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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『MAKAZE IZM』-2023年1月15日ライブ配信

2023年03月26日 17時47分46秒 | 宝塚
宙組『MAKAZE IZM』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fd640ea005d1dd38f63dee23b14c972c

 石田先生演出のショーは、いっちゃんのトップお披露目公演『TAKE OFF』、亡き小原先生からひきついだ、ともちゃんの退団公演『コート・ダジュール』、麻路さきさんの『ジュビレーション』以来でしょうか。最新の映像演出とデジタル音源を駆使したスタイリッシュなショーとは異なり、手作り感あふれるあったかい舞台でした。同世代なので波長が同じと感じます。終盤の娘役さんたちが真っ白なミニスカートにブーツはたしかに石田先生あるある、じゅんはなちゃんの、筋肉がきれいにしまった美脚がよりひきたちました、峰里ちゃんはスタイルよくて可愛かったです。
 
 真風さんの歴史をたどるショーですが、ずんちゃんの『カルトワイン』、キキちゃんの『プロミセス・プロミセス』も登場し、ひとりひとりに見せ場がありました。真風さんが着用した衣装を着まわして歌い継いでいくところ、衣装がみんなぶかぶかなのも含めてとてもよかったです。大劇場では演じていない『風と共に去りぬ』が登場したところもよかったです。「バトラーはタカスペに続いて二度目」で笑いが起きるのはもうみんなわかっています。大きなスカーレットでしたからね。お化粧がいつもと違っていたのは、みなさま勉強されたみたいで男役さんたちに、素の女の子の表情が垣間見えるのはコンサートならではと思います。


全てを記憶できずメモをとれた範囲で備忘録。

🌸ダンディーコーナー

『シトラスの風』より、すっしーさんの、ダンスの名手だったMr.Bojanglesの場面、
(トップコンビと共に退団を発表したすっしーさん、初演『エリザベート』で黒天使のお一人でした。)

『オーシャンズ11』より、ジャックポットの場面、

『ロミオとジュリエット』より、ティボルトの歌、

『アクアヴィーテ』より、スモーキーナイトの場面、テーマソング、

=MC=

三三七拍子で参加してください(ずんちゃんの音頭)

『風と共に去りぬ』より、
ワッカドレスのじゅんはなちゃんがスカーレットで「明日になれば」
真風さんバトラーで「さよならは夕映えの中で」
フィナーレ、ハットの男役さん群舞ダンス
真風さん&じゅんはなちゃんで「ナイト&ディ」

🌸ジャポネスクコーナー
お祭りの場面、『エルハポン』の曲と熊本の民謡のミックス

=MC=

真風さん、すっしーさん、

レット・バトラーは演出家がみんなにきいたら真風さんにいちばんやってほしい役だった。
タカラヅカスペシャルに二度目、タカラヅカ~のスカーレットは大きかった、という話。

男役全員で吉田拓郎の「人生を語らず」

じゅんはなちゃんを中心とした娘役全員で「ソーラン宙組!!」

🌸芝居仕立てで真風さんが演じてきた作品をたどるコーナー

『天は赤い河のほとり』ずんちゃん、峰里ちゃん

『ランスロット』優希しおんくん

『ヴァンパイア・サクセション』若翔りつくん、水音志帆ちゃん

『異人たちのルネサンス』

『アナスタシア』

『黒い瞳』秋音光くん

『NEVER SAY GOODBAY』しどりゅー

『シャーロック・ホームズ』じゃんはなちゃん

全員で『NEVER SAY GOODBAY』より「ONE HEART」

『アナスタシア』より、真風さんとじゅんはなちゃんアーニャとデュエット、

小池先生のお名前が登場して『カジノ・ロワイヤル』の宣伝、

娘役さんメドレー、

=MC=

じゅんはなちゃん考案の真風さんへのサプライズコーナー、盛りだくさんで忙しい内容に頭がついていかず、自分のおばさん度を自覚しました。タカラジェンヌに年齢はありませんが、じゅんはなちゃん若い!エネルギー爆発!ニカニカ笑顔全開で大きな声で笑ってキャッ、キャッ、キャッと大騒ぎ。とっても楽しそうにみんなを振り回していました。

