たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

月組『BADDY』より-ウエクミ先生のことばをかみしめなおす

2022年09月05日 12時59分40秒 | 宝塚
月組『BADDY』より_テーマソングhttps://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/f962e547a0acb0d411b124242f784818

 月組『カンパニー』『BADDY』東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイング- 思い出し日記(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1581d785fac52608eb389617c2b25157

月組『カンパニー』『BADDY』東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイング- 思い出し日記(1)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/82e84707e4e88c6b87c432002132f4e6



「ダメなもの、人が嫌うものの範囲がどんどん広がり全ての不快を排除しつつある現在。潔癖な無菌室で生きる私たちは心の花粉症にかかったように刺激物に過敏になり・・・」


 2018年月組『BADDY』、3月に宝塚を退団した上田久美子先生の初めてのショー作品、結果的にこれが最初で最後ということになりました。宝塚ファンの中でこんなことを考えるのはわたしだけだと思いますが、東京宝塚劇場公演のプログラムに掲載された言葉が、これまたコロナ騒動であぶり出された日本の姿を予感していたようにも思えます。3年前ブログに書いていますが、たまりにたまってきたプログラムを整理するにあたって再掲。日本人の心の花粉症は、三種の神器で無菌状態ですとしないと不安でいられないところまできてしまいました。おそらくもう取り戻すことのできない、あまりにも多くのものを2年半で失ってしまいました。子どもたちのアレルギーが増えているのは、行き過ぎた清潔志向により免疫力が育っていないからだといっていた内科医も医院の入口にアルコール消毒をおいているというトンチキ社会。


「初めて担当させて頂くショー作品も、やっぱり「ようわからん」ショーです。こうすればショーがショーとして成立する、という手法は先達が試行錯誤の中で練り上げてきたものですが、今回のショーはそれを踏襲しているとは言えず、稽古をしながら私も不安がありますし、出演者たちも少々訝しく思っていることでしょう。

  (中略)

 私はタバコは吸いません。煙も嫌いです。でも、葉巻がなくてもヘミングウェーはあんな作品を書けただろうかとか、紫煙にけぶるカフェでなければサルトルとボーヴォワールの恋は生まれなかったかもと、想像することがあります。
 
 グレーなものが押しやられて狭い範囲の白い領域だけで生きなければならないこの時代。ダメなもの、人が嫌うものの範囲がどんどん広がり全ての不快を排除しつつある現在。潔癖な無菌室で生きる私たちは心の花粉症にかかったように刺激物に過敏になり、小さな衝突も避けるようになった。人生に多少の痛みや毒がつきものだった時代には、世界にははっきり白と黒のコントラストがありグレーな部分も「必要悪」と呼ばれたりして、心にも、愛や憎しみのはっきりしたコントラストがあったような気がします。人々が強く人間らしい心を持っていたそんな時代の文学や舞台は今よりも面白かったかもしれません。
 
 日本の中だけを漂白したって、地球には善と悪が共存し続けます。また善と悪をどうわけるかも曖昧であり、権力や社会の影響を受けて善と思い込んでいるだけかもしれない。多くの歴史上の悲劇は、それが善と潔癖に信じた者によってこそもたらされた。悪を知り、善悪の相対性を考えることのほうが悪を目に触れない場所にしまいこんで無知でいることよりも、平和のために必要なことではないでしょうか。

