たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『エリザベート』七度目の観劇(1)

2015年08月24日 23時45分10秒 | ミュージカル・舞台・映画
8月20日(木)夜の部観劇しました。18時30分開演。満員御礼。

エリザベート:花總まり
トート:井上芳雄
フランツ:田代万里生
ルドルフ:古川雄大
ゾフィー:香寿たつき
ルキーニ:山崎育三郎
少年ルドルフ:大内天


 私自身の楽と共に急に涼しくなり秋がやってきました。夏が終わろうとしているのに人生のやり直しはみえません。明日の夜のイベントのためにバタバタとメールに追われています。またニュースになるかも・・・。
それはさておき、明日の昼の部で花ちゃんシシィと井上さんトートの組み合わせは最後なんですね。あっという間の三カ月でした。
最後の観劇は四回しかない組み合わせの貴重な三回目だったようです。
いい意味でいちばん落ち着きます。

ツッキーが6月の二回の観劇で小ルドたぶん見納めとなったのが残念です。
山崎さんルキーニ、オールバックにしてぐっと男っぽく声も太くなった感じで舞台にさらに安定感を与えていました。ミルクの場面の市民の扇動ぶりがさらに力はいっていて、7月に観た時にはまだルキーニとしてふらふらしてる感じもあったのですが、成長しました。
声色を場面によって変えていたのがさらに自然に狂言回しの役割と溶け合ってようやく落ち着いた感がありました。
高嶋さんとは違う、これはこれで新しいルキーニ。
歌唱の安定感とキッチュで客席を巻き込む間の取り方はさすがだと思います。

花ちゃんシシィの強さと孤高さが高まった分、田代さんフランツとの関係が厳しくなっていくのがより早く鮮明にわかるようになっていたかったです。
二幕最初のハンガリー戴冠式の後でフランとがシシィの肩に大丈夫か、といった雰囲気で手を置くのに対して、シシィが大丈夫よ、あなたなんていなくても平気よぐらいの雰囲気になっていて、さみしいものがありました。その後シシィがフランツに対して心を開いていく場面はないだけにひんやり感が増しました。フランツは最後まで体をはってシシィを守ろうとしただけに切ないですね。
悪夢の場面で、トートからルキーニにナイフが渡されようとする時の叫びは、「刃物だー!」でした。観るたびに耳に残る台詞と音が違いました。

体操室でトートがシシィを壁に追い詰めて迫っていく場面。杖をはさんで追い詰めて、杖を落としたトートの手をシシィががっちりとつかんで二人でしばらく腕を組んだまま目ではりあって、
それからトートがあきらめたかのように腕を下ろすと、シシィは「あなたとはまだ踊らない」と凛として言い切り、出ていっていう仕草をします。この場面、井上さんは花ちゃんがどう出てくるかわからない緊張感と戸惑いが本当にあったのかな。舞台の上で役者が本気できそいあっているなんてすごい空気感ですね。

思い出すままに少しずつ書いていきたいと思います。
今日はこれで終わりです。

「花總さんシシィに思う」の記事が最近ずっとこのブログのアクセスNO.1です。
ありがとうございます。

カフェの場面を観るたびに雪組初演の空気感をなぜか思い出します。
こんな話はまた次回に。













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