 ひと言ずつ順番にいってくださいが、潤花⇒松風輝⇒桜木みなと⇒寿つかさ(敬称略)で、「マ」「カ」「ゼ」「イ」「ズ」「ム」「さ」「い」「ご」「ま」「で」「ぶ」「ち」「あ」「が」「小さい"っ"!」「て」「い」「く」「ぜ」「イェーーーーーーーーーイ!!!」

 わたしが「イェーーーーーーーーーイ!!!」っていいながら走りますので客席のみなさまはペンライトを黄色から青色に?だったかな?変えてください。

「元気が出る体操」で右向いてツンツン、左向いてツンツン、お腹をかかえてワッショイ、ワッショイ!

 ゆりかさんに愛のビームを送る、画面の向こうのみなさまは、伝わりますので腕を頭の上を挙げて上半身だけ揺らして「愛のビーム」を送ってください。

(じゅんはなちゃんの元気が出る体操、これを参考にしながら一人で一生懸命考えたのかな。)

ヘンテコな動きをすると落ち込んでいても元気が出る
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/277178


 下手から登場したようとしていた真風さんを一度戻したじゅんはなちゃんのパワーにみなさんタジタジ。すっしーさんの「ご理解いただけましたでしょうか?」が冷静でした。これしか記憶に残らなかったらどうするの?テーマソングおぼえてます?と真風さん、販売用映像収録も兼ねていたので証拠映像が残りましたと。ちょっとパニくったじゅんはなちゃん。笑いがとまらなくなったじゅんはなちゃん、リアクションが古いねとずんちゃんにツッこまれていました。ずんちゃんが椅子と水をもってきた鳳城(ほうじょう)のあんくんを紹介した時名前をちょっと言い間違えてしまいました。嬉しそうにニカニカニカニカ笑うじゅんはなちゃんでした。


🌸フィナーレ

真風さん、米津玄師「Lemon」

じゅんはなちゃん、「君に贈る歌」

『ホテルスヴィッツラハウス』より「Lives in the theatre」

🌸アンコール

真風さん、山下達郎「希望という名の光」、3.11のあとパリ祭で歌ったという話。

最後は全員が真風さんのもとに集まってギュッ、ギュッ、ギュッとハグ。真風さん、暑いから解散、解散。うるさいのは一人でいいよ、と。

めっちゃ密でしたね、これでいいんですよ。体を寄せ合うことで強毒なウィルスに感染してバタバタと人が倒れて死ぬわけでなし、むしろこうして密になることでおのずと互いに免疫力を高め合いながら私たちは生きてきたはずでした。お互いの息を感じながら生きてきたはずでした。劇場は生の感覚をなによりも大切にする空間のはずでした。




『TCA PRESS 2023年3月号』より、

「宙組トップスター真風涼帆が、東京国際フォーラムで宝塚生活最後となるリサイタルを開催した。
 弾けるビート、近未来的なコスチュームで華やかに幕を開けた『MAKAZE IZM』は、まさに真風の男役人生が凝縮されたステージだ。

 海外ミュージカル、オリジナル、ショー作品・・・、真風が全身全霊で務めあげたこれまでの舞台作品からの懐かしいメドレーで、会場の熱気は早くも最高潮に。ここで『風と共に去りぬ』のレット・バトラーに扮した真風が「♪さよならは夕映えの中で」を。スタッフに尋ねた真風に歌ってほしい曲でダントツだったのが当公園曲だったそうで、確かに真風には大人の男の哀愁がよく似合う。「♪NIGHT AND DAY」では真風の原詞歌唱に続き、同時退団となるトップ娘役の順花と共にエメラルドグリーンの衣装に身を包み息のあったデュエットダンスが披露された。

