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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『ちひろのアンデルセン』より『おやゆびひめ』

2015年04月11日 23時13分47秒 | いわさきちひろさん
「わたしは、仕事の性質上、たくさんの童話を読むけれど、わたしの好きな童話というのは、あくまでも自分の絵に都合よくできているものばかりである。詩のようにことばの短く、うつくしく、いろいろなことを思いうかべることのできる、そんなものが好きである。

 たとえ(文章で)克明に書いてあってもなお、わたしが描きよいものに、アンデルセンの童話のいくつかがある。「マッチ売りの少女」とか、いろいろなおひめさま、また魔女たちに、わたしは、それぞれのイメージをつくり、それをすこしずつ発展させながら、なんかいかいたことだろう。なんかいかいても、なお工夫するたのしさを、わたしはいまだに失わないでいる。

                               ちひろ、1964年」

(いわさきちひろ絵本美術館編『ちひろのアンデルセン』1994年4月25日、講談社文庫より)

ちひろさんが好んだ作品の一つが『おやゆびひめ』だったそうです。
私の手元にある、昭和59年発行の「おはなしえほん」はすでに絶版で、2005年に「名作えほん」のシリーズとしてあらたに出版されているようです。

疲れた頭を休めたくて、夕方外で食事をしたあとで久しぶりにゆっくりと開いてみました。
本を開いたときのにおい、ちひろさんの絵の美しさ、子供はもちろんですが、
大人にこそ必要な本かなと思います。
こういうものを上に立つ人たちこそ手にとってくれればいいのに、そういうことは
ないんでしょうね。

交感神経ばっかり働き続けているのが眼にも現れていることが眼科に行ってわかりました。
沈静化までにはまだ時間とプロセスが必要なんだとあらためて思っています。

立原えりかさんのプロフィール紹介に、立原さんが高校時代から童話を書き始めて、
20歳頃自費出版したのにあこがれて、自分も21歳の時に自分の本がほしくてたまらず
つたない童話集を自費出版したことを思い出しました。


おやゆびひめ (いわさきちひろ・おはなしえほん (1))
立原 えりか
講談社