 テレビから喫煙シーンが駆逐されたように、舞台でもタバコを吸えなくなる日がくるでしょう。今のうちに失われゆく悪と自由への挽歌を歌ってみたい。

 極悪非道のショー『BADDY』が誕生した所以であります。」


この国は狂っている

2022年09月05日 00時29分02秒 | 気になるニュースあれこれ
2022年9月1日SBC信越放送、

「給食時間にアニメ映像流して「黙食」定着作戦…コロナ禍の小学校2学期、感染防止対策で試行錯誤の教育現場 長野市-

わずかに減少傾向が続いているとはいえ、県内では依然として感染第7波の広がりが懸念されています。

夏休みが終わり、2学期が始まった小学校では子どもたちを感染から守ろうと緊張感の中で学校を挙げての対策が続いています。

長野市の芹田(せりた)小学校。

この日も朝から児童たちが元気に登校していました。

校内に入った児童たちが真っ先に行うのが、消毒です。

芹田小学校では、昇降口、教室の入口など校内のいたるところに消毒用アルコールを設置。

児童たちがいつでも消毒ができるようにしています。

そして、コロナ禍で欠かせない習慣となったのが手洗いです。

1年1組の学級担任=上野小緒里教諭。

朝の学活や授業の前などに時間をつくり、必ず手洗いをするよう呼びかけています。

入学から4か月、学校生活にも慣れてきたころですが、つい手洗いを忘れがちな子どもたちの手本となるよう、一緒に手を洗います。

芹田小では、児童会でも「一日4回以上の手洗い」を呼びかけていて、自発的に手洗いの習慣づけをしています。

朝の学活では一人ひとりの名前を呼び、返事の大きさや顔色などを見て児童たちの体調を確認。

登校前に保護者が入力する健康チェックシートも体調管理の参考にします。

(上野小緒里教諭)
「毎朝保護者の方にメールが届いてクラスを入力して、出席するって押したところで、体温を入力して健康であるとかを選択してもらって学校に送信してもらう、それを学校で担任がパソコンで、出席か欠席かというところを確認する、欠席する場合にはどんな症状があるのかをこちらでも確認できるようにしている」

健康チェックを終え、子どもたちは授業に。

一方、5年生の教室では…。

児童がいない教室で、複数のパソコン画面に話しかける男性教諭の姿が。

芹田小学校では今年度に入り、新型コロナの影響ですでに10件ほど学級閉鎖を実施。

対象となったクラスの児童たちはタブレットを持ち帰って遠隔で授業を受けています。

(角正行教頭)
「学級閉鎖になった場合にタブレット端末を持ち帰って朝の会を行ったり、授業を行ったりして、出来る限り子どもたちの生活のリズムや学習を保障する、出来る限り感染が拡大しないように学級閉鎖の措置をとることは保護者の方の安心にもつながる」

2学期に入り、集団生活を送る中で子どもへの感染拡大が懸念される小学校。

校内で児童が発熱した場合にも備えています。

学校では多い時で週に4日ほど、症状が出た児童が保健室を利用するといいます。

ほかの児童と接触して、感染が広がらないよう、症状がある場合には別室で待機します。

(宮本幸枝養護教諭)
「いちばんは手洗いをしっかりしよう、消毒よりもまず手洗い」

本来にぎやかな時間になるはずの給食も、コロナ禍ですっかり「黙食」が定着。

…とはいえ、ついつい話してしまいがちな子どもたちのために芹田小ではこんなひと工夫が…。

教室内のテレビにアニメを流し、児童の興味を引く作戦です。

(上野小緒里教諭)
「最初は給食食べる時しか素顔を見られないこんな顔してたんだなって給食の時に初めてわかるという感じで表情が読み取りづらい、さみしいなというのはあって」

感染と隣り合わせの中で試行錯誤をしながら子どもたちと向き合う教育の現場。

(角正行教頭)
「まず先生自身が感染しないように自分の健康管理感染対策をしっかり行うことが大事、子どもは学級閉鎖でも子どもの前で笑顔で立てるそんな健康管理がとても重要」

コロナ前の元気な声が響く学校生活に戻れる日を願いながら奮闘が続きます。」

https://news.yahoo.co.jp/articles/aa67c8c45568c68f5217b181c61ddbd5484c6c7e

 大人たちはお酒飲みながらワイワイ楽しそうにやっているのに、どこかの国の大臣とか、マスクしないで楽しそうに飲み食いしている写真を堂々とSNSにアップしているのに、子どもたちには黙食?を定着?この国はもう狂っています。子どもたちにマスクを強要し続けて2年半、もう取り返しのつかないところまで来ているのかもしれません。