「ジャポネスク」コーナーでは、故郷・熊本の民謡「♪田原坂」や、潤の故郷・北海道からの「♪YOSAKOIソーラン」で息の吞むほどの迫力を見せた。続くコーナーでは、ポスターを飾った爽やかな衣装に着替え、宙組生たちと「危険な男メドレー」を展開の後、全員の想い一つに「♪ONE HEART」を熱唱した。

 潤、桜木みなと、組長(寿つかさ)、副組長(松風輝)が観客の協力を得て、真風への対をにぎやかに告げる和気あいあいトークを経て、フィナーレへ。ファンがリクエストしたJ-POPに応えて多くの曲を歌いあげ、最後は「Hotel Svizra Houseホテルスヴィッツラ・ハウス」から「♪Lives in the theatre」(劇場ここに人生が)の合唱で幕は下りた。客席ではファンが色の変わるペンライトを揺らして愛と応援を送り続け、真風たちもその姿に励まされ力の限りの歌唱で応えた心温まるラストリサイタルとなった。」

(画像はキャトルレーヴオンライン公式ツィッターより)



 『カジノ・ロワイヤル』東京宝塚劇場、友の会は全滅。阪急交通社でも当選できず、キャンセル待ち。真風さん、じゅんはなちゃん、しどりゅう、秋音くん、すっしーさん、卒業の日まで無事舞台に立てるようにと祈っています。あぶないワクチン打っていないですよね、もし打っていたらなにも起こりませんように・・・、こんな心配しているの、宝塚ファンでおそらくわたしだけでしょう。ナウオンステージをまた全員で収録したみたいで、エセセンモンカたちにやらされてきた無意味なアクリル板はガイドラインに残ってしまっているから5月7日までやめることはできそうにない劇団の姿勢は残念なかぎりですが、ジェンヌさんたちを応援する気持ちにかわりはなく、宝塚だけはもう少し信じていたいと思います。



ほとんど書けなくなった観劇録、ひととおりなんとか、ようやくまた書くことができました。

河野大臣が泉大津市長のツィートをブロック

2023年03月26日 13時44分49秒 | 気になるニュースあれこれ
 当初より特に子供たちへのコロナワクチン接種について慎重な姿勢を貫き警鐘を鳴らし続けている大阪府泉大津市の南出市長のツィートをブロック。

https://twitter.com/minakenbo/status/1639774699747160064

「昨晩このツイートをして、朝起きたら河野太郎大臣にブロックされてました。」



https://twitter.com/minakenbo/status/1639618652285841408

「当時、最も影響力のあった河野大臣の発言を野放しにした政府、自民党、公明党、国会は、ワクチン接種後死亡やワクチン後遺症に対して真摯に対応してほしい。そして、当時の説明とはかけ離れた研究が明るみになってきた事実を責任をもって説明してほしい。有耶無耶にすべきじゃない。」



 被害者ご遺族が実名で声をあげ、海外からは連日有害であることを裏付ける情報がどんどん発信されているのに、一億人に接種させてしまった事実から目を背け続けるのでしょうか。



https://twitter.com/turu_page/status/1639763936424902657

「決して煽るわけではないけど
1億人が打った結果のこれほどの薬害を社会問題として受け入れないと未来がないと思う
特に医者と政治家は
認識した上で
声をあげてくれ」


WBCにホイホイホイホイホイホイと見事にのせられた民も民だが・・・、


https://twitter.com/j_sato/status/1639641684593217536


「コロナもウクライナも愚民の国🇯🇵が残念だ。

コロナ:
BCG日本株という最も有効な免疫を持っていて、それを世界に広めるチャンスかと思ったら、メディア洗脳されて、コロナを怖がり、💉してその免疫を自ら壊してしまった。

ウクライナ:
欧州の戦争と利害関係がなく、先進国でありながら非欧米という、中立的に非欧米の声も聞きながら和平仲介する絶好のポジションにありながら、元首相は暗殺され、メディア洗脳されて、ウクライナ応援団をやっている。それが自国の安全保障の悪化につながり、日中戦争を呼び寄せるものだともわからずに。

