たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『アンネのアルバム』より

2022年03月23日 19時48分33秒 | 本あれこれ


「読者のみなさんへ-オットー・H・フランク

 アンネの日記を読まれた方はお気づきのことでしょうが、アンネの日記のどこにも、人を憎んでいるところはありません。アンネはどのようなことがあっても、わたしは人間の善を信じている。と、書いています。そして、戦争が終わったら、この世界と人類のために、働きたいともしるしています。

 不幸にしてアンネは、その志をえずに亡くなりましたが、生き残った私は、このアンネの遺志を、自分の義務として受け継いできました。そして、私は実に何千通もの手紙を受け取りました。

 その中で、なぜ、このような悲惨な恐ろしいことが起ったのか?どうしても知りたいと、何度も何度も問いかけてくるのは、若い人たちなのです。

 私は自分の力の及ぶかぎり、その人たちにお返事を書きつづけるつもりです。そして、私はたびたび手紙をこう結びます。

「アンネの日記が、事情が許すかぎり、平和と相互理解のために働こうとなさっていらっしゃる、あなたの人生の指針となり、あなたの心の成長の糧となることを願っています。ー」 1979年秋」

「恐ろしい計画-

 1939年9月、東どなりのポーランドを征服したヒトラーのドイツは、あくる40年5月、西どなりのオランダに攻めこんだ。オランダ軍は、力のかぎり戦ったが、各地で敗れ、5月14日、5日には全軍降伏し、ウィルヘルミナ女王は、家族とともに、イギリスにのがれた。

 そして、ドイツ占領軍による、ユダヤ人いじめが始まった。まず、ユダヤ人は公職、学校から追放され、公園などへの立ち入りを禁止された。 

 あくる41年10月22日には、すべての職業を奪われた。つまり全員、失業してしまったのだ。

 ドイツ占領軍は、オランダ全土に約12万人のユダヤ人がいるとにらんでいた。そこでユダヤ人全員に、胸に黄色い星のマークをつけさせることにして、実数をつかもうとした。

 さらに北オランダのベステルボルグに巨大な収容所を建設し、オランダ中のユダヤ人を全員捕えて送りこむことにした。しかし、そこは仮の宿にすぎなかった。ポーランドのアウシュビッツはじめ、死体処理装置をそなえた死の収容所が完成しだい、片っぱしから列車で送りこむ手はずを、着ちゃくと整えていたのである。」

「隠れ家づくり-

 オットーは、若い頃ドイツ陸軍の中尉だったし、BBC放送などをラジオで聞いていたので、自分たちに迫ってくる恐ろしい運命を早くから予知していた。

「家族全員、スイスのわたしの母のところに逃げるべきだろうか? いや、ドイツ軍の警戒網を突破することはとても無理だ。それよりも、アムステルダムの市内に隠れ家を作り、そこで、戦争が終わるのをまとう」

 オットーの頭に浮かんだのは、自分が社長をしていたトラフィース商会のプリンセン堀の事務所兼倉庫の建物だった。

「あの建物のうしろには、同じ4階だての家が、廊下でつながって建っているんだ。水の都アムステルダムには、むかしから多い形式だが、歴史にうといドイツ軍は知らない。3、4階を隠れ家に改造しよう」

 だが、うしろの家には、裏庭に面して、いくつもの窓があり、向こうに何げんもの家が見えた。こちらから見えることは、向こうからも見えることである。そこでオットーは、当時、どの家でもやっていた、爆弾の爆風よけの紙テープを、すべてのガラス窓に、じゅうおうにはった。

 さらに、前の建物からうしろの家へ通じるドアの前には、目隠し用の大きな回転本棚を設置することにした。」 」

重症者が少ないのに死者が多くなる理由

2022年03月23日 16時49分50秒 | 気になるニュースあれこれ
https://www.shin-toku.com/blog/director/index.php?id=247

花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』-2月2日東京宝塚劇場(2)

2022年03月23日 02時22分34秒 | 宝塚
花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』-2月2日東京宝塚劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/15238c1ca0634ff1abc90a3dc37073af


 この公演で退団した鞠花ゆめさんのインスタグラム。https://www.instagram.com/p/Ca4D3kMF_j_/

 なんと、オーケストラメンバーの中に、元タカラジェンヌさんがいらしたそうです。92期、北川加奈さん、ピアノがものすごくうまくてダンスも得意、すごいですね。OGは蘭ちゃん、れーれ、凪さま、たそ、現役生は真風さん、ちなつさん、華蘭ちゃん、りんきらさん、まっぷーさんら、実力のある方々がそろっています。宝塚大劇場だけかな、東京公演ではオケメンバーもかわっているのでしょう。今はオケボックスが黒い幕でおおわれてしまい、お姿がみえなくなってしまいましたが、3,000円(阪急交通社貸切)で生演奏は本当に贅沢で幸せなひととき、ありがたいかぎりです。

 振り返るとこの日、日比谷へと向かっている間に体調がきびしくなってしまったのは、もともとの変形性膝関節症による体のバランスの悪さに加えて、1月28日に総合病院を受診してシェディングを起こしていたのかもしれません。わかりませんが芝居を楽しんでいるうちに体調落ち着いてきて結果的に無事観劇することができました。

 なかなか観劇録が書けなくなってしまっていますが、『The Fascination!』で、銀橋からマイティが2階席の後ろまでみてくれたとき、オペラグラス越しに目があったような気がする、いやたぶん目があったにちがいない、そう思うだけでちょっとドキドキ、幸せ感、それだけも十分なほどにキラキラキラキラ、夢をみているようなひとときでした。それが宝塚。宙組から異動したまどかちゃん、芝居もショーもれいちゃんとラブラブ、とっても生き生き楽しそうな姿に出会うこともできました。

 ポスター画像になっている加藤真美さん担当のあざやかなピンク色のお衣装、劇場で照明があたると濃淡があってグラデーションがよりあざやか、生徒さんたちのダンスの動きと共に線がきれいに描かれて素敵でした。その素敵さを表現できる言葉を持ち合わせていないのが残念です。生地もおそらくかなりいいものを使っているのでしょう。

 プログラムを読むと、生地を染めるところからつくられたとのこと、「出演者皆さんの少しずつ色味の違うピンクのお衣装がふんわりとたなびき、美しい一つの花となる・・・。作品をご観劇後、お客様が幸せな気持ちになってくださればと思います。」宙組『デリシュー』も加藤真美さん、組カラーの淡い紫を基調とした衣装は全部素敵でした。ものすごく好きな雰囲気の衣装と思うと加藤真美さん、最新の宝塚グラフでは特集が組まれているようです。宝塚の衣装はどれだけ踊ってもくずれてみえることがありません。衣装デザインも着こなす生徒さんたちも素晴らしいです。

 心がざわつきすぎる毎日、また少しずつ振り返っていこうと思います。

 花組のテーマソングのひとつとなっている「心の翼」、なんどもかみしめたい歌です。


『テンダー・グリーン』より「心の翼」

「作詞:正塚晴彦先、作・編曲:高橋城

 体の傷より 痛む心よ

 共に生きてる命の

 親しみをもて

 もしも星の夜なら

 身を寄せて眠れ

 嘆きさえも愛おしい

 息づきだから」