1992年。

[3] E・フロム著、佐野哲郎訳『生きるということ』15-17頁、紀伊国屋書店、1977年。

[4] 加藤秀俊『人間関係』21-25頁、中公新書、1966年。

[5] 船津衛、前掲書、211頁。