コロナの20年4月の緊急事態宣言で猛烈に怒り、コロナもウクライナもアホな選択にいちいち腹が立っていたが、段々腹が立たなくなってきた。自分で考える力のない、メディアで操作しやすい愚民の集まりだと思えば、期待もしなくなった。日中戦争に向かうのを緩やかに眺めていようと思う。」

赤ちゃんに乾杯!~命をはぐくむ地域づくり~より

2023年03月26日 12時20分23秒 | グリーフケア
(FOUR WINDS乳幼児精神保健学会誌Vol;23 2010より)

「生きるという事は、実は世の中で言われている綺麗事やあるべき姿ではないと思います。

 例えば、日本人の私達が一番考えなければいけない問題は『我慢』という事でしょう。「欲しがりません勝つまでは!」「贅沢!」と言った戦時中、戦後の時代に、私は反対したい。私は一人の人間として、その時代の風潮に反発して「贅沢と言うなら一番大事な命をどうして平気で戦争に使い捨てたのか」と言いたいのです。人々が一番欲しいのは、自分の命を自分らしく温かく、良いものとして抱える事なのに、なぜ我慢が足りないと言ったのでしょうか。我慢が足りないと言ったのは自分達が生き延びるためでしたが、時代的な勢いの中で命を粗末にしたと思います。命を無駄使いするなという事です。我慢という偽名で使い捨てにされた事に対して、心はお互いのバリアを越えて伝え合って人間は生き延びたと、去年本当に実感しました。」

 「私達の命は、全て針穴のような受精卵から始まります。この受精卵はどんどん分化して沢山増えていくとやがて細長い紐になっていきます。そして、下が胎盤にしっかり根付いて、上がくるくるっとまわると脳みそになる仕組みです。皆同じ、小さな受精卵から始まって、特に神経の塊である脳は10カ月の間に33㎝位のおおきなみかん、伊予柑ぐらいの大きさになって生まれてきます。人生の一番最初に急激な脳の発達が起きて、その中で命は24時間しっかりと羊水に包まれていきています。どのような動きをしても「何よ、蹴飛ばすんじゃないわよ」と、決して叱られる事がありません。この胎児の脳は、髄液という水があって頭蓋骨があり、そして更に羊水があって子宮壁があります。そういう念入りに守れた中で、人間の命が世の中に出ていきます。私達はその命の営みを受け止めて、かけがえのない命として一生懸命に頑張って育てるのが育児だと思います。ですから幼い子どもから目を離してはいけないのです。羊水は、水滴一滴一滴がシームレスの一つの物になって、24事案、目を離さずに胎児を守るのです。ですから胎生期の5カ月にバーンと蹴飛ばすこと自体が、健やかに発達しているという証です。ところが今の世の中はどうでしょう?1歳の子どもがワッと2階で騒ぐだけでドンドンと下から棒で叩くお年寄りがいます。そういうお年寄りにはなりたくないと思うけれど、責めている私も「静かにしたい」という事があるかも知れません。結局若者達が自由に活動出来る場が一体どれ位あるのでしょうか。

 人間は人生の中で3回、大きな爆発的な脳の発達をしまう。1回目が胎児期、2回目が乳幼児期、3回目が思春期です。そういう意味では生まれ落ちてから大体単純化して、赤ちゃんの時は2歳プラス・マイナス2歳、つまり0~4歳は大事な時期です。それから思春期は、12歳が日本の女の子が初潮を迎える時期ですから、12歳プラス・マイナス2歳です。これらは命として、子ども達が何重にも守られなければなりません。お母さん、お父さん、家族が、地域社会がそれを出来るような枠組みを、社会として作っていかなければいけないという課題がありまっす。それが置き去りにされて、日本の経済が高度成長を遂げてきたという事実があるわけです。」


「お母さんの産後うつ病が多いと言うけれど、お父さん達も疲れ果てている。そして実はその前の段階で、やはり私達は戦時中、戦後の貧しく、それから列強に脅かされた日本で『欲しがりません勝つまでは』という相当な我慢を強いられました。この我慢の意味をもう一度問い直してみる必要があります。私は、我慢は時と場合によってはとても大事だと思います。自分自身が何かをしたいなら他の事を我慢するのは、それは当たり前で全然苦にならないし、楽しいです。子ども達の笑顔が見られる日本になるなら、私達大人が本当の大人にならなければいけないのです。」

「心はパラドックスです。つまり、見えないものが豊かな人は、見えるところが一番地味です。素晴らしいものは警戒しましょう。地味な物の中に本当は宝があるのです。”見てくれが良い物が本当か?”という事えす。私の説によると、かぐや姫は幸せではありません。裏の竹藪で、お金がざくざく出てくる世界は、私は大嫌いですから信じません。結局かぐや姫は自殺をするわけです。そして月に帰った事にするのは、村人の知恵でしょう。英語で月はMoon、「月のように」が狂気ですけれども、かぐや姫の話と何か似通っていませんか?結局私はここが勝負だと思います。「お世話になりました」と言ってシラッと振り向いて帰って行くような、この冷たさ、こういう若い世代を作ってはいけないと思います。「もうお前はいないのか、命として出会えないのか?」と言うお婆ちゃんは、何か世間体を大事にし過ぎだと思います。

 なぜ昔話かと言うと、何回も人の血や肉を通じて語り継がれたものがあります。私達は昔話は作らないけれど、個人の自分の物語はわが子には伝えていかなければいけないと思います。

 次に鶴の恩返しです。私は、この鶴の恩返しは、今の日本の特に若い女性の事を言っていると思います。敦賀人間に矢を刺された。その鶴は、人間を最も憎んで、人間と敵対して戦争でもしなければいけないのに、人間の嫁さんになろうとします。アメリカと戦った私達は、「アメリカのああいう戦略主義はいけないよ」「アジアの文化になぜ土足で踏み込んだ!」と言わなければいけないのに、あっという間にアメリカナイズでしょう。けれど、それはおつうが痛い時に、「可哀想だなー」と思って矢を抜いてくれた、その与ひょうの表情に参ってしまったのです。その瞬間の優しさというものを、全ての人間は求めています。ですから、それがもし鶴であれば鶴に恋しただろうし、熊であれば熊に恋したでしょう。与ひょうが人間であったために、おつうは人間に恋をしてしまいました。けれど与ひょうは押し掛け女房はいらなかった、邪魔だったのです。皆主観的な世界に生きていて、お互いにせめぎ合っています。よくよく与ひょうが浮かぬ顔をしていたから、おつうはしようがないから機を織ったのではないでしょうか?つまり、なけなしの自分をはたいて「私はあななたのお役に立ちます」と言ったけれど、与ひょうは全然価値の分からない人でした。この反物が市場でどんどん売られていくと、与ひょうの目はお金に眩んで「お前もっと織れ!もっと織れ!」と、やったのは与ひょうが悪いのか、おつうがいけないのでしょうか?つまり私達の男女関係の中には、「『相手が悪い』と言っているけれど、相手を誘発したのは私ではないか」おいう問題があるのではないでしょうか。結局ここです。このおつうの「私の姿を見ないでください」と言う言葉はまさに裏腹、「私が反物を織っているところを見てください」と言う事だったのです。何を見て欲しかったのでしょう?おつうは醜い姿になった経緯を見て欲しかったのです。お母さんは、虐待の母になりたくない、ヒステリーの母になりたくない。その経緯を見て欲しかったのです。ところが与ひょうは、おつうの姿を見てぎょっとしました。そのギョッとするかどうかが賭けでした。おつうは「約束を破るあなたとは生きていけません」と空に飛んで行ってしまいましたなんて、嘘ですよ!自分の羽根を全部もぎ取って、空に飛んでいけるわけないのですよ。ですから、おつうは自分の真心を相手に届いているかいないかというプロセスを経ないで、一人よがりの人生展開をしたために、大失敗をしたのです。おつうは与ひょうに矢を抜いて貰ったら、鶴の世界に帰って本来の鶴として幸せを喜んで、鶴として沢山恋をして、日本中を鶴の世界にしてくれたら、それが本当の恩返しだったのです。」